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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #17

こちらの続きです

フォースウォーンの陰謀②


鼻利きネポス邸

 警告は聞き流し、さっそく鼻利きネポスの邸宅へ向かいました。シルバーブラッドの部下である彼が、フォースウォーンとしてウェイリンに密偵の殺害を指示したという推理の裏付けをするためです。
 入り口で家政婦の女性から厳しく止められましたが、穏やかな老人がそれを制して招き入れてくれました。

おじいちゃん…

「家政婦が失礼したね……彼女は過保護なところがある」
 ネポスは暖炉の前で椅子に座り、本に目線を落としたまま続けます。
「よく私を見つけたね。君は良い追跡者だ……それで?何が知りたいんだ」「ウェイリンに手紙を出しましたね?」
「あぁ、もうこんなことを20年近くもやっている。若い者を死に追いやってきたのだよ。フォースウォーンの名の下にな。しかしもう疲れた。疲れすぎてしまった」
 その独白は罪悪感というよりも、虚無感に近いような声色です。

「あなたの背後にいるのは、シルバーブラッドではないのですか?」
「違う。我の仕えていた王、マダナック様だ。誇り高きフォースウォーンの王。暴動がノルドの働きによって抑えられたときに、彼らは王を鉱山に閉じ込めたのだ。方法はわからないが、王は生き延びた。私は伝言を受け取り、疑わずに命令を人々に伝え続けた」
 暴動――帝国とエルフの戦争の最中、先住民フォースウォーンがマルカルスの政権を取り、ノルドを追い出しましたが、そこにウルフリック率いるストームクロークが侵攻し、マルカルスは再びノルドの支配下に置かれ、多くのフォースウォーンが処刑されたそうです。
 それが、リーチのノルド絶対殺すマン集団、フォースウォーンのテロリズム起源というわけですね。

 『マダナック』とはいったいどんな人物なのでしょうか。
「マダナック様――彼はぼろを纏った王だ。王は虐げられた者たちの心に語り掛け、フォースウォーンに敵対するものすべてを殺すよう導いたのだ。シドナ鉱山の牢獄にいた者全員だ。ノルドの牢獄だぞ。皮肉なものだ。」
 なんと、ノルド自身を『ノルド絶対殺すマン集団』に作り上げたというのですか。フォースウォーンの王、マダナック。恐ろしいほどのカリスマ性の持ち主のようです。

 そんなカリスマ性の塊マダナックが、自分を鉱山へ幽閉する憎きノルド、シルバーブラッドと手を組んでいる、と?なんでそんなことを――
 
「色々教えてくれてありがとうございます。あともうひとつ聞きたいんですけど……」
「親愛なるものよ。ここにたどり着いたものはお前で最初ではないし、最後でもない。そして、私はもうしゃべり疲れている。冥途の土産には十分だろう」

ネポスが襲い掛かってきた!
なぜ勝てると思った?

 やけになんでも教えてくれるなぁと思ったら、こちらを殺す気満々だったようですね。もう少し聞きたいことがあったのですが、残念です。
 ネポスの日記にも目を通しましたが、フォースウォーンの王マダナックの手先であることに疲れているということしか書いていませんでした。

めっちゃ病んでる

 こうなったらシルバーブラッドに直接聞くしかありません。
 フォースウォーンと彼らの関係性、そしてマダナックの目的を!


トレジャーハウス

 マルグレットの日記によれば、シルバーブラッド兄弟のうち、弟のソーナー・シルバーブラッドが実権を握っている、と書かれていました。彼のいるトレジャーハウスという建物へ向かいます。

 受付の女性にソーナーへの面会を申し込みますが断られました。黒幕が何もなくただの狩人に会ってくれるわけがありませんが、女性に賄賂を渡すと簡単に通してくれました。

 ダイニングまで行くと、ソーンヴァ―・シルバーブラッドによく似た、しかし彼よりは若干年若い男性が豪勢な食事を前に顔をしかめました。
「何者だ。ここには誰も通すなと言ったはずだが」
「こんにちは。ソーナーさん。あなた、マルグレットさんに会われてましたよね」
「ふん。また帝国の密偵か……何匹イヌを寄こせば気が済むんだ?自分の街のことは自分でやる。邪魔をするな」
 取り付く島もありません。
 その時、受付の方から叫び声が聞こえました。
「なんだ!?」
 ソーナーの後を追いかけていくと、家の中で魔術師が暴れています。こちらにも襲い掛かってきたので倒しました。しかし受付嬢やメイド、そしてソーナーの奥さんは殺されてしまったようです。
 ソーナーは怒りに震えながら「マダナックめ!忌々しいフォースウォーンめ!」と歯噛みしています。

「待ってください、これがマダナックの仕業だというんですか?あなたとマダナックは手を組んでいたのではないんですか?」
「お前……フォースウォーンの正体を知りたいのか」
「はい。そのためにここへ来ました」
 ソーナーはこちらを睨みつけて続けました。
「奴らは我が操り人形だ。シドナ鉱山に奴らの王を監禁し、統制させていた。奴らの暴動を鎮圧した後、処刑されようとしていたマダナックを生かしてやったんだ。我々の手先となることを条件にな。鉱山内部からちょっとした反乱を起こさせ、反ノルドのテロリストのように活動させる…そうすれば私たちとの関係は目に見えない。野蛮な連中だが、役に立っていた。しかし、奴らはもう我々の手に負えない」
 
 なるほど。マダナックは自分の延命を条件にシルバーブラッドに手を貸していた。しかしフォースウォーンは決して完全に服従していたわけではなかった。ここにきてシルバーブラッドに対しても宣戦布告としての襲撃を行った――と。
 シドナ鉱山の奥でぼろを纏った王は、一体何を企んでいるのでしょう。

「もう欲しいものは手に入れただろう、卑しい犬め。さっさと出ていけ!」
 ソーナーは声を荒げました。


タロスの祠

 すべての黒幕はシルバーブラッド。
 彼らはフォースウォーンの王マダナックをシドナ鉱山の牢獄で生かす代わりに、シルバーブラッドの邪魔となる者たちの始末をさせていました。フォースウォーンは表向き『リーチからノルドを一掃する』という過激思想を掲げていたが、実際はノルドの手先となって暗躍していました。
 しかしここにきてフォースウォーンがシルバーブラッドを襲撃。マダナックはまだ投獄されたままのはずです。一体何が起こっているのでしょう。

 兎にも角にも、エリトリスさんに報告しなければなりません。急いでタロスの祠へ向かいます。

 祠に着くと、またしても市警隊が待ち伏せていました。
「警告したはずだ。もう遅い」
 タロス像の足元に、横たわるエリトリスさんの姿が見えます。
「エリトリスさんに何をした?」
「この辺りを知りたがる民にすることと同じことさ。お前らが詮索するまでソーナーとマダナックとは悪くない取引をしていたんだ。最近の殺人はみんなお前の罪にしないとな。目撃者は口封じだ。ああ忙しい」

なんという汚職警官。なんなら一番悪いんじゃない?

「だが俺は善良だからな。ここで死ぬか、罪人としてシドナ鉱山で死ぬまで働くか、どちらか選ばせてやる」
「……」
 この場で全員ぶち殺しを選択したいところですが、おそらく他の市警隊もグルでしょう。おとなしく捕まった方がよさそうです。
「ふん、懸命だな。シドナ鉱山にいけば好きなだけぼろを纏った王と話ができるぞ」

 祠から連行される際、外にいたリディアさんは逃げ延びることが出来たようです。ホワイトランにいるドルテのことは彼女が面倒を見てくれることでしょう。
 こうして私は無実の罪を着せられ、シドナ鉱山に投獄されてしまいました。どうなってしまうのでしょうか。

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