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たべ塾:開業スタッフはいつ採用するか?給与や時給はどれくらいかを説明します!


■新規開業時の人件費の使い方について


1、店長・料理長など店の主力スタッフは、開業1か月前の採用で良いか?

  人件費を少しでも節約する採用であればいいと思うかもしれませんが、
ここに大きな落とし穴があります。
人間には、一人づつ”こころ=感じ取るセンサー”があることを考慮しないといけません。

単に開業するための道具として採用されたのか、
開業2~3か月前から店舗のレイアウトやキッチンのレイアウト、
メニューのあり方、おもてなしのあり方などを打合せしながら
運命共同体の大切なスタッフとして採用されたのか?
は大きく異なります。

この差で、開業後の働き方・考え方、離職率が違います。

人間を道具としてしか使わなければ、そのつながりは支払われる賃金です。
私も辞めるといった社員が経営者の判断で退職防止昇給を1万円、2万円
して引続き継続して勤務するというのを20年以上色々な店舗で
実際に見てきています。

本人の不満や転職希望をお金であがなって繋ぎとめていたのです。

開業前でも、
打ち合わせ日を設定して別途に日当分を支払ってでも、相談に乗って
もらうことで、そのスタッフと強い連帯感が生まれます。

店長・料理長は開業店であれば、6ヶ月~3か月前からかかわりを持つ。

社員は2~1か月前で良いと思いますが最低2週間以上は教育訓練を行う。

パート&アルバイトさんも最低2週間の教育訓練が必要と思います。


2、定期昇給・賞与(成果報酬)は当たり前になっています

自店ができることでいいのです。
大手と全く同じに。。。ということは不可能ですが、
賄い飯を作ってあげる、交通費も支払う、雇用保険・労災保険もつける
1年に一回は、定期昇給を行う。(業績により3000円~1万円位)

但し、1年間で 昇給金額×12倍 の金額が人件費になることを
忘れてはいけません。
また、経営者は、

必要に応じてお金を中心にした悩み相談にも乗ってあげています

賞与に関しては、ある飲食企業の例では、年商の拡大に正比例して

賞与の額を、
5万円→10万円→基本給の50%→基本給の3/4程度→基本給と同額
と支給額を引上げてきていました。
当然社員も懸命に頑張ります。


3、時給1000円支払っても黒字経営になる仕組みを作る時代

パートアルバイトの時給は、おおむね850円~1000円
都市で1000円~1200円、東京で1300円~1500円と
思います。

仕事のできる人たちの時給は、ローカル指標では、
ランチで850円~880円
ディナーで900円~1000円
です。

もう時給は1000円として考えた開業計画が必要な時と思います。

仕事に不慣れな高校生の学生バイトの2倍の戦力になっている
人達です。

4、売上高の30%を人件費予算にする

一般的に他の業種に比べて賃金の安かった飲食・サービス業は
今後は同等の賃金・雇用条件を実行できないと人材不足はもっと激化すると思います。

多業種に負けない賃金、負けない雇用条件を実現するためには、
売上の増大と利益率の良さが不可欠と思います。

■スタッフの仕事に対する忠誠心とスキルが自店の
 QSCを引上げ業績を引上げます!

Q・・・商品力
S・・・接客サービス力
C・・・店舗の清掃力、整理整頓力

この3つがレベルアップすると、
顧客満足度が上がります!!

一番言いたいことは、
省人化、省エネ化、省力化を進めてゆく飲食業界においては、

「人間しかできないことだけが最後に残る」と思います。


よって、最も高度化されたおもてなしと気遣いがホールスタッフに課せられることになると思います。

■店長・社員・PA間のコミュニケーション作りが
 年々難しくなってきています

  勤務する店舗に入店して退転するまでは、ほとんど自由な時間は
ない方もたくさんいると思います。
そして、年齢差、性別の差、採用の格差などがあり、
時間を無理にでも確保しないと、コミュニケ―ションのとり方が
難しい時代になっています。

コミュニケーション時間の確保

●従業員教育時間の確保


が大切な時代です。

(了)

飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします