見出し画像

一貫楼についてのよくある質問

一貫楼とは何者なのか?


■改めて三宮一貫楼のご説明から

三宮一貫楼とは創業昭和29年に兵庫区荒田町にて私の祖母安藤春子が開業した「ひさご食堂」を起源とし、

当時の祖母が中央区旭通の一貫楼本店製麺所(以後本店製麺所)より暖簾分けをしていただいたことで荒田一貫楼と改名し今に至ります。

2024年2月現在、神戸市内に直営6店舗と本社工場を運営している会社です。ちなみに当社で支店を展開する場合は三宮一貫楼〇〇店のような店名になります

■よくある質問とは

前段でも述べております通り、当社も一貫楼の屋号は暖簾分けという形で名乗っております。

神戸市民の方はご存じの方が多いのですが、一貫楼の屋号を称するお店が神戸市内に点在しており、

阪神大震災が起こる直前は最大78店舗を関西近隣に展開してました。私も幼少の頃からよく下記のようなことを言われておりました。

「安藤君のお店はたくさんありますね!」や

「どこどこの一貫楼と君のところのお店は味が全然ちがうな」

などの素朴な疑問の数々をぶつけられて来ました。

この手の質問をまとめると

「三宮一貫楼と○○一貫楼はいっしょですか?」

ということになります。この答えも前段を踏まえた答えは

「全くちがうお店です」

という結論に至ります。

例えば新長田に新長田一貫楼さんという一貫楼があります。

当社が支店として出店したのであれば屋号が「三宮一貫楼新長田店」と称することになります。

ゆえに新長田一貫楼さんは違う方が経営をしている一貫楼ということになります。なので各地の一貫楼によって味、価格、店のカラーが違うのは当然のことであり、

それを個性として楽しんでいただければ幸いです。時折、違う一貫楼さんで体験されたことを苦情として当社に連絡される方がおります。

お付き合いのある一貫楼さんにはその旨をお伝えすることは可能ですが、お付き合いのない一貫楼さんも中にはございますので、

その場合はお申し出をお受けできませんのでこちらを見られた方は今後は直接店舗にお申し出くださいませ。

■独特の展開

現在、本店製麺所から暖簾分けされた一貫楼は果たしてどれくらいあるのでしょう?十数年前まで一貫楼共同組合という組織があり、(現在は解散)

組合の解散前は約30店舗が営業しているという実績がありました。しかし、かなり経過しているので現在は20店舗を切っている状態と思われます。

当時存在した一貫楼という組織は本当に変わっていて、フランチャイズでもなくチェーン店ということでもない独特のスタイルでした。

開業資格が店主の血族および一貫楼にて5年以上の修行経験者に限られて、本店製麺所と組合に最初だけ供託金を支払えば一貫楼という屋号を名乗ることが可能です。

その運営方法に関しての縛りはほとんどなく、ロイヤリティ等のランニングコストも発生しないという本店製麺所の太っ腹な運営でここまで来ました。

多くの一貫楼さんはパパママ経営で一代で終わられるお店が多く、今後も減少傾向に歯止めはかからないであろうと予想されます。

馴染みの一貫楼がございます場合は、ある間にしっかり堪能いただくことをお勧めします。

■今後の追求課題

かつて当社も加盟していた一貫楼共同組合が認定していた一貫楼は、関西を中心に店舗を展開していました。

ネットで検索すると関西以外に埼玉、岐阜、広島で一貫楼と名乗る中華料理店の存在が確認できております。

今後はこれらのお店と一貫楼共同組合の因果関係を解き明かしたいという私個人の野望があります。

必ず時間を作ってそのあたりの手がかりなりを突き止めたいと思います。数少ないであろう一貫楼フリークの方へのメッセージとなりますが、乞うご期待ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?