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たべものコンサル日記R17:株価バブルがはじけたら、高額プレミアム商品も売れる複合不況時代がやってくる?!
コロナ禍でなくても、今の世界も日本も落ち着かない刻に生きている
ことを実感します。
実体経済にそぐわないバブル期並みの株高、国会中継みてもニュースでも カタカナ用語を知らないと意味が的確にわからない(*必要な用語は
後でひとつづつ検索しています)時代になった、世界の政治も、国や世界を
思いやることをやめて、自国第一主義になる始末(*エゴの極致)であり、
年々気候変動による災害に毎年ため息が出る始末です。
そこにもっと懸念されることが出てきました。
それは、
◆株バブルの倒壊による、高額プレミアム商品もしっかり売れる令和不況◆
の始まりです。
飲食店がこういう経済状況になっても、生き残って行ける条件を
考えてみました。
■強い経営の原点は、「品質の高さ」と
「それに見合った適正な価格」の一致をさせた
売上の仕組みにすることです!
飲食店は、製造直売業ですから、料理のクオリティー(品質・商品力)とバリュー(価値すなわち売価)は、自店で決められる立場にあります。
これからの飲食店は、「貴重なお金という財産と交換する料理の品質」
の善し悪しで評価されて、それがリピートの有無や強弱につながります。
(予測 今後、飲食店は3つに分類される)
便宜上、商品力が1番、接遇力が2番、店舗の居心地が3番とします。
分類1:商品力がなく、接遇力が弱く、儲かりにくい
お店は、ますます赤字の苦境に立つ飲食店
になる
予測されることは、
●外食人口が減少して、デリバリー利用が常態化・日常化する
●外食を利用する際は、例えば、3回は節約利用、
1回だけは、ちょっとぜいたく利用を認めるという感じになる
(*今でも、お店に入る前にはどのお客様も「概算予算」をイメージして
来店されています)
①商品力・接遇力が弱いお店は、良客が少なく、「安さ」を前面に
出さないと集客できないけれど、安く売る経営スタンスでは、
経費比率が高くなり儲かりにくく、赤字経営になりやすい
<外食をすること自体が贅沢消費行動になってくる時代>の
始まりと考えております。
今後は安さを前面に出しても、商品力のなさ、従業員教育のなさが
あれば、採算の取れる売上が作れなくなる恐れがあります。
・美味しくない(味付け、鮮度、見栄え、大きさ、固さ、食材の
バランス等が適切でない場合)
・食べるたびに味が違う・味付けがブレる(調理の格差が大きい)
・価格に比べてボリューム感がない
・食器が欠けたり、汚れたりしている
・店内機材が壊れたままで、いつまでも修理できていない
②売上を増やし価格を押さえるために、Bランク食材を多用すると、
さらに、美味しくない料理イメージが増幅されます。
食べ放題業態が一番苦境に立つようになると思います。
真っ当なAランク食材を前面に出して強くイメージづけさせて、BCランク
食材を多く使う食べ放題業態は、美味しさの追求をされると、矛盾点が多く
出てくる結果になります。
本来は、食べ放題でも、この食材とドリンクの内容では、これくらいかかりますと、もっと高額を示すようにならないと、正常化しないと思います。
これからは、
安い価格で食べ放題したいということ自体が理屈に合わなくなります。
吉野家さんを見ても、サイゼリヤさんを見ても、打ち出しの価格と本当は
頂きたい客単価のギャップが年々大きく開いていることが、
格安外食のビジネスモデルの破綻がもう見え始めています。
実際は破綻しない代わりに、
100円~150円高い飲食業態に生まれ変わると考えています。
ちゃんとした美味しさと食材のボリュームをつければ、お店とお客様の
双方の価格の一致点は見いだせると思います。
*商品力の強化(専門店化・料理分野を得意分野50%に絞込する)や
計画的な接遇力アップ教育を行うことで、店舗の総合力は向上します。
分類2:人件費比率25%~27%でベストの料理を
出せる飲食店は、もう10%価格を引き上げ
ても、お客は増え続けるお店になる
●外食は、もはやご褒美のぜいたく行動になった!
勤務時間の間にあるランチさえも、弁当持参や、職場に今後設置されると
予測されるサンドイッチやカップ麺、おにぎりなどのフード自販機に
需要が取って代わられると思います。
夜間の外食は、まさしく自分ご褒美のぜいたく消費活動です。
日頃は節約して、「はずれのない手堅いお店」を利用します。
そしてたまに、大切な人とは、もっとお金を使うお店を予約します。
(*こんな外食時代がもう目の前にあると本気で考えています)
●人件費軽減できる経営改革をしたお店が、稼げるお店に変わる!
コロナ禍で学んだことは、「人件費の過大さ」を体験したことです。
この人件費を軽減できた飲食店は、今後も利益店として、生き残れる
ということです。
対策をとる順序としては、
①人件費軽減対策が1番先
②食材原価率対策が2番目 と考えます。
生きた人間、生活の保証も含めた人を多く雇用することが
どんなに大変かを、飲食業界全体が今は知っています。
●商品力・接遇力・店舗力の三位一体を作り上げる努力をすることが、
これからの3年間で特に大切と思います
もうとっくに、どんぶり勘定で儲かる時代でもありませんし、
また、
思い付きで新規出店しても、不動産屋さんと内装やさんと、厨房設備や
さんに儲けさせて、挙句の果ては、残ったのは借金だけというのも
珍しくありません。
基本ができている飲食店が、生き残り力も強いということを
もっと知る時代になると思います。
分類3:高額・高級プレミアム商品がもっと売れる
時代がもう数年間は続きます!
なぜそう思うかというと、
私自身の消費行動の流れを、もう一人の自分が客観的に見ても
しっかり働け!しっかり楽しめ!
贅沢をしているということでなくて、
これくらいは、「頑張った自分に対する当然の権利の行使」だと
思うからです。
団塊の世代の大半が死滅する今後3年~5年は、先細りしながら続くと
思います。
また、その先は、後輩の年齢になる60代の人達も、
おそらく同じ行動パターンを踏襲するのではないかと推測しています。
●食べ物(私は食べ物が一番幸福を感じます!)
●欲しいグッズ
●年収に合わせた財産的商品(車・住居など)
株価暴落のシナリオは、アメリカの金利上昇がトリガー(引き金)に
なると言われています。
いずれにしても、歴史は、「異常なことは長くは続かない」と
いうことを常に証明してくれています。
(了)
飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします