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詩集

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過去に書いたものから、今の気持ちを表すものまで、赤裸々な想いを詩にしています。どちらかというと「陰」よりのものが多いかも。暗いものが苦手な方はご遠慮ください。
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記事一覧

めのなかの わたし

めのなかの わたし

わたしをみおろす たくさんのめ
はいいろ あお みどり うすちゃいろ
わたしのめとは ちがういろ
そのめのなかに
しらないわたしがうつっている

たくさんのめにうつる
たくさんの ちいさなわたしが
わたしをみおろし そのめには 
もっと ちいさなわたしが うつる

きいたこのとのないことば
みたことのない かみや はだのいろ
くちずさんだことのない うた
わたしは めをとじ みみをふさぎ くちをと

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お月様

お月様

おつきさまは どこからくるのかな
おひさまのように どこかからのぼって しずんでいくのかな
いつも あさに なると みえなくなるけど
たまに おうちにかえるのを わすれちゃうみたい

おつきさまは いつも すましたかお
だけど たまに おかおが ぽかぽか あたたかい いろになる
なにか うれしいことが あったのかな

きれいな ほしを みつけたのかな
それとも おほしさまと おともだちに なったの

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あめだま

あめだま

大きな あめだまを
飲み込んだ

なめていたのに 大きすぎて
待っていられなくなって
あめだまを 飲み込んだ

のどの中に つっかえる
でも 飲み込んだら もう戻らない

痛みを一点に集めて
のどが 熱くなる
静かに 少しずつ
溶けて下りていく

こんなにも
のどが深かったことに
気付かされながら

目の前のあの子に
渡そうとした あめ玉
渡したくなくなって
くちに入れた

でも 気付かれるのが

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