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1日7万食売る玉子屋さんは半減したのち35,000食まで復活~その矜持と課題は?


かって1日7万食を製造直売 廃棄率0.1%以下という驚異の弁当業界のモンスター企業

🍉1か所10食以上のオフィス弁当会社は
 コロナ過を経て強くなっていた


ごはんは温かいまま

一番気に入ったのが「原価を落として価格を維持する」という消極的な
値上げ対策をしない企業だということです。

   分量を減らすステルス値上げだけでなく、
「原価を落として価格を変えずに商品力を下げる」
 ステルス値上げもある。

是非注意したいことです。
消費者を裏切る商品のあり方は、間違いなく売上減につながります。


🍉自分なりに考えた解決策のヒントは、
 「人的資源」の過重負担の仕組みを
  変えること


課題1:「100名を超えるオペレーター」が必要な仕組みをAI化して
    半数にできないか?
    
    確かに素晴らしい真っ当なことをされていますが、この手間と努力
    とコストのかけ方は正しいのか?問い直す時期に来ている。

課題2:末端までロスなく配送する人的・車両的ロスと、弁当の廃棄防止
    アクションロス、弁当の廃棄ロスのどれをなくすべきか?
    見直し、問い直しが必要と思う。
    人的負担を和らげて就業者が負担に感じない仕組みが必要

    昭和の弁当店の原型のしくみで頂点を極めた企業は変革期を
    迎えたと思うのです。

課題3:電力会社のように、発電と送電が分離してそれぞれ突き詰めて
    効率化や専門化できることにメリットがないか?

    本社の仕入&製造部門と配送部門を分けて、経営部門が持ち株会社
    敵になってもいいと思う。
    しかし、意思疎通は最大限に行わなければならない。
    今までのやり方のままでは、世の中の変化のスピードに合わせる
    と、本社機能の限界が生じると思われました。

課題4:食材の高騰対策、食材の入手対策を強化する必要がある。
    仕入れ業者や国内メーカーに頼っていては、ないものは手に入らな
    くなる。
    必ずいるものは「自社生産する」


1日7万食を廃棄ロス100食未満で押さえる会社の力がある
膨大な努力と食材原価率55%と人件費の投下で成り立っている


工場の職域弁当への進出、学校の給食弁当への進出をしている


私の勝手なイメージプラン
A~Dの各拠点ごとに複数の定点の配送と管理をさせる仕組み
本社が末端まで関わると情報量が膨大になり過ぎる

🍉巨大弁当企業は「恐竜化」している
 次世代型の仕組みづくりが必要

  この会社の現社長の書かれた本を読み、先代社長も、現社長も実にすばらしいと思っています。私の知る限り「限界まで巨大化した企業」と
思う。

コロナ禍の3年間で7万食が3万食まで激減したことを、WEB情報で
知りました。これはまさに災難ですが、「次期成長企業」となるための、
転機になる出来事であったと思います。

(この会社のイメージ)
●手抜きしない
●まじめに取り組む
●食材原価を55%かける(一般の弁当店は25%~45%、中心値40%)
●お客様と直接つながる、声が聴ける
●手作りをする
●健康に留意した食材選択
●あらゆるクレームにも真摯に対応する考え

このような印象は今も残り続けてきます。

今後の改善すべき点は?(個人の意見です)

1,企業の仕組み自体が「人的スキル」に依存しすぎで仕組みが重たい

2.1社1拠点で巨大化したために、限界点まで来てしまった。
  「専門性を高めるために分社化が必要」ではないかと思う。

3,主力食材の自社生産が値上げを防ぐ、食材の確保につながると思う
  玉子、鶏、豚、野菜類、揚げ油原料など

4,弁当製造は真摯に手作りを継続する
 ハード面からも、ソフト面からも「商品価値」の高い商品づくり
 次期、次々期の値上げも可能にしてくれる。

5,1日100食の廃棄弁当は従業員さんが安く購入する(本での記憶)
  ように記憶しているが、自社系の子ども食堂で提供するとか、
  全量自家製肥料に変えて、野菜の契約農家(仮)で使ってもらうとか、
  SDGSなサイクルも今後は必要になるかと思います。


困った時は、事実を認め、根本的に対策を練り直し、

「もっと強くなるためには、どうしたらいいか」を

邪念なく考えるようにしたいものです


飲食業界はいま70%~80%の回復の海でもがきながら耐えています。

(了)


   
    
    


飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします