スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん第二章~#15
こちらの続きです
『赤いニルンルートを探せ』
さて、次に向かったのは、『シンデリオンの旅行記』に載っている、リフテン近くの『サレシ農場』です。
ブラックリーチで見つけた、シンデリオンという錬金術師の旅行記。そこに、ブラックリーチにのみ生成しているクリムゾン・ニルンルートを30個集めることで、なんらかの素晴らしい作品が出来ると書かれていたのです。
シンデリオンは死んでしまっていたですが、この旅行記に載っているサレシ農場のアブルサ・サレシさんという人がまだ生きていれば、何かわかるかもしれません。
ということでやってきました、サレシ農場。少し前までリフテンに拠点を置いていたというのに、ここに来るのは初めてでした。立派な農場です。奥の方から何か音が聞こえてきます。
光り輝く畑…その中心に、ダークエルフの女性が立っています。
近づいてわかりました。なんと、ニルンルートの畑です!ニルンルートは野生のものしか見た事がなかったので、とても驚きました。
「ええ、見ての通り、私が育てているんです。種から十分成長するまでニルンルートを育てることが出来るのは、この世で私だけです」
胸を張って答えるダークエルフの女性。もしや…
「もしかしてこの技術は…シンデリオンという人から教えてもらいましたか?」
「ええ、ニルンルートのことについては天才というしかありませんでした」
ビンゴです。彼女がアブルサ・サレシさんで間違いありません。
生前のシンデリオンはニルンルートについてをライフワークにしていて、あらゆる種類の調合薬を創り出していたそうです。
「実は…」
アブルサさんにシンデリオンの遺品について伝えました。
「そうですか…」
知人の訃報に悲しみを見せながら、思い出に浸るように彼の事について教えてくれました。
「かわいそうなシンデリオンが、大好きな野外研究で死んだのはせめてものことです。あの人には肩の力を抜いてほしかったけれど、彼は頑固でした」
アブルサさんは若いころ、彼の下で学ぶようにとシロディールのスキングラードという場所へ送りだされたそうです。お弟子さんだったんですね。
「彼は変わったアルトマーでしたよ」
自分のことはそっちのけで、宿屋の地下に住み込んで研究に勤しんでいたそうです。とにかく研究に全てを注いでいたのですね。
その後、アブルサさんはモロウウィンドの大噴火を機にスカイリムに移り住み、一族でここに農場を買って暮らしていました。そこへ突然シンデリオンがやってきて、研究のため何十年も滞在していたそうです。シンデリオンはアブルサさんの妹にとって叔父のような存在だったと…家族も同然だったのですね。
それがある日突然、「突破口を見つけた」と言って旅に出て行ってしまい、それから帰ってくることはなかったそうです。その行先こそがブラックリーチだったということなのでしょう。
「いつか彼のあとを継ごうと思います。彼がしてくれたことを考えれば、それがせめてもの恩返しです」
アブルサさんならきっと素晴らしい研究結果を出すことができるでしょう。
シンデリオンの意志を継ぐという彼女に、クリムゾン・ニルンルートを30個渡しました。アブルサさんは驚いて、
「ずいぶんたくさん持って来たんですね」
と笑いました。
「シンデリオンの書付を全部調べてみて、クリムゾン・ニルンルートやその特性について、もっと情報を探そうと思います」
「頑張ってくださいね!」
「待ってください。あなたはシンデリオンの仕事を完成させる手助けをしたことで、錬金術に非常に大きな貢献をしました。この巻物を差し上げましょう…これはシンデリオンの偉大な研究の一つです。これに値する十分な働きをしたと思います」
そう言って、書籍をわたしてくれました。
理解は難しかったのですが、目を通すとなんだか錬金術が得意になれた気がしました。
こうして情熱の錬金術師、シンデリオンの意志を愛弟子に引き継ぐことができました。きっとアブルサさんがいずれ彼の研究を形にしてくれることでしょう。
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