見出し画像

軸を持つということ


(じく、英語: axis)


提言なり説教なりで3番目の意で用いられる「軸」を持て、「軸」を持とう。なる表現ですが、本日は私的にしっくり来た具体的な体験をつづりたいと思います。

■安藤的『軸』を意識して良くなったこと

①ワインのテイスティング

2019年にソムリエ試験を受験の際に感じたことです。一次試験の筆記試験をなんとかパスして、二次試験はワインのテイスティングになります。

難関である一次試験に全集中し過ぎて、ほとんど何も対策をせずに一次試験合格後に慌てて対策を始めた訳ですが、何から手を付けていいのかがサッパリでした。

※二次試験ではブラインドテイスティングで色調、香り、生産国、ビンテージ、ブドウ品種を導いていきます。その過程が得点対象となり、ただ単に品種を当てるクイズではありません。

とりあえず協力してくれるソムリエの友人は多数いたので、いろいろなお店でブラインドテイスティングを片っ端からお願いした訳ですが、

これがまたヒドい!(笑)一番初めに協力してくださったお店では白ワイン3種、赤ワイン3種、計6種を出題されて見事全部外すという快挙(苦笑)

その店主がする苦笑いのお手本のような表情はいまだに夢に出てきます(笑)

試験までの約2か月間、私のトレーニングに協力してくれるワインバー通いが増えまして、たまに妻を帯同して臨んだりしました。

その際は妻も同じようにブラインドでワインを飲みます。(店主のイジりが多少入ります)私が真剣にワインのコメントを考えている横でノンプレッシャーの彼女は好き勝手飲んだワインのことを表現するんです(汗)

彼女の場合タブーと言うか良くも悪くもワインに対して偏見がないので、ネガティブな表現なども平気で口にします。その場面を見て聞いて電流が走りました。ワインに対する「軸」を発見した瞬間です。

基本ワインが好きで受験することを決めたのですが、苦手なワインも中にはあります。私の場合はサンジョベーゼという品種が苦手で、(たまたま妻も苦手)妻がネガティブな表現をしていたワインがサンジョベーゼだったのです。

妻の発するネガティブなコメントを苦々しく聞きながら妙に納得する自分がいました。好きなワインよりも嫌いなワインに舌が敏感に働くということに気付いた私は、苦手な口当たりのワインを「軸」に品種を導く方が正答率が高まる体験を重ねました。

結果、見事に一発合格を勝ち取ることが出来ました!


2019年ソムリエバッチ


②中華料理の調理

うちの会社には豚まん以外にも料理部門があります。20年くらい前は私もコックとして調理場にたった経験もありました。その時のお話しになります。

とある新しいお店を開ける。その店は料理屋だと先代である両親が20数年前に決めました。その時すでに私も入社しており本社の事務業務に就いてました。料理人の数は足りてないのに誰がするんやろ??と考えていた私に晴天の霹靂的言葉が。

父から
「店長お前な!」
その時まで私は「料理は食べるもんで作るもんちゃう」的な生活をしていたので、

「なんで!俺!?」
が正直な気持ちでしたが、一度決めたことは絶対に覆さない父だったので腹をくくって臨みました。

ワインよりも何をしていいやらの調理でした。そこで当時の料理長が何もできない私にアドバイスをくれました。
※小さい店なので仕込みはもちろん鍋を振るのも即戦力でしなければならなかった

「孝志ちゃん。まずは焼きそばの作り方をしっかり覚えや。それが出来たらそれに醤油を足したらチャンポンになるし、砂糖を入れなかったら肉飯もできる。焼きそばでコレっちゅうもんが出来たら何でも出来るようなるよ。」


一貫楼のあんかけ焼きそば

元来、素直なのでそう言われてから賄いはずっと焼きそばを自分で作ります。調理に対してあまり興味がなかったこともいいように作用したように思います。

自分でアレンジすることも一切せず、来る日も来る日も焼きそばを作っていると今日は美味いと思える日が増えて来ました。

その頃から返ってくるお皿のキレイな様も自信にもなりましたし、醤油を足したらチャンポンという意味も理解できました。

これも「軸」を大切にしなさいよという教えであり、気づきでしたね。


③ゴルフのアプローチ

ゴルフをはじめて10数年の年月が経ちましたが、一向に上手になりません(苦笑)

レッスンに行くことはありませんが、打ちっぱなしなども暇があれば行きますし、練習もよくする方だと思います。

でもなぜがスコアがまとまらない。
でも、ここでも遅まきながら「軸」を発見しました。

上記のようなネットを購入して、駐車場の片隅で繰り返し3ydの短いアプローチショットを毎朝出勤前に30球前後打ち込んでから出勤するようにしてます。これがすでに3か月ほど続いてます。

最初はオーバーして他の車に当たりそうになったり、オーバーしたら大変との思いからザックリとダフったりしてなかなかネットに入りませんでしたが、ここ最近は入ることの方が多くなって出勤前に一つの楽しみが増えました(笑)

実際のラウンドでも効果を発揮してまして、今年に入ってのラウンドはベストこそ出ていないものの、これまでの平均スコアを大きく下回る(ゴルフはスコアが小さいほうがいいので)結果を残しております。

ネットを購入した当初は距離を少し伸ばしたりしていたのですが、前述したように駐車場なので他の車に当ててしまったら大変ということで3ydの距離をひたすらやったこともよかったのでしょう。

これは意識せずに環境のおかげで3ydという「軸」が出来ていました。

これからのゴルフがますます楽しみで仕方がありません。


「軸」を持つ。「軸」を発見する。
何かの壁にぶつかっておられる方、私の具体例を抽象化してご自身の事象に当てはめてみるとブレイクスルーのきっかけになるかもしれません。どうかご自身の「軸」みつかりますように。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?