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29年目に動き出した家族の時間 ~阪神淡路大震災・遺族のことば

2024年は、とても心痛む出来事が多かった年の始まりでした。
今年は特にいろいろなことを考えた年末年始でしたが、神戸の近くに住む私にとっては1月17日の阪神淡路大震災が身近に存在します(震災発生時はまだ地元にいましたが、進学した大学の友人や知人からも、生々しい被災の状況を聴くことが多かったです)。神戸市役所横の東遊園地では毎年追悼の集いが行われており、私はテレビですが中継を見て黙とうしています。

5:46
正直寝巻の寝ぼけまなこで毎年見てますが、
今年の遺族代表・鈴木佑一さん(34)のことばに朝からガーン!と頭を殴られた感覚というか、涙が止まりませんでした。

すごい人生です。
震災だけではなくDVや孤独といった綺麗事だけではない家族の苦難。一人で生きていこうと思っていた、しかし周りの人々の支えに気付き、自身のルーツをたどりながら見えなかった家族の想いを知り、自分の人生の意義を見出せた方。親子・家族の問題をテーマに事業をしている身として非常に心を動かされる内容でした。
きっとこれから、この方にしかできない支援というものがあると感じています。神戸のローカル局サンテレビのアーカイブで見れますので、ぜひ多くの方に、鈴木さんご本人の語りで聞いてみていただきたいです。

https://youtu.be/dMS_Y8BLfio
(鈴木さんのスピーチは57分頃から)

神戸の教訓として、物資等の支援だけではなく「心のケア」が重視され始めていると感じます。DPATの専門家の方達とともに、普通の人でも「聴く」ことでできる支援もあると考えています


■DMAT(災害派遣医療チーム)
被災者の生命を守るために、被災地域に駆けつけて救急治療を行う、専門的な医療チーム
■DPAT(災害派遣精神医療チーム)
こころのケアを専門として、被災者や救護者に対して精神科医療や精神保健活動の支援を行う、専門的な精神医療チーム

■鈴木佑一さんの記事
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202401/0017232458.shtml

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