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「伝われ!」と「伝わる」のバランス


「伝わらなきゃ意味がないんだよ!!!」


一体僕は何年前から、この言葉を言われ続けたのでしょう。

記憶にある一番古い記憶。そうだ少年野球だ。僕が内野をしていて、外野にボールが抜けていく。小学生の肩力なので、当然外野から一人で投げられる訳もない。外野→一人目の内野→僕→キャッチャーで遠くからボールをリレーするのである。もちろん、毎回投げる先がキャッチャーというわけではないので、ランナーと状況を合わせて投げる位置の指示が飛んでくる。

これが結構難しい。リレーの間に入るメンバーは、外野からボールを受けるためにグランドに背を向けているため自分ではランナーの位置が常時把握できない。

しかもランナーの脚力だったり、外野のもたつき具合でボールを届けなきゃいけない位置は瞬時に変わるのだ。それと同時に、外野と行先を一直線で繋ぎなおすために真ん中の二人はあっちこっちと動かなければならない。

僕たちの少年野球は自分で言うのもなんだが、強かった。こういう細かいプレーを、小学生の内に高校レベルまで教わっていた。だから、とにかく厳しいのだ。


「すぐ伝えろよ!外野が困ってんだろ!!」


「0.1秒早く繋いでりゃアウトだぞ!!!」


そんなこと言われたって、叫んでるよ!!!わけわからんくらいでかい声で叫んでる!


涙を流しながら、悔しさと怒りを殺しつつ返事をしたのを今でも覚えています。そうなんですよ。結局結果がすべてというか、伝わらなきゃどうしようもないんですよね。前置きが死ぬほど長くなってしまいましたが、言葉の企画第3回の反省会始めます!!!


第2回までを踏まえての第3回の心持ち


第3回までを迎えるまでに、2回課題をしている。一回目は自己紹介の企画。2回目はバラエティの企画だ。一回目は、「目立つぞ!俺のこのひねくれ具合をひねくれた表現で届けるぜ!」と意気込んで作ったものの、「この表現でよかったのかな?」「ちょっと不十分じゃないかな?」との講評。 確かになぁと素直に思った。もっと自分を深く掘りつつ表現に昇華しなければいけないのか! この課題に関しては、僕は未だにこの企画を考え続けている。


さて、2回目。テレビバラエティの企画だ。びっくりするほど腑に落ちないまま期限が来てしまった。自分で見たいとも正直思えなかった。やっぱりもっと自分の中で腑に落ちるまで掘るんだ!!!もう半端なことはしないぞ!!とnoteに綴った。

さて、いよいよ迎える3回目には、自分が伝えたいことは自分の中でまずは腑に落とすのだ!!掘って掘って、自分に妥協せず戦うのだ!そんな心持で臨んだんだ。


僕はここで「伝わる」を間違えた。


僕は、だからこそ徹底的にまずは掘った。幸い4つある課題の内、2つは自分に関する課題だったからとにかくまずは自分が何を分かってほしいのかをひたすら探す旅に出た。


名前の由来から、漢字の語源は情報がたくさんだ。何を残そう。どこを分かってほしいんだろうと、名前の課題はそんな様子でボリューミーに。でもそれでも分かってもらうには必要だと思ったのだ。


もう一つは、自分が言葉の企画に参加した理由だ。これは、もう自分との対峙だ。どうやったら短く伝えられるだろう。なんかいい言葉はないか??と、一言で言える言葉の旅に出た。

出来上がったものは、個人的には満足だ。自分が分かってほしいことを、自分の中で腑に落ちる言葉で表現できたのだ。充実感に満ちて布団に入った記憶があるくらいだ。


時は経ち、講義前日。阿部さんの「伝わりましたラジオ」が夜届いた。「今回は伝わったやろ~!」そんな期待を込めて開けば、あれれ...。


名前の企画は、一定数表現の工夫を理解してもらえたものの、「載せたものすべてに心遣いが必要。」そんなメッセージを頂いた。
問題は、こっちだ。参加理由。僕は、タイトルを四文字でまとめ、サブタイトルで1行つけたぐらいのすごくコンパクトにした状態で出したのだが、さっぱり伝わらなかったみたいだ。


「ええ!!なんで!!」


というのは、僕にとっては悩んで悩んで、たどり着いた点だったのだ。
「これ以上俺の気持ちを表せねぇよ!!」とまで思っていた。(阿部さんごめんなさい。)


講義中にふと我に返った結論


そんなこんなで翌日は、半分へそまがりで講義を聞いていたのですが、だんだんと見えてくるわけです、自分が何を間違えていたのか。何が足りなかったのか。

皆さんはもうお気づきだと思います。僕は、自分に一番伝わる企画を考えていたんです。

自分を短い言葉でも伝えられるぜ!と、自分に伝わるために、短くしたワードチョイス。僕の中では、これ全部伝わってほしい!!ほら!分かって!それっぽく見やすいデザインにしたぜ!こんな調子です。


僕の心の中だけで伝わる表現を探し、パっとみ伝わりやすいデザインにする。僕は多分、視認性とか、色味とかそういう目に優しい画像にひたすら願いだけこめて作っていただけなんですね。(恥ずかしい)


でも、これは実は阿部さんの話を聞いている時に思ったわけではなくて、企画生の制作秘話を聞いている時に気づいたんですね。これが醍醐味というか真骨頂というか!!


阿部さんから学んだことを、各々が昇華してそれがまた誰かの学びになる。
今回は、本当に助けられました。一方的な課題だったらもしかしたら未だに僕はへそ曲げたままどっか違う方向に潜ってたかもしれない。その意味で感謝感謝本当に感謝です。とはいっても、阿部さんが優しくも厳しく現状を見直すきっかけをくれたからなのでトータル皆さんに感謝です!!!!


さて、どうするよ?


さぁ、どうするかですよ。意味は分かっても、じゃあ結局形にできなきゃ少年野球の監督に怒られちまうわけですよ。


伝わるってことが理解できたことを伝わらせないと。



第四回はチームでの企画です。
まずはチームメイトに伝わるように、企画生に伝わるように、そして企画としての意義を知らない人に伝わるように。

きっとまたどこかで道がそれると思いますが、その時は助けてください。(笑)僕も僕なりに伝わってほしい思いを伝えられる黄金比率を探し続けます!

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