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先発医薬品と後発医薬品④

先発医薬品と後発医薬品①はコチラ

先発医薬品と後発医薬品②はコチラ

先発医薬品と後発医薬品③はコチラ

後発医薬品が先発医薬品に勝るところ!

医薬品費が安くなることは以前記載しましたので、それ以外で記載します。

後発医薬品が勝っているところ、

それは・・・


飲みやすく、識別しやすくなど、工夫されていることである。


飲みやすくとは?

・味を良くする

どうせ飲むなら味が良かったり、苦みが感じにくかったりする方が良いですよね。

・口の中で溶けやすく

薬の飲むのが苦手な場合、嚥下機能が落ちている場合等、口の中で溶けますので、服用する際に水や噛み砕いて飲む必要がありません。(噛み砕いていけない薬もあります。)


注1:溶けるのは早いですが、体に吸収され効果が出るまでの時間は変わりません!

注2:水なしで飲んでも、水で飲んでも効果に差はありません。

注3:寝たきりの患者さんなど、寝たままの状態では水なしで飲ませないでください。

このように、口の中で溶ける薬を口腔内崩壊錠(OD錠)といいます。すべての薬に”OD錠”があるわけではないのですが・・・。


これは患者さんにとってのメリットですね。

先発品でも最近は工夫されている薬もあると思いますが、先発品の飲みにくいという課題をうまく解決した後発品は、ありがたいですね。


識別しやすくとは?

・薬の名前が薬が表面に記載されている

1包化(何種類かの錠剤を同じタイミングに服用する場合に1袋にまとめること)をした際にメリットを感じます。

錠剤には医薬品のコードが記載されていますが、1包化される薬が多いと識別するのが大変(そのうちよく見る薬は見慣れるのですが・・・)なので、薬の名前が錠剤に書いてあると、確認がとてもラクになります。袋の中に薬を間違いがないようにかなり集中にて確認しますので。

これは薬剤師・医療者側にとってのメリットですね!


ここまでみると患者側、薬剤師・医療者側でWin-Winですね!


では、後発医薬品のデメリットは何でしょう?

・添加物や製造過程が異なった場合、予期せぬ副作用が現れる

そもそも後発医薬品に限らず、100%副作用のない薬なんてありませんので・・・。

・製薬会社側の供給体制が十分でない可能性がある

供給体制が不十分な後発医薬品はそのうち、医療者から選ばれなくなっていくと思いますが、患者さん側から見ると、変わったときに見た目が変わったときに「また違う薬?」、「薬変わったの?」などの感情を抱くかなと思います。


デメリットよりもメリットの方が明らかに大きいと思うので、心配はしなくて良いと思いますよ!医薬品費も安く抑えられますし。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


2020年12月著者になりました!

↓薬のニガテさん応援!現場に役立つクスリのはなし↓

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