詩) とりあえず先輩

とりあえず自己中
ちょっかいかける
聞いてみるだけ
勉強会に行きたいから
この勤務代わってほしい
とりあえず先輩が言う
不本意だけど仕事関係は
私見だけでは断りづらい
調整できることを伝え
大急ぎで取りかかる
その後連絡なし
こちらから尋ねると
やっぱりいいって笑ってた
迷ってる段階でとりあえず
気楽に聞いてみただけ
自分の希望が通ると
わかって気が済んだのか
関わったこちらがむなしい気分
とりあえずの感覚の違い
私も油断すると
そうなっていくのか
このタイプは罪悪感なく
ナチュラルに時間を奪い
労力を極少に見積り
他人を浪費する
気軽に人を巻き込む
自分勝手に首を突っ込み
決定事項を掻き乱し
返事はとても遅いか放置のまま
軽すぎてついていけない
おおらかと自己中は違う
心の中のあだ名は
とりあえず先輩