マグロを貫く彼女たちの夜

こんばんは。今日もお疲れさまでした。ボーイフレンド達との会話でしばしば聞くタイプの女性がいます。マグロを貫く女性たちとのエピソードです。

私が彼らに聞く限り、彼女たちには共通点があります。それは、マッチングアプリでやり取りをしている時は、体を重ねる遊びをとても楽しんでいるのに、当日いきなり不機嫌で、1回終われば帰るのです。

彼女たちは麗しい見た目を持っており、仕事が忙しいタイプの女性が多いようです。その遊びが好きだからと話をするので、男性たちのワクワクは高まります。しかし、当日約束より少し遅い時間にやってきて、男性がどんなに話しかけても生返事。食事も何もせず、ホテルに一緒にきて、さっさとシャワーを浴びて、会話はしません。

彼らも気を使って、「疲れたならやめようか?」と提案してくれますが、「したい」と返事が来るのです。

そして、どんな事をしても、彼女たちは声も吐息も漏らさず、体を全く動かさないままです。男性はその状況が辛くて、彼女たちをおもちゃにして終わるというストーリーです。彼女たちは、彼らが何かを出したことがわかると、ひとりシャワーを浴びて、言葉も交わさず帰って行きます。

彼女たちの話を聞くと、なんとなく面倒くさかったのかな?と思います。本当は、その日じゃない方がいいけど、このやりとりを長引かせるのも嫌で、律儀に彼らに体を差し出すのです。嫌なら約束を破ってしまえばいいのに、それはできない真面目な人たちだと思うのです。

彼らは彼女たちのその態度に、そんな予測は立てるのですが、それでも吐息も漏らされない状況にはかなり凹んでしまうと語ります。

彼女たちは、また同じ事を繰り返すのかもしれません。やりとりだけしている時は楽しいけど、なんだか気が乗らなくなって、でも断れずに、不機嫌なまま体だけを差し出し続けます。どんなタイプの人が来ても、どんな高級なホテルを用意されても彼女たちは変わらないでしょう。だって、その日は機嫌が悪いのです。

「こんな事をしている男は最低よ」

心のどこかで思っているかもしれません。私はいつも思っています。それでも、肌に触れると心が緩む私は、全てを流れに委ねているだけです。彼女たちのように、強固な意思を持ってその事を意思表示するのも面倒なのです。

「好き」と言われれば「好き」と返し、「気持ちいい?」と聞かれれば「気持ちいい」と返します。彼らが私を少しでも愛しい目で見れば、私もそんな気持ちになっていきます。

彼らはそんな楽な私とやり取りする事で十分なのです。

私たちは、どこかにいる自分の理想の相手を夢見ながら、今日もマッチングアプリを彷徨って寝落ちてしまうでしょう。おやすみなさい。




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