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『元彼の遺言状』【第1話】の感想

こんばんは。今日も一日お疲れ様です。
今期のドラマがぞくぞくと始まっていますね。
私のイチオシドラマは、2022年4月22日に放送開始予定の『家政婦のミタゾノ』です。
第一作目から全シリーズみています。
いつも欲にまみれた人間社会に土足で踏み入っては荒らし、最後はいい感じにまとめてくれるミタゾノさんの大ファンで、今作も楽しみにしているのです。

そして、今期のドラマではミタゾノさん以外にもみたい作品がたくさんあるのですが、今日はその中の一つである『元彼の遺言状』第1話を紹介したいと思います。


ここで簡単にドラマ『元彼の遺言状』のあらすじと作品概要を紹介したいと思います。

あらすじ

「お金にならない仕事はしない主義なんです」
そう言い切る敏腕弁護士、剣持麗子(けんもち れいこ)は元彼・森川栄治(もりかわ えいじ)の突然の訃報に驚く。
すると、栄治と同じ大学のサークルの先輩で、彼が療養中の軽井沢の別荘の管理人を務めている篠田敬太郎(しのだ けいたろう)から相談をもちかけられる。
篠田からの相談に応じる麗子だったが、その内容は栄治の残した遺言状に関する少しやっかいなものだった。

「その他の全財産は僕を殺した犯人に相続させる」
この奇妙な遺言を受け、栄治の親族である森川家は犯人選考会を開くという。
そして、篠田は自分を犯人役に仕立て上げるための代理人を麗子に努めてほしいと頼むのだった。

遺言状の中の不可思議な一文から繰り広げられる事件と栄治の死の真相とは一体何か。予測不能なノンストップ・サスペンスです。

作品概要

  • 2022年4月11日スタート

  • 毎週月曜、21:00放送

  • 主演は綾瀬はるか(あやせ はるか)さん

  • 原作は「このミステリーがすごい大賞」大賞受賞作

  • 新川帆立(しんかわ ほたて)著『元彼の遺言書』

原作の著者である新川さんはミステリー作家でありながら弁護士もしているのですね。
私はまだ原作を読めていないのですが、この作品も新川さんの豊富な憲法や法律の知識が盛り込まれた作品となっているのではないでしょうか。
ますます楽しみです。

作品のモチーフ

ここでは、作品に登場するモチーフを2つ、取り上げたいと思います。
ちなみに、このモチーフは私の個人的な判断で取り上げたものですので、作品にとって本当に大切な要素となっているのかは定かではありません。

『ねじれた家』
 本作は1949年に発表されたイギリスの女流作家、アガサ・クリスティーの推理小説です。あらすじは、毒殺された大富豪の事件をきっかけに明らかになる"心のねじれた"家族と遺された巨額の遺産。マザー・グースの童謡"There was a crooked man"(ねじれた男がおりました)を引用した不気味なミステリーです。映画化もしています。
 栄治の遺産をめぐって、森川家のギスギスした雰囲気を管理人の篠原が「まるで、『ねじれた家』だな」と形容するところで登場する作品です。



ポトラッチ
 北アメリカの先住民族に伝わる風習です。裕福な家族や部族の指導者が家に客を招いて、舞踊や歌唱をつきの祝宴でもてなし、富を再配分することを目的とした重要な固有文化でもあります。
 この風習に対して、栄治の兄・森川富治(もりかわ とみはる)は独特の解釈をしています。それは、ポトラッチの贈り物は相手が返せなくなるまで続く。つまり、最後は富をもって相手を支配することでもあり、栄治の遺言状は遺産を受け取る相手への復讐なのだと捉えるのです。
 そして後に麗子たちは、栄治は救世主ベビーで重い血液の病気を患っていた富治を助けた、という話を聞きます。よって、富治は栄治にどんな権利を譲っても返しきれない恩があり、それが彼にとって大きな重荷になっていて、栄治への復讐の動機に値するのではないか、と推測するのです。

以上、大まかに第1話をまとめてみました。
この他にも伏線やモチーフはたくさんあると思うで、ぜひ、みなさんも考えてみてください。
そして、本作の事件とは関係ないと思いますが、麗子を演じている綾瀬はるかさんの食べっぷりと篠田役の大泉洋さんの料理シーンも好きです。
次回の料理にも期待しながら、物語も楽しみに待ちたいと思います。
それでは、おやすみなさい。

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