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【めばえの絵本】知りたい!やりたい!を満たす

はじめに
絵本に明確な「対象年齢」はないと思いますが、子ども達の心の発達に寄り添って選書をすることは可能です。

「今」子ども達の見えている世界に寄り添う絵本達。
そんな絵本達を紹介していきます。

勿論、子ども達の成長発達は個々で全く違います。
歩く時期も言葉を発する時期も一人一人違う。
持って生まれた気質や性格、きょうだい構成などの環境も大なり小なり影響してくるでしょう。
ですので、こうして紹介していく絵本達はあくまでもひとつの目安として、それぞれの子ども達の心に寄り添いながら、行きつ戻りつで絵本を楽しんで欲しいと思います。

めばえの絵本
自らの足で歩行が始まり、探索行動が増えていくと、世の中への興味関心も大いに高まります。
「あれ何?」と指差してみたり、まだ難しいけれど自分であれこれやりたがったり。
日常生活の中で、あれこれ全て子どもの欲求に寄り添い付き合い続けることはなかなか至難の業ですが、絵本を通してそうした子ども達の心を満たしてあげることができます。

  • あれ何?これ何?
    ねんねの時期からハイハイ、そして自らの足で立ち歩き始めると、見える世界も大きく変わっていきます。
    思いもよらないイタズラに大人が冷や汗をかくことも少なくありません。
    それだけ子ども達の、世界に対する興味関心が広がっているということになります。
    所謂「指差し期」「命名期」と呼ばれる時期は、指差した先のものの名前を知り、共有し、自分の世界をつくっていく時期。
    子ども達の目線や心を大切にしながら、ものの名前を伝えてくれる絵本を楽しみたいです。

  • 自律に寄り添う
    知りたい!と同時に、やりたい!の気持ちも大きくなるこの時期は、「イヤイヤ期」とも言われるなかなか難易度の高いターンにもなります。
    まだまだ未熟ながらも、自分でできる!やりたい!の思いはとても大きくなる時期。
    日常生活の中で全て満たしてあげることは難しくとも、絵本を通して寄り添ってあげることはできます。
    自我が芽生え、母子分離が少しずつ始まる時期。基本的な生活の自律を、絵本を通して擬似体験してみて下さい。

  • 身近な世界を楽しむ
    まだまだ難しい物語展開を楽しむよりも、身近なものを題材とした繰り返しのストーリー展開が心地よい時期。
    子ども達にとって身近な暮らしや乗り物食べ物動物など、興味関心も反映させつつ絵本を選んでみてください。
    子ども達の心のありのままを受け入れながら、今その子が心を寄せているものを大切にしてあげて欲しいです。

探索行動が増えるに従い、なかなかじっと絵本を聞けない子どもも増えてきます。
あれもこれも見たくて触りたくてうずうずしている子ども達にとって、それは当たり前の状況。
無理にお膝の上に座らせて絵本を読まなくても、自由な空気の中で絵本を楽しんで欲しいと思います。
途中で終わり!と閉じてしまっても大丈夫。
読むのも自由、聞くのも自由のスタンスで、気楽に向き合ってみて下さいね。

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