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『じゃあじゃあびりびり』

はじめての絵本にオススメなのは?と聞かれたら、まずお答えするのがこちらの一冊。


絵本の読み聞かせはいつから始めてもいいと思います。ですが、生まれたばかりの赤ちゃんの視界は、思った以上に狭いもの。
自ら動き視界を広くすることの難しい赤ちゃんにも、この絵本のサイズ感はとても優しいです。

また、赤ちゃんの視力は、新生児の段階で0.01程度、生後半年でも0.1程度だといわれます。
色の認識もまだはっきりとはしていません。
この絵本に多用されている赤や青、黄色など、はっきりとした色合いは、視力の低い赤ちゃんにとってもわかりやすいものになります。

描かれているオノマトペも、小さな人達が大好きな響きばかり。

じどうしゃ
ぶーぶーぶーぶー
いぬ
わんわんわんわん
『じゃあじゃあびりびり』偕成社

「いぬ」「わんわん」と、名前と音を並列してくれているのも、この絵本の魅力の一つです。

この様に、赤ちゃんが楽しい絵本の要素のひとつが、「色」と「音」。
お腹が空いたら泣いて、気持ちよければ眠る、本能のままに生きている子ども達にとって、本能に訴えかける内容こそが、「楽しい」ものになります。色も音もサイズ感も、はじめての絵本にピッタリの、大定番の1冊です。

我が家も息子から末っ子まで長く楽しんだ1冊。
息子が読んでいたものはあまりにボロボロになってしまい、末っ子の時に買い直した程。
でもボロボロになった絵本も、不思議と手放せないんですよね。
どちらの絵本にも子ども達の思い出が詰まっています。

上が末っ子の時に買った絵本。下が息子の時に買った絵本。
あまりに表紙がぼろぼろだったので買い直しましたが
末っ子のものも読み込んでいるので
結構ぼろぼろですね。。笑
剥げてしまった表紙のセロファンを
自分のお気に入りの絵に貼り付けていた息子。
大好きだった『ワニくんのめざましどけい』を描いたものに
思い出がたっぷりの『じゃあじゃあびりびり』のかけら。
我が家の家宝です。


2冊の同じ絵本。子ども達が巣立った後も、ずっと本棚に並んでいることと思います。

『じゃあじゃあびりびり』
まついのりこ 作・絵
偕成社 1983/07

「あかちゃんのほん 第2集セット」としても販売されています。
『ばいばい』『みんなでね』の2冊も、子ども達に幾度となく読み楽しみました。
セットで揃えておくのもオススメです。

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