見出し画像

夫の休息日。

「土日のどちらかでいい。俺にも休みをくれ。」
夫がよく言う言葉。

確かにうちの夫は周囲に比べて多忙な方。
平日は朝8時に家を出て、ほぼ帰宅は0時前後。
休日は、付き合いで釣りやゴルフが入ることもしばしば。

「子どもとの時間はいつ持つの?」
という、口には出さない私の気持ちを汲み取り、
結局、たまの休みも家族と過ごしてくれる優しい夫。

でもやはり、
休日のおわりに出てくるのは、冒頭の言葉。

…待ってよ。
「休み」って何?
夫が私の育休を「休み」だと思っているのは、
日頃の言葉からわかっている。
それに関しては色々言いたいこともあるけれど、
とりあえずいいとして。
そもそも育児を休みだと思っているなら、
あなたが家族と過ごす休日も「休み」では?
というか、日常的に子どもの世話であなたに頼っている部分は何もない。
と、悶々とする私。


……ということの繰り返しだったので、
とりあえず、つべこべ言わずに
夫の言う「休み」を与えてみようと、
この週末、子どもたちを連れて実家に帰った。


そして、約1日半後の合流の時。
さぁ、ご希望の「休み」とやらはどうでしたか?
と、若干嫌味な心持ちでいた私。


そこには、
別人かと思う程にイキイキとした表情の夫がいた。
いや、そうだ、夫の本来の顔がこれだ。
ここ数年でいつの間にか夫の表情が強張っていたことに、この時気づく。

この「休み」に、夫は、3つ下の弟とお酒を飲みながら、久々に熱く語り合ったらしい。
美味しいものをつまみながら、思い出話に花を咲かせ、楽しい時間を過ごした様子。

そうか……

年子で3人、つまり短期間で一気に3人の子どもの父親となった夫。
そして共働きであった妻の私が、3年もの休職。
父親としての責任と、家計を支える大黒柱としてのプレッシャーが、彼に大きくのしかかっていたのだろう。
察するに、気の知れた弟との時間が、その重い鎧をほどき、いい意味で肩の力を抜くことができたのだ。


…夫よ、ごめんなさい。
私はなんて自分本位な妻なんだ。
育児の頑張りを振りかざし、
あなたにこの大変さがわかる⁈と、
いつの間にか可愛げのない妻になっていたことを
反省。
大変なのはあなたも同じでした。


結論‼︎
夫の「休み」はとても大事なものでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?