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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #16

こちらの続きです


フォースウォーンの陰謀①


 タロスの祠にやってきました。薄暗い聖堂で待っていたのは、私にメモを押し付けた入れ墨の男、エルトリスさんでした。
「マルカルスの問題に無関係のあんたを巻き込んで悪いが、時間の余裕があまりないんだ。手を貸してほしい」

やっぱあんただったのね

「フォースウォーンを取り巻く問題は何年も続いている。見つけたものは殺人と流血だけ。解決させようとしない力が働いているとしか思えない」
「そうだったんですね。市警隊とかいう人の様子からも、どうもおかしいとは思っていました。そもそもフォースウォーンって何なんですか?」
「昔マルカルスを支配していた先住民ってやつさ。20年ほど前、ウルフリックとストームクロークのノルド連中が街から追い出した」
 なるほど。迫害された先住民の中で過激な組織が構成され、ノルドをターゲットにテロリストとして暗躍している……そんな図式ですか。

「あの犯人の行動には何らかの思惑が働いていると?」
「おそらくな。あの男の名はウェイリンだ。よく知った仲ではないが、俺と同じウォーレンズに住み、溶鉱炉で作業員をしていた。そして殺された女はよそ者だった。なぜあの女が襲われて、ウェイリンとフォースウォーンの陰には誰がいるのかを探ってくれたら、どんな情報にでも謝礼を支払うよ」
「私も気になっていたので断るつもりはありませんが、こんなに警戒してまで知ろうとするのは何故です?」

 エリトリスさんは眉根を寄せながら答えてくれました。
「父親は鉱山を一つ所有していたんだが、俺が子供のころ、フォースウォーンによって殺された。市警隊は事件の解決に積極的とは言えず、自分で探ってはいたが、成果がないままここまできてしまったよ。俺も結婚して、もうすぐ父親になる。子供のためにも手を引こうかと思ったが、父親の亡霊が憑りついて聞いてくる気がするんだ、『どうしてだ?』ってな」
 そういうことでしたか。危険をおしてでも、父親の無念のためにこの問題に向き合おうという強い思いと覚悟。胸に響きました。必ずやこの名探偵の狩人が謎を解明、そして問題を解決してみせます!


アンダーストーン砦


 調査の前に、元々の目的であるカルセルモさんに会いにアンダーストーン砦にやってきました。

重厚感のある扉

 通路でノルドの男性に話しかけられました。ソーンヴァ―・シルバーブラッド。あのシルバーブラッドの一族です。
 警戒しますが、相手からは特に敵意を感じません。ノルドの英雄であるタロスを信仰し、それを取り上げようと圧力をかけてくるエルフの悪口を聞かされました。首長はエルフの意向を無視できずにいるようで、そのことにも怒りを露わにしています。しかしこのソーンヴァ―が本気で政治に口を出せば、スカイリム最高の監獄でありこの街の収入源でもあるシドナ鉱山の所有者、シルバーブラッドには逆らえないはずだという豪語も。
 有力な政治家が一端の狩人に対して堂々とこんな発言をするなんて、ソリチュードとは打って変わり、このマルカルスにはストームクロークのシンパということなのでしょうか。

ほーん

 首長にもご挨拶してきました。フォースウォーンに悩まされている、という話も聞こえましたが、他の首長と違って存在感がありません。

やる気なさそ~

 その後カルセルモさんにも無事に会うことが出来、ドワーフの矢を渡して報酬を得ました。


ウォーレンズ

 目的を一つ片づけたので、調査開始です。
 まずはウェイリンの住居へ。貧民層の集合住宅であるウォーレンズへ行き、同僚から鍵を手に入れて部屋を探ると、手紙を見つけました。

『あなたがノルドを恐怖に陥れる役に選ばれました』?

 これがフォースウォーンからの犯行の指示書だとしたら、最後に書かれている『N』のサインが気になります。一体だれが書いたものなのでしょうか?

 手紙を手にウォーレンズを出ると、ガタイのいい男が近寄ってきました。
「余計なことを嗅ぎまわっているみたいだな。痛い目を見たくなければ街から出ていきな」

おん?
オルァ
ネポス?

 『ネポス』という人物……手紙に書かれていたイニシャルも『N』。フォースウォーンの『ネポス』、その人物が私の調査を監視し、妨害しようとしていると考えてよいでしょう。

 目の前に溶鉱炉があり、そこの作業員に話を聞くことにしました。部下に荒い口調で支持を飛ばす男性、ムルシュ・グロ・シュグルツさんによれば、ここの所有者は彼ではなく、シルバーブラッドだといいます。
「だが事務処理は鼻利きネポスに任せているんだ。あのじいさんの背中にはずっしりと重い責任がのしかかっている」

鼻利きネポス。彼があの手紙の送り主?

 フォースウォーンとしてウェイリンに女性を襲わせたネポスが、シルバーブラッドの部下――これはいよいよきな臭くなってきました。


マルグレットの部屋

 宿屋へ戻り、ウェイリンに殺害された女性、マルグレットさんの部屋へ、遺体から手に入れていた鍵を使って入ります。日記が置いてありました。

マルグレットはスパイだった!

 日記によれば、マルグレットさんの正体はソリチュードのテュリウス将軍から派遣された密偵で、任務によりソーナー・シルバーブラッドのことを探っていたようです。
 シルバーブラッドはストームクロークを支持している敵対派閥にして、リーチ要塞の経済、政治の実権を持つ絶大な有力者。たしかに帝国軍にとっては脅威の存在ですよね。

 日記にも書いていましたが、シルバーブラッド所有の『シドナ鉱山』。そしてエリトリスさんの父親が所有していたのも、鉱山。地域柄当然なのかもしれませんが、やけに鉱山の話が出てきます。
 シルバーブラッドと鉱山と言えば、カーワステンの銀鉱山の件が記憶に新しいのですが、そこにもフォースウォーンが絡んでいました。フォースウォーンの襲撃を理由に、アイネサックさんの銀鉱山を勝手に閉鎖し、占領していたのはシルバーブラッドです。偶然とは思えません。

 マルグレットさんは、シルバーブラッドと対立したことで自分が監視されていることに気が付いているようでした。彼女がフォースウォーンの襲撃を受け、得をするのは誰なのか、それは考えるまでもありません。
 シルバーブラッドは、フォースウォーンを使って謀略の限りを尽くし、リーチの実権を握っているのです!

 しかし、疑問が残ります。フォースウォーンは自分たちをマルカルスから追いやったノルドを恨んでいるはずですが、シルバーブラッドは彼らが一掃しようとするノルドそのもの。どうしてそこが手を組んでいるのでしょう。あるいは、フォースウォーンは実際のところシルバーブラッドの私兵に過ぎないということなのでしょうか。

 きっと、鼻利きネポスなら全てを知っているはずです。
 宿を出ると市警隊が待ち伏せしていました。
「厄介者の狩人め。こそこそ嗅ぎまわっているのはわかっているんだ」

まーた脅迫か

「これが最後の警告だぞ。我々はここの秩序を維持している。仕事の邪魔をするな」
 市警隊は言うだけ言って去って行きました。逮捕されたらどうしようかとも思いましたが、さすがに何もしていない人間をしょっ引くほどのことはしないようです。
 しかし、この圧力。まさにシルバーブラッドの手が市警隊にまで及んでいるという証ですね。恐ろしい一族です。

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