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【わかばの絵本】言葉のコミュニケーション

はじめに
絵本に明確な「対象年齢」はないと思いますが、子ども達の心の発達に寄り添って選書をすることは可能です。

「今」子ども達の見えている世界に寄り添う絵本達。
そんな絵本達を紹介していきます。

勿論、子ども達の成長発達は個々で全く違います。
歩く時期も言葉を発する時期も一人一人違う。
持って生まれた気質や性格、きょうだい構成などの環境も大なり小なり影響してくるでしょう。
ですので、こうして紹介していく絵本達はあくまでもひとつの目安として、それぞれの子ども達の心に寄り添いながら、行きつ戻りつで絵本を楽しんで欲しいと思います。

わかばの絵本
言葉を使える様になると、少しずつコミュニケーションも取りやすくなってきます。
まだまだ自分の思いや気持ちを正確に言葉で伝えることは難しくとも、拙い言葉でコミュニケーションを取れる様になる時期。
この時期からは「言葉のコミュニケーション」を意識して絵本を選んでいける様になります。
現実とファンタジーの世界が混在していて、まだまだ自己中心的な存在の時期ですが、だからこそ空想の世界を思いっきり楽しみ、豊かな言葉の世界に触れて欲しい時期でもあります。

  • 言葉で伝える愛情
    言葉を蓄積し、コミュニケーション手段として確立していく時期に、是非豊かな日本語のシャワーを浴びさせてあげて欲しいと思います。
    スキンシップは勿論ですが、言葉を通して「あなたが大好き」だと沢山伝えてあげて欲しい。
    絵本には、そうした豊かな愛情が沢山描かれています。

  • ファンタジーの世界を生きる
    この時期は、現実と空想の世界の境界線が曖昧です。物や自然にも命があり、感情があると感じるアミニズムの世界に子ども達は生きています。
    そんな世界を思う存分楽しめる絵本を、沢山楽しんで欲しいと思います。
    ごっこ遊びや見た手遊びも大好きな時期。絵本の世界は、そんな遊びにも豊かに影響を与えてくれることでしょう。

  • 安定感のある物語
    少しずつ、場面展開のある物語を楽しめるようになってきます。ですが、まだまだ複雑なお話よりも、シンプルな展開の方がわかりやすい。
    起承転結も大事ですが、まだ繰り返しを意識しながら、身近なものや暮らしを基盤とした物語を焦らずに楽しんでみて下さい。

言葉でのコミュニケーションが取れる様になる時期は、子ども達の世界も少しずつ広がっていく時期でもあります。
身近な親やきょうだいだけでなく、お友達や先生など他者との関わりも増えてくる時期。
広い世界への扉が開かれると共に、小さな心に不安を抱くことも増えるでしょう。
大丈夫、いつでも見守っているよと、安心感の伝わる絵本が心の拠り所になることもあると思います。
絵本は子ども達にとって、心のお守りとなってくれるのですね。

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