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【就活】面接で最近多いパターン

 「それで、結局あなたの志望動機はなんなのですか?」
 就活支援をする中で、面接官からこのように返されてフリーズしちゃって・・・というケースが目についたのでご紹介です。よく聞いてみると、以下の2パターンの学生が目につきました。

【事例紹介】
1.エントリーシート(以下ES)から「結論を先に述べるのが苦手もしくはできていない」学生

 ES記入時から、質問に対して最初に結論を述べることができていないことが多い。
 上記の志望動機はもちろん、「あなたが学生時代に頑張ったことはなんですか?」に対し、「私は小さい頃から〇〇が好きで、、」で始まり、およそ150文字くらい消費したのち、「〇〇を頑張ってきました。」という記述が散見されました。トータルの読み物としての精度は悪くなかったものの、後半まで読み込まないと何の話なのか分からない仕立てになっていた。
 いざ面接でも同じような流れで説明した場合、面接官からすれば、知りたいことを話してくれず時間だけが過ぎ、イライラしてもしょうがないと思います。
 加えて面接の場合は独特の緊張感も加わり、学生自身も何を話しているのか分からず迷子になり、フリーズ、という流れ。

2.自分が話したいことから優先し話してしまう学生
 陥りやすい学生の特徴としては、極めて優秀な学生です。
 経験してきたことやスキル、今後チャレンジしたいことがたくさんあり、とにかくアピールポイントが多い学生が、話しすぎて「ちょっと何言ってるか分からない」状態(ガチのサンドウィッチマン状態)になることがありました。
 対話能力も高いので、良くも悪くもその場の流れに合わせて話題をチョイスできたり、反射神経でどうにかできたり、臨機応変にやれてしまう。結果として、聞かれたことではなくその時に話したい内容を話してしまっており、優秀なのに落ちてしまうことがありました。本当にもったいないケースでした。

【対策(上記の1と2それぞれ)】
1.紙に書くときから、「一言で質問に答え切る」練習をすること、普段からそうする意識を持つ
 「弊社を志望した理由はなんですか?」⇨「〇〇です」のように、一言で言うトレーニングは有効です。学生に試したら、効果的面でした。色々補足したくなったり、不安や自信のなさから不要な枕詞を入れ込んだりするのですが、だんだん慣れてきます。
 枕詞に関しては、グループワークなど協調性を選定基準に盛り込む選考で、相手を否定しないために有効なことがあるため、あくまでケースバイケースですが、ここではなるべく使わないように意識すると良いと思います。

2.ハイライトを探しておく
「入学後すぐにアメリカへ半年」「その後アフリカへ半年」「帰国しNPOを設立」「単位は一つも落とさない」「学生時代はスポーツ系の主将兼生徒会長」的な学生とか。(これら全て網羅してる人はいませんでしたが、何個か経験している人はいました)
 羨ましいほどの経験を積んでいる人ほど、最も頑張り、自分が輝いた瞬間(ハイライト)を探しておきましょう。それを相手に伝え切ることを意識し練習すること。
 「他にはどんなことを経験しましたか?」など、他の話題を聞かれた際には、その時に答えるようにし、なるべく話す内容をシャープに、聞かれたことに対し最も適切な内容を最速で届けるくらいの意識で良いかと思います。

 いずれにしろ、面接官が気分良く自分の話を聞いてもらえるよう意識することは戦略的にも大事です。聞かれたことに対し最速で答える。声が小さくて聞き取りにくいよりは、聞き取りやすいボリュームで答える。総じて元気が良く、ハキハキしている方が、面接官側も悪い気はしない。おどおどしているよりは、シャキッとしている方が印象が良い。これら当たり前のことが積み上がると、その学生に対する期待値が上がります。そもそも入社してどのくらい活躍できるかなんて未来の話、誰にも分からないとした時に、この「期待値」は大きなアドバンテージになります。

 もちろん立ち居振る舞いじゃなくて中身で勝負することも大切だし、そこを磨くことは大前提ですが、戦略的に就活を進める上で、印象を見方につけることはとても大事なので、ぜひ意識してみてください。
 3月に入り本格的に就活シーズンに入ります。学生にとっても企業にとっても、実りの多いシーズンになりますように。

では。

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