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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん第二章~#23

こちらの続きです


『ソブンガルデ』


 ノルドの英雄たちが死後訪れるという、ソブンガルデ。ドラゴンの導きにより、生身のままやって来てしまいました。

ここが…
 

 空を見上げると、太陽のような光が見えます。異様な景色です。

あれは元の世界に通じているのかな?

 目の前の階段を下っていくと、深い霧に包まれました。ほとんど行く先が見えません。歩いていると不安になってきます。
 すると、前方からストームクロークの兵士が歩いてきました。驚いて立ち止まると、ストームクロークの兵士は
「引き返せ、旅人よ!この霧の中には恐ろしいものが待っている」
と怯えながら叫びました。

!?

 帝国軍との戦闘で命を落とし、この世界に運ばれてきたというこの兵士によれば、彼以外にも多くの者がこの谷にやってきたようなのですが、ほとんどがアルドゥインに狩られてしまい、この場所を通過出来た者は誰もいないのだとか。
「我々が長く請い願った、ショールの間まで先導してくれるか?」
「ショールの間?」
「知らないのか?勇気の間だ。ここに英雄達が集い、ショールに従って最後の戦いへと赴くのだ」
 この道の先にあるショールの間。そこが魂の最終目的地…しかしアルドゥインの存在が彼らの希望ごと狩り取っているわけですね。
「急げ!アルドゥインに命をむさぼり食われる前に、厳しい運命をショールの間に伝えるんだ!」
「わかりました」
 とにかくこの兵士さんをショールの間に連れて行ってあげて、そこにいる英雄達に助けを求める…そんなところでしょうか。
 と、その時、ドラゴンの咆哮と共に霧の中からアルドゥインが現われました。凄まじい翼の風圧に思わず目を閉じて体を伏せると同時に、兵士の叫び声が聞こえました。目を開けるとそこには誰もいませんでした。
 ストームクロークの兵士を目の前で狩られてしまったようです。

ああ…

 さらに進んでいくと、霧の中で一人の老戦士が立っていました。
「…コドラクさん!?」
 よく見るとそれは同胞団のリーダーだったコドラク・ホワイトメンさんでした。過去、同胞団でお世話になっていた時期にシルバーハンドという敵対組織から殺害されてしまったコドラクさんと、ここで再会することになるとは。

「私が冷たい死から目覚めた時、悲運は取り除かれた。私が心から望むショールの間があったのだ。だが今は疲れ果て、迷い、さまよっている。アルドゥインはかつて我々が獲物を追ったように私を追い立てる。多くの残虐な行いの厳しい報いなのだ」

こどらくさ~ん

 彼は生前からソブンガルデへ行くことを強く望んでいました。死後、そのお手伝いをしたこともあります。しかし、アルドゥインのせいで魂はここでずっとさ迷っていたのですね。

 その後、ソリチュードのトリグ王や――

 帝国兵士――

 そして、なんと吟遊詩人のスヴァクニールと遭遇しました。

何してるの!?

 帝国兵士がアルドゥインに連れ去られる瞬間を目撃してしまったり。

 最初に出会ったストームクロークの兵士が言っていた通り、数多くの魂が霧の中でアルドゥインに狩り取られてしまっているようですね。せめて今残っている人たちだけでも救わなくては。

 霧の中を急いで進むと、荘厳な建物が見えてきました。

ドドーン

 そこに、上半身裸の大男が立ちふさがりました。
「なぜここにその足で訪れた、不快なる旅人よ。ここはソブンガルデ。魂の終焉の地。ショールの名誉に預かった死者の場であるぞ?」

力士?

 彼は『ツン』と名乗り、ショールの命により鯨骨の橋を守る”盾の従士”であると自称しました。ここで勇敢なる死によってこの場にたどり着いたすべての魂は彼によって選り分けられ、栄誉ある一員に加わる価値を勝ち取った者だけがショールの間へと導かれるのだとか…なるほど。ショールの間に入るにはソブンガルデへ来るだけではだめで、この人から認められないといけないわけですね。

「それで、お前は何者だ?」
「私はアルドゥインを追ってきたのです」
「なんたる任務か」
 どうやらツンさんもショールの間にいる人たちもアルドゥインの存在は認知していたようですが、なぜかショールは彼らに何もしないよう怒りを抑えていたようです。
「そうだったんですか…とにかく、中に入れてもらえませんか?」
「影ではなく、生身で死者の血へ行こうとは何とも大胆な。いかなる権利の下に行こうというのか?」
「ドラゴンボーンとしての定めです」
 ツンさんは目を丸くしました。
「ああ!運命に導かれし竜の血脈を引く英雄に出会ったのは随分久しぶりだ。しかし生者死者問わず、ショールの命により、戦士の試練でその力を認めた者以外は何人たりともこの危険な橋を渡る事はならん」
 そういって、巨大な斧を振り上げ襲い掛かってきました。ツンさんの試練とは、戦闘で彼に勝つことのようです。

シャウトも使えるんかい!

 さすが盾の従士ですね。凄まじい戦闘力です。いくつかの矢を当てることが出来、しばらくしてツンさんは武器を下ろしました。
「よく戦った。資格があると認めよう。ショールの恩恵が汝を見出したのだ。ドラゴンボーンよ。安らぎの場たる勇気の間はこの先だ」

ありがとうございます!

 まさかコドラクさんよりも先に、生きたままこの先に入れることになるとは。

しつれいしま!

 鯨骨の橋を渡り…

ごつごつ

 勇気の間への扉までたどり着きました。

たのもー!

 扉を開けると、いきなり明るい大広間に出ました。大きな牛が二頭、丸焼きになっていて、ご馳走のいい匂いに包まれています。

うわー

 扉の外はあんなに暗く冷たく、霧に覆われているというのに、まるで別世界です。実際、ショールの力により次元が違うのかもしれません。
「よく来たドラゴンボーン!」
 見覚えのない男性から声をかけられました。彼はなんと同胞団の創始者、ノルドの英雄イスグラモルです。
「アルドゥインが魂を捕らえる罠をここらに巡らしてからというもの、戸を叩く者とていなかったのだ」

そうだったんですか

 ショールの命令で英雄たちは剣を収め、ここにこもっていたようです。
「だが君が一声かければ、勇猛果敢にあの危険な敵へ挑むという者が三人いる」
「三人?」
「恐れ知らずのゴルムレイス、勇敢なるハコン、そして賢明にして冷徹、古きフェルデルだ」
 ああ、アルドゥインを時の流れに閉じ込めたあの三人ですね!三人とも、ここで過ごしていたとは。
 
 三人に合流する前に、勇気の間を少し見て回ります。眩い光に包まれながら豪勢なご馳走と、くつろぎ歓談する英雄達。コドラクさんがここにあこがれていた気持ちもわかります。

 なんと、隻眼のオラフとも会うことができました。
「スヴァクニールを解放したのだな。あれは愚かな詩人だが、正直なところは敵ながら尊敬に値する」
 まさか、あの隻眼のオラフがスヴァクニールを認めていたとは…死後考えを改めたのか、それとも長としての体裁のためにあんな残酷な刑に処したのか…
「悲しいかな、あの男はいま魂を絡めとる霧の中で迷っている…アルドゥインを倒し、破滅から救ってやってくれ…友としてこの広間で再会できるよう祈る」
 そうなると素敵ですね。でも吟遊詩人のスヴァクニールがツンさんに勝てるかしら…

いい話だなー

 一通り広間を見て回った後、三人の英雄達と合流すると、ゴルムレイスは私の顔をみるなり嬉しそうに叫びました。
「ようやくか!アルドゥインの滅びも近い…ただ命じてくれればあのウジ虫がどこにいようと、全力で叩きつぶしてくれよう」
 三人とも私の到着を待っていたようです。
「フェルデルによれば、奴はお前の事を恐れている」
 そう、あの霧は私から隠れるためのものだというのです。たしかに霧で隠れていればドラゴンレンドを使うことも矢で狙うこともできません。
「奴の霧を散らさなければ。共に叫び、刀剣を抜いてあの黒き翼の大敵と必死に戦うのだ」

はい!

 霧を晴らし、アルドゥインを空から引きずり下ろし、星霜の書は使わず、四人の手を合わせて倒す。
「戦おう、同志たちよ!」
「これでこの物語りは終わる。我が永遠などもはや無意味!」
 このショールの間にいればずっと快適に過ごすことができるはずですが、彼らはアルドゥインを倒すためなら魂が永遠に砕け散ろうともかまわない。そんな覚悟に胸を撃たれます。彼らこそ本物の英雄ですね。

やったるぞ!

 さあ、今度こそ最後の戦いです。アルドゥインを倒し、スカイリムとソブンガルデを取り戻しましょう!

つづく

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