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第一子であるということ

私達夫婦は3人姉弟の真ん中、夫は3人姉弟の末っ子です。

親は、勉強ができる長女への期待、運動が好きな長男(弟)の関心でいっぱいでした。
その2人の間で何でも自由にやらせてもらっていたのは中間子である私の特権でした。笑

大きくなっていろんな立場の人と話したり、兄弟に関する書籍を読む中で、
生まれた順番と、親の接し方によって、形作られる性格や特徴があることを知り、兄弟それぞれに対して適切な言葉がけや扱い方があることを実感しました。

例えば中間子の私は「がんばれ」と言う言葉が大嫌いです。それは最大のプレッシャーであり、余計なお世話でした。「私が頑張ることであなたに何かメリットがあるのか。」そう思っていました。(笑)

しかし、姉は「がんばれ」「あなたならできる」と言われることで、期待されていることを実感し、前向きに頑張れると言うことでした。


もう一つ例を挙げます。
大きくなって親と兄弟で飲んでいるときに、子育ての話になりました。
私は親に成績や、勉強の事を指摘されたことがほとんどありません。
それは私の成績が学年で下から2番目になった時期も、上位2になった時も同じでした。私はそのことに感謝していました。自由に好きなようにやらせてもらって、自分の好きなことだけを勉強し、その分野では1番の国立大学に進むことができました。

しかし、同じように、自分の好きな分野で国立大学に行った姉の意見は違いました。
姉は親に導いて欲しかったのです。つまり、小さい時からもっと英才教育をしてくれていれば、自分は何にでもなれたと。

ちなみに弟は得意なスポーツの分野で良い成績を残し、自分にかけられる期待に対してもほとんど関心がなく、とにかく愛嬌だけでのびのびと育ちました。(笑)


そしてこの3人の子育てに関する捉え方は、自分たちの子育てにも影響しています。
姉は、自分の子供たちに小さい頃からいろいろな習い事をさせ、彼らがどのような経験をするべきか親である自分が導かなくてはいけないという責任を感じています。

一方の私は、まっさらな子供の頭になるべく何も詰め込みたくないと思っています(笑)
とにかく本人たちのしたいように本人たちのペースで育って欲しいのです。放っておいても、子供は育つ。親の目を盗んでいたずらする位で良いと思っています。

ちなみに弟は、私以上に自由で基本的に子供を信頼しています。子供が危ないことをしていても、助けを求められたら助ける位のスタンスです。弟のおっとりしている性格がよく出ています。

同じ親に育てられても、すべての子供が同じように育つわけではありません。本人の資質や兄弟の有無はもちろん、その後どんな人たちと関わるかによって全く違う人生を歩むんですよね。

そういうことで、私たち夫婦には第一子である長男の行動に驚くことが多々あります。
なるべくプレッシャーをかけないように、なるべく「お兄ちゃんだから」なんて思わせないように育てることが大切だと思っていましたが、気がつくと、下の子たちに対して色々とお世話(たびたびそれはおせっかいになりますが笑)をしているのです。
そんな長男の姿を見ていると、中間子である私の育て方は彼には合わないのかもしれません。


子育てに成功も失敗もないと思いますが、子供が大きくなってみないと、それがその子に合っていたのかわからないものですね。

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