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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん~ #48

こちらの続きです

『黒き星』②解決編


イリナルタの新淵

 『アズラの星』を研究していたメイリンが消息を絶ったとされる、イリナルタの新淵にやってきました。

じめじめしてるなぁ

 崩れて沈みかけた砦の中へ入ると、いきなり磔にされた白骨死体がお出迎えです。

あらー

 遺品の日記を見てみると、この辺りで行方不明事件が頻発しているような記述がありました。拉致されて研究の実験に使われた可能性がありますね。

 内部を探ると、死霊術師がスケルトンを従えて生活していました。どうやらメイリンの弟子たちのようです。

おじゃましますよー!
ごめんねー!
 

 忍び足で進んでいくと、死霊術師たちがもめている声が聞こえました。
「そんなに早く地上から村人を連れてくるなんて無理よ!」
「また別の弟子を犠牲にすればいい。たかだか見習いのハエルロンを失っても大した問題じゃない」

かわいそうなハエルロン

 全員まとめて駆除します。

 アズラの星の研究は、犠牲者を増やしながら続いていたようですね。それにしても死霊術師たちは生に執着する前に、もう少し外に出て人生を全うした方がいいのでは…。

 最奥の部屋に着くと、骸骨が玉座に座っていました。

う、動きそう

 警戒しながら近づきますが、スケルトンは動き出すことなく、まだ新しい山賊の死体を足元に横たえたままじっと座っています。

ここで一体何が…

 どうやらこの白骨死体こそメイリン・ヴァレンその人のようです。もう死んでしまっていたんですね。

しかし、魂は?

 メイリンの著書を見つけました。

「黒き星」…

 本を読んでみたところ、どうやらメイリンはすでに実験に成功し、アズラの星を再構築したという「黒き星」の完成に行きついていたようです。そして最終過程にうってつけなこの場所を選んだ、とありますが…

あっ

 不思議な形をしたアーティファクトを見つけました。どうやらこれがアズラの星のようですが、破損しています。メイリンの黒き魂は、デイドラの秘宝のルールを打ち破って中に入る事ができたのでしょうか?手に持ってみるものの、私には何も感じ取れませんでした。

アズラの祠

 アズラの元へ戻ってきました。壊れてはいますが、おそらくこれがご所望の品で間違いないでしょう。

持ってきましたよー

 アラネアさんに見せると、「アズラの星だわ!」と驚いていました。

自力で取ってきましたよ

 アラネアさんは祭壇に星を置き、星が元の清らかさを取り戻すよう話してみる、と申し出てくれました。
「アズラよ。バラの母、暁と黄昏の女神よ。あなたの選んだ戦士が星を返しました」
 アラネアさんは少し黙り、やがて私を見て言いました。
「彼女は自分で話したいそうよ。お願い、祭壇に手を置いて。そうすれば、彼女の声が聞こえるから」
 言われた通りに手を置くと、頭の中に女性の声が響きました。デイドラ王から脳内に話しかけられるのも、なんだか慣れてきてしまいました。

「ごきげんよう。定命の者よ。そなたは我が助言に従い、黄昏のベールを通り抜け、メイリン・ヴァレンから我が星を救ってくれた」

ごきげんよう~

「だがその魂はまだ星の内に留まり、魔術によって守られている。彼が浄化されない限り、我が秘宝はそなたの役には立たない。いずれ、この星はオブリビオンの世界へと戻るのだ。しかしそれまでの百年あまりの年月、待っていることはできないだろう」
 やはりこの中にメイリンの魂は入ってしまっていたようですね。そのせいで本来の機能を失っている、と…たしか魂石として使える条件の一つに、劣化しない状況にあること、と定義づけられていました。付呪にはそれほど興味がないので、私は別に使えなくてもいいんですが。

「ひとつだけ方法がある。そなたを星の内部へと送り込む。そこでメイリンの魂を消し去るのだ」
 なるほど、中から問題を排除しろ、と――
「えっ」
 私がこの中に入る!?星の中に!?

うそでしょ!?

 さすがにアズラが送り込むわけだから、戻ってこれないことはないと思うのですが…こんなわけのわからない道具の中に吸い込まれるなんて、大丈夫なんでしょうか。
 この断れない感じ、ヴァ―ミルナの不活性薬を飲まされた時にもありました。あとウェアウルフになった時も。流されやすいというか、好奇心が勝ってしまうというか。後先考えていないだけとも言えますが。これだからすぐデイドラ王に利用されてしまうのかもしれません。

「わかりました。行きます」
 覚悟を決めるのは得意なのです。

「信念を忘れるな。定命の者よ。そなたを見守っている」

 アズラの言葉が響く中、眩い光に包まれ、視界が白くなった次の瞬間、青白い氷のような、クリスタルのような、見た事もない物質に囲まれた美しく不思議な場所に立っていました。
「これが、星の中…」
 視線の先に、黒いローブを身にまとった男が立っていました。
「ああ、弟子たちが新鮮な魂を送って来てくれた。よしよし、ちょうど腹が減ってきたところだ…待て。お前は何かが違うな」
 メイリン・ヴァレンです。星の中で、自分の肉体を持って生きていたのです。これが彼の求めていた不死身の状態だったのですね。それにしても『腹が減ってきたところだ』とは、どういう意味でしょう。

 メイリンはわめき散らしました。
「誰だ?喧嘩を売ってんのか?俺は死の運命さえも乗り越えた。デイドラの王だって怖くないんだ!」
「運命から逃げられるとは思わない方がいいですよ」
 デイドラ王は執念深いのです。
「今やここは俺のもの。多大な犠牲を払って手に入れたんだ。やすやすと手放さんぞ!」

 メイリンが逃げ出し、代わりに角が生えた赤ら顔のデイドラ達が襲い掛かってきました。劫火の玉を投げつけてくる魔法は非常に強力です。弓を引く間も与えられないため、回復薬を腹いっぱいになるまで飲みながら、ドーンブレイカーで叩き斬りました。

強かった…!

 メイリンが逃げ込んだ場所へ近づきのぞき込むと、大きな棘の集合体のような、焚き木のようなものに向かって呪術を行っている様子が伺えました。しっかり弓を引いて放つと、一矢で仕留めることができました。
 あっけないものです。

 アズラの声が響きました。
「星は自らを浄化する。心配ない、定命の者よ。そなたが浄化される前にお前を戻そう」

はーい
眩しい…

 再び光に包まれ、気づくと祭壇の前にいました。
「我が星は元に戻り、メイリンの魂はオブリビオンへの委ねられた。よくやった定命の者よ。約束通り、我が星を自由に使用することを許可しよう」
 特に欲してはなかったのですが、貰えるものはもらっておきましょう。話がまとまりそうになったので、気になっていたことをお願いしてみることにしました。

「あのー。できれば未来をみたり、それをアラネアさんに教えたりするの、もうやめてもらえませんか?あまり未来が見えすぎるのも面白くないと思うんですよね…ずっとここにいるのもしんどそうですし」
 アズラは私の注文にムッとしたのか、厳しい声色で言いました。
「オブリビオンはお前がこの世に生を受けた時からそなたを見てきたのだ。そなたの命を握るのはそなたひとりではないぞ」
 少し怒らせてしまったようです。デイドラ王にしてみれば、定命の狩人一人の命を刈り取ることなどたわいのないことでしょう。
「行け。これまで我は黄昏でそなたの運命を見届けてきた。そなたの成すべき事はまだたくさんある」

これが預言か

 アズラの声が消え、こちらを見守っていたアラネアさんに全てを終えたことを伝えました。アズラさんはなぜか寂しそうな顔でそれを聞いていました。
「…あなたが星の中にいる間に、アズラが預言をくれたの。これが最後だ、私の役目は終わったのですって。運命は黄昏の向こうへと去り、こうして私は一人になった――モロウィンドを逃げ出してから、アズラの預言なしでいた試しがないの。これからどうすればいいのかしら」
「そうだったんですか。でも、これからは自由ですよ。アズラは、あなたを運命から解放しました。ここから離れてもいいんです。預言とは関係のない、あなたの人生を生きることができます。素敵じゃないですか」
 私の言葉に、不安げだったアラネアさんの表情が少し明るくなりました。
「星の守護者よ。あなたが望むなら、共に歩む事を光栄に思うわ。それが私の目的になる」

あら、ありがとうございます

 アズラを信仰する前はそれなりに腕の立つ魔術師だった、と胸を張って言います。
「あなたのために魔法を使うのなら、お安い御用よ。あなたを敵の害から守り、そして打ち勝てるようにね。あなたのご用がなければ、アズラの祠の番をするつもりよ。まだ責務があるもの。でも、初めて孤独を感じているわ」
 

アラネアさ~ん

 ご好意はありがたく受け取り、旅の同行をお願いするときにまた会いに来ることを約束しました。まだしばらくアエラさんと共に色々な場所を回ってみたいのです。弓術の師として学びたいこともたくさんあるのでね。

引き続きよろしくお願いします!

 ネラカーさんに言わせれば、私もアラネアさんもアズラによって使い捨てられたように捉えられるかもしれませんが、故郷を失ったアラネアさんにとってアズラに仕えることは心の支えとなっていたはずです。
 アズラが彼女を解き放ったのは、決して捨て駒としての扱いではないと感じました。見えない未来に向かって生きることは、時に過酷ですが、決して不幸なことだけではありません。限りある時間の中で、新鮮な驚きと発見を身をもって体感する喜びを味わえるチャンスなのです。

「必ず迎えに来ます。一緒に旅をして、色々なことを見て回りましょうね!」
 私がそう言うと、アラネアさんは頷いてくれました。

さて、次はどこへ行きましょうか


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