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【エッセンス版】 これからの働き方(2018)

本noteは2年前に行われた転職のプロとして活躍する三社の対談(計5回)の内容を短くまとめた内容です。本対談を受け、近日中に先日行われた最新の対談記事と「転職のプロが選ぶ、今の時期にオススメの3BOOKS」をアップする予定です。
そのおさらいとして、まずはこのまとめ記事をお楽しみください。
かなり短くまとめています。ご興味がある方は原文にてお楽しみください。
(原文はこちら

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この対談は、転職エージェントとして15年以上のキャリアを持つ3名が、これまでの経験の中で感じたことや思ったことをのびのびと話したものです。

普段は聞けない転職のプロが語る生のキャリア論が、読む人のキャリア創りの一助になればいいな、と思います。

※本文の構成にそって、短くまとめております。


がむしゃらにがんばるということ

振り返ってみると、20代の頃はがむしゃらにやってきた、目の前の仕事を一生懸命やっていたと思う。最近、”がむしゃらにやる”ってあんまり聞かないけど、決して悪いことではないと思う。”がむしゃら”は「自分がそう思うのか」、それとも「上司が部下にそう言うのか」で大きく異なります。重要なのは自分でそう思い、がむしゃらにできるかどうかです。

私たちは、がむしゃらに頑張ってきた結果、道が開けてきた。その結果、自由に仕事ができている今の自分になれた。多くの場合、最初は何もできないから、何かができる自分になるまでは必死にやるしかない。何事も最初から上手にできる人はいない。ただ、そうやってがむしゃらにやっていると、いつしか仕事で自分のオリジナリティを出せるまでに成長する。仕事で自分のオリジナリティを出せるまでは、選り好みせずにがむしゃらに、目の前のことを一生懸命やるのも一つの正解だとは思います。

キャリアのオリジナリティ

キャリアにおける”オリジナリティ”とは、特定の分野で周囲から評価して貰えるレベルに達することだと思います。自分にしかできないことがあるって、仕事をする上ですごく強みになります。
キャリアをスタートした頃は誰しもが自分のオリジナリティを持っていません。与えられた仕事に疑問を感じることもあるかもしれませんが、まずは与えられた目標を達成することにこだわってみるのはどうでしょう。

仕事を始め、まず最初は「目標を達成しなくてはならない」という義務感からスタートし、懸命に仕事をしていく。そうするとキャリアのオリジナリティが身についてくる。そして、気付いたら使命感が芽生えていた。さらにキャリアの ”オリジナリティ” を磨きこんでいった結果、自分がその仕事をやる理由が見つかる。ひょっとすると、「どうして働くのか?」の一つの解がここにあるかもしれない。

キャリアの“Jカーブ”でしゃがむこと 

キャリアを長い目で見た時に「一旦しゃがんで、また高く飛ぶこと」「変化を楽しむこと」そんな発想が、これからの時代を生き抜いていくために共通する大きなヒントと言えそうです。それは、例えるならば経済学でいう所の「Jカーブ」のようなイメージです。経営でこれを例えると、店舗ビジネスを新たに始める時、最初は初期コストや先行投資がかさみ、業績が一旦マイナスの状態になります。その後、店舗が増えていくうちに間接費用が軽くなり、オペレーションも構築され、そこで初めて業績がプラスに転じる。そんなことがキャリアにおいても言えるのではないでしょうか。

キャリアのJカーブにおける投資期間は、一時的に年収が下がる可能性があるかも知れません。だけど、それは後から上げることができるし、生涯年収で見ればあまり変わらない、あるいはそれ以上の結果をもたらすことがあります。だけどキャリアにおいてしゃがんだ経験がない人は、怖いから下げられない、心の老化現象のようなものがあります。だから、若いうちに“しゃがむ”、つまり、がむしゃらに頑張る時期があった方が良いと思います。また、今まで積み上げてきたものや、オリジナリティを一度撤回することができる勇気も大事だと思います。変化を受け入れて新天地でまた1から始める。苦しいけど笑顔で何度でも立ち上がる。それが何度でもできるという気概を持っている人は、どの会社でも重宝されると思います

イマジネーションの重要性 〜最高シナリオと最低シナリオ〜

人生は長い。仕事だけではなくて、家族や趣味に対する向き合い方も含めて、自分の人生全体を想像してみることも良いかもしれません。そんな未来予想図を描いてみるというのは良い発想かもしれません。「こうなりたい」という理想の姿を想像すれば、逆算して今とるべき具体的なアクションが明確になるのではないでしょうか。理想に近づくためだと思えば、今やっている仕事が辛くても頑張れると思います。

キャリアのオーナーシップ

自分のキャリアを自分で所有する、環境や周囲に判断を委ねず自分で納得したキャリアの取捨選択をする。つまり、“キャリアのオーナーシップを持つ”という考え方がこれから大事になってくると思います。
自分のキャリアを自分で操縦すると意識すれば、きつい仕事に耐えられたり、新しいチャレンジをすることにも前向きになれます。20代でがむしゃらに仕事していた時も、目標や理想に向けての修行だと捉えていたから乗り越えられました。

どんな仕事でも、“やらされてる”って思った瞬間に何の意味もなくなってしまいます。たとえ不本意な仕事でも、与えられた瞬間に自分ごととして邁進できる人と、何でこんな仕事やらされてるんだろう、と他責的になってしまう人とでは、のちに描けるキャリアは明確に違ってくるはずです。結局は、今やっている仕事が自分で選んだものだと胸を張って説明できればいいのです。

20代は“しゃがむ”時期で、可能性を広げる。30代でどの道で行くかを絞り、オリジナリティを磨き込む。40代以降はそれを確立する道もあるし、一旦築き上げたものをリセットして新たなチャレンジをするという選択肢もある。それをJカーブで例えました。自分の理想の姿をイマジネーションすることの大切さも話しました。もし現状とのギャップを感じたら、転職によって、しゃがむ経験をあえてするのもありだと思います。まわり道したって良いのです。理想に向かって一直線に進むことはなかなか難しいです。そんな時にキャリアのオーナーシップを自分が持っていると思えば、納得してまわり道のルートを選ぶこともできるはずです。


対談者のご紹介

佐藤雄佑さん 株式会社ミライフ 代表取締役社長
新卒でベルシステム24入社。マーケティングの仕事に従事。そこで「やっぱり最後は人」だと思いリクルートへ。リクルートでは営業、支社長、人事GM、エグゼクティブコンサルタントなどを歴任。MVP、MVG(グループ表彰)などの表彰多数受賞。
子供が生まれた時には、半年間の男性育休を取得し、主夫を経験。
2016年、株式会社ミライフ設立。その他、事業構想大学院大学プロジェクトディレクター、ITベンチャー企業の社外取締役などを歴任、執筆、連載、講演などに加えて、NPO法人ファザーリングジャパンの活動などパラレルに活動中。
早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業
米国CCE,Inc 認定GCDF-JAPAN キャリアカウンセラー
著書:『いい人材が集まる、性格のいい会社』(2017年)

西尾理子さん 株式会社みこまる 代表取締役
新卒で日本HPに入社。大手製造業向けのITコンサルティングに従事。
2004年に現・リクルートキャリアに転職。第二新卒の方のキャリアチェンジの転職支援、支社や海外事業の立上げ、エグゼクティブ・エンジニア向けのスカウト型支援などを行う。
2010年からは株式会社プロコミットにて、ベンチャー・スタートアップへの転職支援に従事。2017年に独立。
リクルート社主催のAGENT FESTIVALにて、価値ある転職支援をしたエージェントを表彰するMVA(Most Valuable Agent)優秀賞3回、敢闘賞、カスタマー満足度部門受賞。ビズリーチ社主催「第5回ヘッドハンター・サミット」にてIT・インターネット部門の優秀賞受賞、等。
津田塾大学卒
米国CCE,Inc.認定 GCDF-JAPAN キャリアカウンセラー
国家資格キャリアコンサルタント

山際尚徳 株式会社フォーリープ 代表取締役 3BOOKS運営
新卒で現・リクルートキャリアに入社。2年半ほどリクルーティングアドバイザー(企業担当の営業職)を経験し、独立のための退職を申し出たところ、上司から「起業するつもりなら、先ずは社内で新規事業をやってみろ」と言われ、同社初となる米国での新規事業立上げやM&A、複数の事業開発を行う。
2006年に独立。新規事業コンサルティングやITメディアを企画運営するITベンチャーを設立。2012年、株式会社フォーリープを設立。AIではなく「人」にしかできない転職エージェント事業を行う。
リクルートやDODAが主催する、転職エージェントランキングにて
3年連続 TOP10入賞(約400社中)の実積。初回となる<DODA Valuable Partner Award>では約300社中、顧客満足度で第1位を獲得。
2020年、3BOOKSサービスをスタート。
その他、NPO法人の監事やVCのHRマネージャー、ベンチャー企業の顧問等も務める。
早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業


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