スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #14
こちらの続きです
ソリチュード
ソリチュードを目指し始めてからまた時間が経ってしまいましたが、やっとたどり着きました。
門番に挨拶をすると、一瞥され、無作法に「ロッグヴィルみたいになりたくなけりゃおとなしくしてるんだな」と言われました。
「ロッグヴィルとは?」
「これから処刑される惨めなろくでなしさ」
門を入ってすぐ、街の人たちが集まっています。公開処刑を見に来た人々です。
立会人が読み上げた罪状によれば、罪人『ロッグヴィル』は上級王トリグを殺した『ウルフリック』の逃亡に手を貸した、とのこと。ウルフリックといえば、反乱軍ストームクロークを率いるリーダーの名前です。
両手を縛られた状態で仁王立ちしている男が堂々と叫びました。
「殺人ではない!ウルフリックはトリグに挑んだ。彼は公平な戦いで上級王を負かした!――俺はゾブンガルデに行く」
それを聞いた見物客たちが一斉に飛ばしたのは、罪人への容赦ないブーイング、そして「裏切者!」という罵声でした。その後、処刑は粛々と執り行われ、見物人たちはそれぞれ解散していきました。
察するに、この町はストームクロークとは完全に敵対しているようです。そういえば、以前ハドバルが「帝国軍に入るならソリチュードへ行け」と言っていました。
兎にも角にも、ストームクローク側と帝国軍側の人間が混在していたようなホワイトランとは全く違う状況というわけです。
立会人の兵士に話しかけてみると、偶然にも探し人のアルディス隊長その人でした。モーサルのゴルムから預かっていた手紙を渡すと、その文面を読んだ彼は渋い顔で首を振りました。
「小さな企みを諦めてくれていればと思っていたが……もう昔とは状況が違うんだ。彼の頼みは、不可能な話だ。仮にうまくいったとしても、疑問や避難が巻き起こるだろう……」
何かぶつぶつとしゃべっていましたが、どうやらゴルムの願いは受け入れられなかったようです。
「ところで、この方はそんなに悪い人だったんですか?」
傍らで首を落とされているご遺体を横目に尋ねると、アルディス隊長は悲しそうに答えてくれました。
「いいや、高潔な男だった。残念だ」
「彼のやったことは正しかったと?」
「高潔であれば善良になれるかもしれないが、間違いは消せない。そうできるなら、ましな世界になるんだろうが――」
複雑な思いを抱えているようです。そう簡単に割り切れるものではないですね。
街を探索するには遅すぎる時間だったので、アルディス隊長から宿屋「ウィンキング・スキーバー」の場所を教えてもらい、そこで部屋を借りました。併設のパブは人でにぎわい、吟遊詩人リセッテの歌声をBGMに、話題の中心はもっぱらロッグヴィルの処刑について。多くの人はロッグヴィルやウルフリックに対して否定的な意見ですが、中には殺されたトリグ王について、「大きな声では言えないが、あまりよい君主ではなかった」というような意見を持つ人もいました。
反乱軍のリーダーによって前王を失ったソリチュードでは、様々な思惑が絡み合っているようです。
翌日、街を探索する前にブルー・パレスと呼ばれる宮殿へ向かいました。
上級王トルグ亡きあと、今は妻のエリシフさんが首長として玉座についています。謁見の間へ足を運ぶと、先に他の市民が「不思議な呪文が洞窟から聞こえてくるから調べてほしい」と必死に訴えていました。
「では直ちに軍隊を派遣して、洞窟の探索と町の安全確保にあたらせます」
エリシフ首長はすぐさま兵士の派遣を命じますが、傍らに仕えていたローブの女性が言葉を挟みました。
「恐れながら、陛下。水晶占いによると、ここには何もないようです。ドラゴン・ブリッジは帝国の統制下にあります。これは迷信の戯言のように思われます」
全否定です。目で見た、聞いたという人間の話よりも、水晶の占いを信じるとは。
結局、首長の命じた洞窟への軍の派遣は有耶無耶にされてしまい、歎願は退かれた様子でしたが、どうにも気になったので、エリシフ首長に話しかけてみると
「用がおありなら、執政を通して下さる?」
と言われてしまったので、すごすご引き下がりました。
執政のファルク・ファイアビアードさんに声をかけます。
「あのぅ、さっきの怪しい洞窟の話なんですが」
「ドラゴン・ブリッジの問題か?正直にいって、放っておこうかと思っていたんだ。ヴァルニウスは、よく言っても神経質なところがあるからな」
忙しそうに帳面をめくりながら、こちらを見ずに答えます。
「ウルフスカル洞穴の近くで、奇妙な出来事が報告されている。旅人が消える、変わった光が見る、とな。おそらく野生の動物か、はたまた山賊のせいだと思うんだが」
「よかったら私が調べてみましょうか?そういった類の案件、得意なので」
「おお、そうか。人手が足りないんだ。頼むよ」
ドラゴンブリッジの人たちも不安でしょうから、謎を明らかにしてあげないといけませんよね。
さて、ソリチュードには首長が住まい、政治を行うブルーパレスとは別に、帝国軍兵士や衛兵が本拠地として使用しているドール城があるため、経済が発展しやすい城下町があります。敷地は広く、品ぞろえも豊富。他では見たことのない装具店や、吟遊詩人の大学まであります。
ホワイトランに不満があるわけではありませんが、この大きな町に住居を移すのも悪くないかもしれません。ドルテをソリチュードに連れてきたらどんな反応をするでしょうか。想像するだけでわくわくしてきます。
迷いながらも入り込んだ店が偶然狩猟道具の店『フレッチャー』で、その中に大変珍しい『ドワーフの矢』を見つけました。これ幸いと買い込み、引き続き街を探索を続けます。
ドール城にはサルモールの本部があるのですね。サルモールと言えば、ソラルドさんを拉致監禁していたエルフ連中が名乗っていた組織です。帝国側と密接な関係であることは知っていましたが、ここに本部があるとは知りませんでした。一体何者なのでしょうか。
そのままドール城内をうろうろしていると、テュリウス将軍とリッケ特使が何やら深刻な会議中の場面に出くわしてしまいました。二人は私にも気が付いていたようですが、怒られることはなかったので、なんとなくその場で続きを聞かせてもらいました。
「いいこと?ウルフリックはホワイトランへの攻撃を企てているのよ」
二人は激しく意見を交換していましたが、最終的にはホワイトランのバルグルーフ首長へ帝国軍の兵士派遣を受け入れるよう要請する手紙を送ることにしたようです。
思わぬ情報に愕然としていると、テュリウス将軍から「もうここにいる理由はないだろう」と厳しい表情で言われてしまいました。
ドール城を出て、ホワイトランに戻ろうかリディアさんと話し合っていると、またしても配達人がやってきました。
前回アルヴォアさんの訃報を渡されたばかりだったので、警戒しながら手紙を受け取ります。
「マルカルスのカルセルモとかいう人からの手紙だよ」
手紙には、私が買った『ドワーフの矢』を研究に使いたいのでマルカルスまで持ってきてほしい、というような内容が書いてあります。疑問は尽きませんが、多額の謝礼をくれるということですし、カルセルモさんがどんな人なのかも気になります。
配達人によればマルカルスというのは西にある都市で、そこにドワーフの遺跡があるそうなので、おそらくそこの研究者なのでしょう。
私たちはホワイトランに戻る前に、一度マルカルスへ足を運んでみることにしました。
ドルテにお土産をたくさん買っていかないとですね!
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