見出し画像

雨の日美人になりたい

本日のお天気はいかがでしたでしょうか?

私の居た場所は朝から雨が降っていました。
私は雨の音と景色は好きですがそれ以外はちょっと面倒だなぁと思っています。

癖毛なので湿気とは昔から仲良くなれません。
毎朝のセットを容赦なく無に還す彼らに罪悪感が少しでもあれば許してやらんこともない、どうなんだい?といつも思いながら諦めて髪を結んでいます。

今日はハーフアップにしました。
ハーフアップの美人すぎる美人をみかけたら私だと思って間違いありません。冗談です。

髪型の話になりますが最近検温をすることが多いので計りやすいように前髪を分けるようにしています、けして美容院にいけなくて前髪が大変なことになっているからではありません。けして。

まぁこんな話は置いておいて、雨の日って憂鬱ですよね。

だけど、そんな雨の日こそ綺麗に歩きたいなと思うのです。

傘をさして顔が隠れたり、人との距離が空くせいか街中を歩いていても雨の日は滅多に声をかけられません。

顔が見えないのがいちばんの原因でしょう、出来るだけ知らない人とは関わりたくないので雨の日の傘はなんとなく安心したりもします。

とはいえ、そうして俯いて傘で身を隠すように歩いていては道行く人にぶつかってしまうし、雨の日にぶつかろうものなら相手を濡らしてしまいます。そんなことになったら深夜の自己反省会が日付を跨ぐことは必須です。

反省会を抜きにしてもシンプルにそんな事態は避けたい。

そんなわけもあって雨の日はいつもより背筋をシャンとして歩くようにしています。お陰でよく水溜りに突っ込むようになりました。私の視野はライオンかな?

他にも人とすれ違う時など傘を差していると普段より気を遣いますよね、傘を畳んだ時も濡れないように気をつけたり。

そんな時に出来るだけ綺麗に振る舞っていたいなと思うのです。

特に傘をさしている時は先ほども書いたように顔が見えにくいです、相手の表情がわからない時には立ち振る舞いをみて感情の機微を感じ取るものかと思います。

そんな時にスマートでいたいなという理想を胸に携えて雨の日は傘を差しています。

まぁここだけの話、ちょっとした下心を暴露しますと顔が見えないから綺麗に歩いて、落ち着いた所作をしていれば美人に見えるのでは?という浅ましい願望が半分くらいあります。

もし仮にそう見えたところでなんにもないんですけどね笑

こんなにつらつらと話しましたが雨の日は苦手です。用事がなければもちろん外に出ないし、動かせる用事なら動かすくらいには苦手です。

あとカエルが元気になるので私は元気がなくなります。カエルだけは本当に好きになれません。苦手です。きっと小学生の時にみた道路標識の下にいた轢かれたカエルが忘れられないんだと思います。

何日か経った後も道路に染みた痕が消えなかったのをみて友人と上に石を置いてお墓のようにしたのを覚えています。

あれから夜中に鳴くカエルの声が仲間を返せ返せと騒いでいる気がしてなりません。彼らにとってはきっと得体の知れぬ車を怯える声に聞こえます。

もしかすふと、一種の罪悪感かも知れませんね。

雨の日は空のセンチメンタルが溢れ出した、それが一斉にみんなの体に染み込んでしまったかのように沈んでしっている気がします。

そんな時長靴を履いた人を見ると少し安心します。

水たまりを飛び越える少年に私は陽だまりを見つけたような気持ちになります。

雨上がりの匂いは決していい香りではないのに深く吸い込んでしまう、雨が上がるとほんの少し浮き足立つ自分になんてちょろい人なんだと思いながら傘を干す瞬間は嫌いにはなれません。

雨が嫌いな方は何処かでカエルにビビってる私を思い出して是非笑って下さい。

雨の日の私は茶色い落ち葉を見かけるたびに息を呑んでいますから。

明日からまた1週間頑張りましょう〜、雨が続いた後に見えるお天道様はきっと夏の木漏れ日です。

最後まで読んでくださった見知らぬ貴方が雨に濡れないことを願っています。傘を忘れないようご注意を。ではでは、この辺で。

読んでくださっただけでとても嬉しいです!いつもありがとうございます!