191.おちた神社

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こんにちは
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191.おちた神社

主祭神様とは別の神様が任されるそんな神社が
世の中には結構あります
末社や摂社の神様だったり
その神社の主祭神様のご家族だったりします

このお話の神社は
主祭神様の妹君が任された神社だったけれど
神社の位置自体もあまりいい所でなかったのと
何よりも神社の管理を任されている人々の影響で
おちてしまった神社だった
代替わりがあり信心を持たぬ人の手に渡っていた

神社は基本的に木々が生い茂り
少し離れた所から見ると森のようになっている
木々の隙間から漏れる光が差し込み
森のようだとはいえ明るい雰囲氣を醸し出す

その神社も例に漏れず森の様に
広い境内の端から端まで木々が生い茂っていた
しかし昼間でも光が届かずジメジメとした湿気の多い
いかにもな澱みを溜め込んだ場所だった

特に師匠はこの神社を忌み嫌っており
近寄らないようにしていたけれど
その神社の側に友人が住んでいて
その友人の人間関係がいつもずっと落ち着かない事から
産土神に参拝してみようと行ってみる事になった

神社に着くと女神様が祭壇に居られて
主祭神様の妹君だと教えてくれた
浄化して欲しいと言われてしたけれど
そもそもの根本原因である管理者が変わらないので
焼け石に水状態であった

「私はもうこの場所に長いことは居られません」

悲しそうにそう伝えてくださいました
神様は穢れた場所には居たくても居れず
居場所を追われてしまったという状態です

それから少しして
明らかに女神様が去られてしまったその頃
師匠の友人である神社の側に住んでた友人が
その神社を挟んだ場所に住む人とトラブルになった

内容が内容なだけに冷静で居られないのは理解出来たが
それにしてもお互いに常軌を逸した行動をしており
普段は大人しい人達という印象があった私は驚いた

あの神社が全ての原因とは言わないが
あの神社が状況を悪化させる糧になったのは
確実だろうと思う

神社に神様が居なくなる
それは神社に勤める人達だけでなく
周りにも知らぬうちに影響を与えている
神職が何故人々に傅かれているのか
今一度しっかりと省みる必要を感じた

191.おちた神社