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【つぼみの絵本】気持ちを描く

はじめに
絵本に明確な「対象年齢」はないと思いますが、子ども達の心の発達に寄り添って選書をすることは可能です。

「今」子ども達の見えている世界に寄り添う絵本達。
そんな絵本達を紹介していきます。

勿論、子ども達の成長発達は個々で全く違います。
歩く時期も言葉を発する時期も一人一人違う。
持って生まれた気質や性格、きょうだい構成などの環境も大なり小なり影響してくるでしょう。
ですので、こうして紹介していく絵本達はあくまでもひとつの目安として、それぞれの子ども達の心に寄り添いながら、行きつ戻りつで絵本を楽しんで欲しいと思います。

つぼみの絵本
言葉のコミュニケーションがとれる様になると少しずつ、自分の気持ちや相手の気持ちを考えられる様にもなっていきます。(心の理論
自分にも相手にも気持ちがあることを知る時期ですが、まだまだ、常に思いやりの心を持つことは難しい。
様々な人がいて、様々な気持ちがあることを知り、受け止めていくことが大切です。
少しずつ、気持ちの変化を描いた絵本も楽しみながら、社会性の基盤を築いていきたい時期です。

  • 気持ちを描く
    登場人物の気持ちの変化が物語のベースとなっている絵本も、少しずつ理解して楽しめる様になってきます。
    大人の様に全ての気持ちを理解できなくとも、こんな気持ちがあるんだと知るだけでも、心のフックを作ってあげることができる。
    自分の中にある様々な気持ちも受け入れながら、登場人物に自己投影して楽しんでいきたい時期です。

  • 行って帰る物語
    絵本に描かれる物語のベースとなるのが、行って帰る展開です。
    現実の世界からファンタジー世界へ、そしてまた自分の生きる現実の世界へ。
    ちゃんと戻ってこれるからこそ、思いっきり物語の中に飛び込めます。
    物語が複雑になっていっても、このベースがあるだけで子ども達は安心して楽しめると思います。

  • 豊かな世界を覗く
    子どもによっては、少しずつ長い物語も楽しめるようになってきます。
    昔話など、構成のしっかりした物語は、豊かな世界の入り口にぴったりです。
    友達や家族、小さな不安や勇気など、物語の切り口も増えていきます。
    その子その子の心の機微や興味関心に寄り添いながら、お話の世界を楽しみたいですね。

お話のボリュームも出てきて、個々の楽し方にも差が出てくる時期でもあります。
まだまだ長いお話は集中して聞けないという子も勿論いると思います。
絵本の読み聞かせで大切なポイントは、焦らないこと。絵本の長さや厚さは、そこまで重要なポイントではありません。
この時期だからこの絵本を読まなければ!と焦ることなく、今その子が心から楽しめる物語を、思う存分楽しんで欲しいと思います。


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