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「キミは変わっているね」というより「世の中が多種多様に変わっている」そのことを忘れない方がいい

「キミは変わっているね」と言われることがあるし、人がそう言われている場面に出くわすことがある。

その中に「キミのその考えは世間一般では理解されないし、おかしいよ」「キミと違う私の方が正しくて普通だ」と自分が優位であることを主張したいように感じることがある。しかし、それは「あなたが理解できていない」だけで(おそらく無意識にやっているのだろう)そうやって他者をこき下ろすことで自分の立場の安定をはかっているのではないか。

中には「地球は丸い」「地球が太陽の周りを回っている」そういった主張を「アイツは変わり者」と頭から跳ね除けて小バカにしているのと同じようなものを感じる。己が知りもしないことを棚にあげ、他者を見下す、それに対して嫌悪感を覚える。空島だってあるかもしれないじゃないか。

あなたは目の前の人に対して「変わっている」と感じるかもしれないが、世の中自体は「変わっていく」ものだ。

今の日本で「妻は夫を立てるべき」「同性を好きなんてことはあり得ない」……といったことを声を大にして言えるだろうか。そういう価値観を個人として受け入れられないのは仕方ないが、そういう価値観が存在していることは知っておくべき。過去にはあなたのような人達が「知らない」「理解できない」というだけで排除し、傷ついた人がいるかもしれない。

それに将来的にはそれが当たりまえの世の中になる可能性だってある。

「サッカーなんてマイナーなスポーツの何が面白いんだ?」なんて言っていたヤツがいたが、Jリーグが始まった途端、Jリーグチップス集めてたし、W杯のたびに寝不足であることを自慢気に話してくる。

あなたの「理解」が世の中からズレている可能性もある。

「目玉焼きにソース」が共感できなくとも、「そういう食べ方をする人もいる」くらいの理解は示しておいた方がいい。さもないとケチャップ派のあなた自身が今度は攻撃の対象になるかもしれない。

今のあなたの価値感を今後も変えることなく、固執していくかどうかはあなたの自由だが、自分を優位に置くために他者を攻撃してたらヤバいと思っておいた方がいい。

世の中の価値観がひっくり返ったとき、あなたはそのことを忘れ、世の中に合わせてひっくり返るかもしれない。だが、昔のあなたを知っている人達もいるし、傷つけられた人達の中にはそのことを忘れていない人もいるだろう。

世の中は多種多様に変わっている。目の前の人の価値観が、到底理解しがたいものだとしても、その人の中では「それが普通」という基準が成立しているのだと理解したうえで対応するのが無難だ。そこからコミュニケーションをとって妥協点を探せばよい。むやみに端から争うことはない。

それはそうと、どうして遅刻しておいて平気な顔で現れるのかわからないが、とりあえずはアイツの話を聞いてから、ぶん殴るかどうか考えるくらいの心の余裕は持ちたい。

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