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飲食店未来学<24年予測>7/10:儲からない月の売上で支払える家賃に変える時代 

   売上がどんどん増えて利益も増える時代から、売上は横ばいでも、利益率を上げて利益を増やす時代に変ると、一番支払いに苦慮するのが人件費と
家賃です。

人件費・・・・売上高に対する比率が25%~30%あっても、
    店内の作業のしくみをシンプルに変える、AI機器の導入などで、
    20%に向かって比率を下げることができます。
しかし、
家賃・・・・・一度決まったら上がることはあっても下がることはほぼ
    ありません。しかも不払いや遅延は許されません。
    (かってのコロナ期には家賃の引き下げはありました)

🍓家賃は、一番売上が少ない2月の売上で支払える家賃の状態にすべきです


 上の図で見ると、利益率が15以下の月は、2月、6月、9月、10月、11月と年間12か月間中に5か月間もあります。
 このしくみを変える
    ➡家賃を売上の低い月でも支払えるようにする
対策をとるべき時代が2024年から始まります。
売上が2019年並みに増えないことを前提に対策をとるべきなのです。

家賃の金額を見直すことが、利益を増やす一因になります。

🍓家賃を下げる5つの方法

1,契約面積を半分にする

 現状で2スパン、3スパンの店舗面積を持っていたら、1/3もしくは1/2を返却して、家賃負担を軽減するとともに、売上の多角化を行って、家賃比率を12%~10%を6%以下にする。

2,他の立地に移転する

 テイクアウトやデリバリーの需要が高い立地への移転であれば、大きく売上を下げることはないと思います。
家賃の安い場所+少し面積を小さくする+多角経営戦略」で、
効率よく、家賃負担を気にせずに経営する時代です。

3,家賃交渉する

 家賃を下げないければ出てゆきますよ、というのも交渉の一つです。
特に築年数の古いビル、テナントが減少しているビルなどは、交渉の余地があります。(いじめ過ぎないようにしましょう)

4,売上歩合家賃契約に変える

 複合施設と同じように、「売上歩合制家賃+共益費」(複合施設はもっとかかりますが)で、交渉できれば御の字です。
年間で5カ月ある苦しい月のやり繰りが楽になります。
ただし、年間の月商実績を家主に見せる必要があります。

5,家賃は同じでも売上比率を下げる対策をとる

 これは家賃は下がりませんが、月商平均値を多角経営を行うことで、
120万円~130万円に引き上げることによって、家賃比率を下げて
負担を軽くする方法です。

●自分やお店の持つチカラは何か。
 もっとどう活かせるかを、一度考えてみることが必要です。
★二毛作業態にする
★ミニショップ(屋台店的なもの)を出店する
★売れるテイクアウト商品を開発する
★売れるデリバリー商品を開発する
★売れる通販商品を開発する
★営業時間外の時間で行える別事業を起業する

やる気があるなら、何でもいいのです。
それが今年の活路、あなたを活かす道になります。

飲食店だから飲食店の仕事だけ、店内売上だけと制限する必要は
まったくありません。
自由なのですから。・・・・がんばりましょう

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興味のある人はご参考にしてください。
(了)

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飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします