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夜の声

こんばんは。今日もお疲れさまでした。

電話で話すのは好きですか?私はあまり好きではありませんで。男の人の声は聞こえづらく感じる事があるし、顔が見えない方との間の取り方は難しいし、自分の子どものような話し方が好きではありません。

でも、マッチングアプリをしていると「会わなくていいから声を聞かせてほしい」という人がいるのです。

今だから言いますが、最初はかなり嫌々ながら電話に出た事を覚えています。

彼らは電話に出た最初は、普通に「もしもし」というのです。その後、段々激しい息遣いに変化し、「今何してるの?」「触って」「感じて」「感じるよ」と進み「いく」のです。耳もとで、私が「ふふふ」と小さく笑うのを聞きながら。その後は、「ありがとう。またね」と呆気なく電話を切ります。余韻も何もなく。こちらが、ありがとうをいう前に「ツー」という音に切り替わることもあります。

電話から流れ出る小さな声の威力の凄さに圧倒されます。姿もわからない、どこにいるかもわからない、ふふふと笑う私を想像して、クライマックスを迎えるなんて。彼らの想像で私はどうなってしまったのでしょうか?たった5分か10分で何が起こったのでしょうか?映像にできる機械があれば、ぜひ見てみたいと妄想します。

今日の声は最高でしたか?

おやすみなさい。



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