ママの小さな幸せ時間

1人目が産まれたとき、
洗濯物を干す時間に幸せを感じた。

大人用の衣類に混ざる
小さな小さなお洋服。

太陽の日差しの中
洗剤の良い香りとともに
小さな洗濯物を広げる瞬間、
「うちに赤ちゃんがいるんだ…」
と、じんわりと幸せを感じていた。

きっとあっという間に大きくなる。
だから、
この日差し、
この匂い、
このゆったりと流れる時間を忘れたくない。
そう思っていた。

それから3年の間に、
あっという間に2人目3人目が産まれた。
5人家族の洗濯物はそれはそれは大量で…
洗濯は家事の中でも大仕事に。
今では幸せを感じる余裕もない。

お洗濯が幸せの時間じゃなくなった今、
幸せを感じるのは…
靴を洗う時間に変わった。

毎週金曜日に保育園から持ち帰る
園庭用の靴たち。
週末は子どもたちの相手で、
とても洗う時間がない。
月曜日、
慌ただしく子どもたちを保育園に送り出し、
一通りの家事を終えたあと、
泥やら砂やらにまみれた靴を一つ一つ洗う。
その汚れ具合に成長を感じる。
3歳の長女の靴は、
不思議な程、砂が溜まっている。
出せども出せども砂が出てくる。
最近は1歳の次女も、
立派に汚して帰ってくる。

そうか、先週は晴れの日が続いたからな。
元気いっぱい遊んだのだろうな。
何して遊んだのかな。
誰と遊んだのかな。
と、1週間の子どもたちの様子を想像しては、
「大きくなるの、早いな…」
と、しみじみ感じる。

またこの靴で、楽しく元気に遊べるよう
新品同様ピカピカに洗い上げる。
そして、
どうか怪我なく安全に遊べますように…
と、願いを込めて干す。

今は、その時間が、
私の小さな幸せ時間。

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