2023共通テスト化学基礎 解答解説速報
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問題はこちら
第1問 小問色々,酸化還元,中和
極性などは基本的内容なので問題ない。問5あたりまではスムーズにいったはず。問6も,落ち着いてやれば大丈夫。
問9が少し注意。水を加えているが,滴定する際のmolは変わらないので,落ち着いてやろう。図を書いてもいいし,薄める水が何Lだろうと結果が変わらないということに想像をはせてもOK
第2問 モール法(沈殿滴定)
昨年同様,2問目でびっくりさせてくるという感じ。モール法自体は化学基礎ではほとんど触れないうえ,ここでは指示薬的役割をするニクロム酸イオンの話題なども基礎勢には厳しい。文章を読んで,何をやっているかしっかり理解する必要があるが,いろんな滴定や化学反応の計算問題に触れていないと厳しかったかもしれない。
問1,2のクロム周りは気合で解く。3の「正しい濃度」は,実験の状況がわかっていないと判断しにくい。
4のグラフも,読めればなんてことない,いつもの基礎の「反応が終わったよ」のグラフだが,読み切れるか…
5aは「薄める→とる」を一回挟むので,ここで濃度とともにmol変化が発生するので含まれるイオンの量が変化することに注意。後半で「薄める」だけやっているが,こちらはmolが変わらない。第一問とリンクしているようにも。あとは1:1
bは,aが求まっていれば簡単。とはいえ,この問題は数ページにわたっているため,読むのが物理的に大変というのもあり間違いを誘発しそう。
全体として
第2問が題材的に難であることは間違いない。計算にたどり着く前に力尽きてしまう受験生も多かったかも。