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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #57
こちらの続きです
『唯一の治療法』
ぺライトに捧げる祠
以前感染者に遭遇し、助けを求められてからだいぶ時間が経ってしまいました。
疫病の問題を解決できるという、ぺライトという神と接触するために必要な材料をそろえることができたので、ぺライトに捧げる祠までやってきました。
ここに常駐しているカジートのケッシュさんに頼まれたものを渡すと、金色の壺の中に緑色の液体を調合し始めました。怪しげな煙が上がり、妙な臭いがします。
「こんなものだろう。さぁ、深く吸い込んで」
「こ、これを…」
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とはいえ、他人の記憶に飛ばされる薬やウェアウルフの血を飲むよりはまだマシです。意を決して壺に顔を近づけ、緑色の煙を吸い込みました。
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一瞬、視界の色彩すべてがゆがみ、その直後には夜闇と青い霧に包まれていました。
頭の中で声がします。
「定命の者よ。深く息を吸え。我が呼び声をよく聞くのだ。さあ、この煙でお前の肺を満たせ」
「もう十分聞こえています…」
「しばらく見ていたのだ。お前が下したいくつかの決断は、なかなか興味深かった。仕事を任せてもいいと思えるほどに」
「任務?」
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「我は祝福をムンダスに送った。ブレトンの村々を襲った消耗病のことだ。感染者を集めるため、我が僧兵であるエルフのオーチェンドールを送り込んだ。奴は感染者達をブサーダムズまで連れてきたのだが、それ以来姿をくらませてしまった」
そもそも疫病の原因はこのぺライトの仕業だったということでしょうか。そしてその感染者達を連れていた『オーチェンドール』が消息不明と…
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「裏切りは許されない。ブサーダムズへ行って、我の代わりにオーチェンドールを殺すのだ」
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裏切り?そもそもぺライトは自ら送った疫病に感染した人たちを集めて何をしようとしていたのでしょう。そしてオーチェンドールは今も感染者達と一緒にいるのでしょうか。
「なぜそのオーチェンドールは死ななければならないんですか?」
「生意気な質問であるな。そのエルフは死ぬべきなのだ。我が意志を実践しようがしまいが関係はない。嫌だったら他の奴に任せてもよいのだ」
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人にものを頼む態度ではないですね。
「で、見返りはなんでしょう?」
「狭量なのが定命の者だったな。忘れかけていた」
ぺライトは皮肉を放ちながらも、続けました。
「この仕事をこなせば強力な報酬をやろう。ドゥーマーが作った紋章盾だ。剣と呪文の両方から身を守ることができる」
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残念ながら盾使いではない私にとって、あまりモチベーションが上がる報酬ではありませんでした。しかしここまで聞いておいて断ると、ろくなことにならないことは私でもわかります。
「要求は聞きました。もういいですか?」
「そのようだな。では行け、オーチェンドールを殺すのだ」
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再び視界がくらみ、不思議な霧や動物の幻影も消えうせていました。他に気配はなく、ケッシュさんが静かに錬金術台で作業をしているだけです。
デイドラ王ぺライトは、信用していた者に裏切られ、その討伐を私に命じました。私はただ人助けをしたかっただけなのに、またデイドラの思惑に嵌ってしまったわけですね。
とりあえずケッシュさんに『ブサーダムズ』の場所を聞いてみました。
「なぁに、そう遠くないよ。晴れた日にはここから見えるぐらいさ。西を見てごらん。あの山のふもとだ。ドワーフ遺跡のブサーダムズはあそこにある」
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ドワーフの遺跡と言えば、とにかく広大で入り組んでいて、黄金造りの機械がいまだに稼働しているイメージです。戦闘の準備はしっかりしていかなければいけませんね。
「ぺライトと話しました。あの、ぺライトが消耗病を送った、みたいな話をしていたんですけど…」
「そうとも。ケッシュはぺライトを崇めている。なぜなら、世界は病によってしか浄化されない時もあるからだ」
前にも聞いたことではありますが、ぺライトが『祝福を送った』という表現で消耗病をこの世界の人々に感染させたという話と合わせて考えると、彼らにとっては必要な『善』の行為という理解なのでしょう。
「オーチャンドールとは誰なんですか?」
「ケッシュは知っているとも。オーチェンドールは監督官、つまり羊飼いみたいなものさ。”感染者”を集め、膿み爛れる傷を封じこめているんだ」
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「オーチェンドールと”感染者”の目的は、来るべき時に備える事だ。ぺライトの号令の下、その祝福で世界を覆いつくす時を待ち受けている」
ぺライトの狙いは、消耗病に感染した”感染者”たちを集め、来るべき時にその感染者たちを解き放ち、この世界に病を蔓延させるということ。この話だけ聞くと非常に悪質な戦略のように思われます。
集められた感染者達は現在ブサーダムズにてオーチェンドールと共に潜伏している…オーチェンドールの思惑はわかりませんが、ぺライトとの交信を絶ち、何か他のことを企てているとしたら――
とにかくぶっ潰してくる他ありません。
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ブサーダムズ
ぺライトに捧げる祠からブサーダムズはそれほど離れていませんでした。崩れかけたドワーフの遺跡。岩場を飛び越えながら中に入っていきます。
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門の所に感染者がいて、彼らは私に気が付くと好戦的に挑んできました。仕方なく倒します。
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武器装備が万全なところを見ると、彼らはただ感染者としてというよりも信者として意思を持ってここにいるようですね。
遺跡の内部に入っていくと、中にはケッシュが作った緑の液体と同じようなものを壺いっぱいに入れていくつも保管されていました。中には倒れて液体が床にこぼれているものもあります。
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治療薬とは考えにくいので、これ自体が疫病の元だったりするのか、はたまたもともとぺライトとの交信に使われていたのか…
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広い地下構造をふんだんに利用して、まるで謎の液体製造工場です。
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もちろん古代の機械蜘蛛や感染者たちも容赦なく襲い掛かってきます。
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感染者達は緑色の液体を吐き出し、毒霧のように吹きかけてきました。もはや人間離れしています。来るべき時にはこの手法で病気を蔓延させようとでもいうのでしょうか。嫌すぎますね。心を鬼にして駆逐しておきましょう。
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そんな中、感染者が残していたメモを見つけました。
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『オーチェンドールがエアロドームへ行った。彼はそこにある古いドゥーマーの道具が、破滅の王と親しくなるのに役立つと思っている』
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「破滅の王といえば…」
デイドラ王の辞典を開き、破滅の王について調べてみると、『メエルーンズ・デイゴン』の名に行き当たりました。
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「深遠の暁」教団に信仰され、あの「オブリビオンの動乱」を引き起こした非常に危険なデイドラ王です。
なるほど、ぺライトのいう裏切りとはこのことだったのですね。ぺライトの意思によってこの場所に潜伏しているうちに、ドゥーマーが残した遺物の力に魅了され、ぺライトへの信仰を捨てて他の神に乗り換えようとした…そういうことですか。
そこに至る理由は色々あったのかもしれませんが、避難していた感染者が私やケッシュさんに助けを求めたのは、オーチェンドールが新しい力へうつつを抜かし、彼らをおざなりにしたせいなのかもしれません。
大変広く、入り組んだドワーフ遺跡を進み、ようやっとオーチェンドールを見つけました。
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魔術を使ってくるオーチェンドールに弓矢で応戦です。
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あっさりと倒し、目的は達成です。ここに来るまでの道のりの方が大変でした。
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とにかく、感染者達とオーチェンドールは倒しました。これでしばらくは病が蔓延することも、ドゥーマーの力が暴走することもないでしょう。
ぺライトに捧げる祠
さて、ぺライトに報告するため戻ってきました。
ケッシュさんに声をかけると、「香料は薄れつつあるが、まだ消えてはいない」と教えてくれました。
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前回と同じように息を吸い、視界が歪み…青い霧の中でぺライトの声が聞こえてきます。
「よくやった。すべての秩序は取り戻された。そしてオーチェンドールはピッツをさまようのだ。奴の裏切りは罰せられ、お前の従順は報われるだろう」
そう言って、約束の盾を持たせてくれました。
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「感染者はどうなってしまうんですか?」
あの避難していた感染者の男性が気になります。
「全員を殺さなかったのか?感染者は祝福を運ぶ道具にすぎないのだ。祝福は奴らと私が他者に触れる事により広がるのだぞ。時が来れば新たな監督官がオーチェンドールの後を継ぐだろう。今はすべてが清められ、整理されるのだ」
身も蓋もない…結局ぺライトにとって信者も感染者も道具に過ぎないのです。そして私も。
「行け。お前自身の運命を探すのだ。我は見ているぞ。おそらくいつかまた会うことになる」
「勘弁してください。デイドラの操り人形にはなりたくないんです」
「そのわりにお前は命令に従った。なぜだ?」
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なぜだ、と聞かれると、答えに窮します。
少し前にステンダールの番人と会ったときはもうデイドラと関わらないようにしようと思っていたのに、気が付けばこのような事態に陥っているのです。しかし私に選択肢はあったでしょうか?感染者を無視して、やがて世界が病で覆われていくことを知りながらただ待つということができたでしょうか?
「厳しい現実と命令を受け入れるのだ。さらばだ、定命の者よ」
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視界が歪み、ぺライトの気配が遠のきます。目の前には空になった壺がぽつんと置いてありました。
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ぺライトから授かったスペルブレイカーはソリチュードの自宅まで持ち帰り、宝箱に保管しました。
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なんだかとっても疲れました。少し休んだら、また旅に出ることにします。
その前に聖堂へ行くのを忘れないようにしましょう。
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