最近読んだ本まとめ


一つの記事にする気持ちにまでなり切れていないけど備忘録として残しておきたい読書感想文。


かがみの孤城 


辻村深月 著
いじめられっこが主人公のお話。
被害者体質を拗らせかけてる中学生の女の子が鏡の世界で同じ様な境遇の仲間に出会ってなんやかんやで協力して困難に打ち勝ち、現実世界で生きる力を手に入れる話。
主人公の気質を好きになれなかったけどストーリーとしては面白く、主人公や仲間たちの成長を温かい気持ちで見れた。
小中学生の推薦図書って感じの本。

西の魔女が死んだ

 梨木香歩 著
これも思春期真っ盛りの主人公のお話。
前述し忘れたが、不登校っていうところも同じだ。
学校に行けなくなった主人公が西の魔女と呼ばれるおばあちゃん家に引っ越してなんやかんや経験して成長する物語。
この本の世界観における魔女とは自立した女性、のような存在だと思う。
規則正しいリズムで生活し、自分自身をコントロールできる女性。
そんなおばあちゃんの教えを忠実に守るうちに生きる力が強く成長していく姿や思春期故の葛藤が読んでいてもどかしく、面白くもあった。

ハーメルンの笛吹き

 どこかの国の言い伝えをグリム兄弟が編集した絵本
悪いことをしたら、当人に跳ね返ってくるわけではなく当人の大切にしているものが被害を被るというやるせない話でトラウマになった。
ネズミ被害で悩む村に一人の笛吹き男がやってくる。
大金と引き換えに笛吹き男がネズミ駆除を約束し、無事に村からネズミをなくすことに成功するが約束の報酬を村人たちは与えなかった。
約束を破られた笛吹き男は、村人たちから子供たちを奪ってしまう。
その村には子供がいなくなってしまったというオチ。
恐ろしすぎるでしょ。
でも、復讐ってこういうものだとも思う。

枕草子

 清少納言
現代語訳版を読んだ。
今から1200年くらい昔の話なのに、筆者の感性が私に似てるな…などと烏滸がましくも感じた。
有名な文 春はあけぼの〜〜もそうだけど日常の中にありふれている何気ない一コマから美しさや可愛さ、感動を見出す感性は今も昔も変わらないのだと思った。牛車が水の中を歩く時に跳ね返る水飛沫の美しさとか、雪の降る朝のしんとした静けさ、火鉢を囲んで暖を取る瞬間…などなど、意識しなければ瞬く間に通り過ぎてしまう刹那の幸福を彼女は知っているんだと親近感を覚えた。
ただ読んでて思ったけど清少納言さんはバリキャリ陽キャウーマンだけど当方は根暗陰キャという点で異なってます。

平家物語

 これも現代語訳版
祇園精舎の鐘の声、から始まるやつ。
平家が滅ぶというオチが決まっているからこそ、か?面白くスラスラ読める。巴御前が女だからという理由で戦線離脱させられる話が一番印象的だった。FGOで推してたから。
敵に首を取られるくらいなら自害する方がマシという価値観、現代にもあるかな…なんでもいいから命だけは、って惜しむ人が大半だと思う。自分も含めて。生き恥を晒すことが武家社会では死ぬことよりも惨めで恥ずかしいことだったらしい。

古事記


理不尽なシーンが結構多くて、人間のルールと神々のルールは違うんじゃな…って思った。
義父に頭のシラミを取ってほしいと頼まれるのも苦痛だけど、取ろうとしたらシラミじゃなくてムカデがうじょうじょ頭皮を蠢いてるってやばすぎ。
あと、振り向くなとかのぞくなって言われると振り向いちゃうし覗いちゃう心理は人間も神も共通してることを理解した。
鶴の恩返ししかり、竜宮城しかり、人は禁忌を犯したい生き物だ。

徒然草


隠者の独り言長い。

他にもあるけれど、集中力が切れてしまったのでこの辺りにしておこう。


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