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ジンギスカンダンス

今年もプロ野球のシーズンが始まった。昨今のプロ野球はすごいぞ、攻守交代のたった数分の間にも色んな演出が用意されているのだ。中でも日本ハムファイターズのエンタメ性はずば抜けていると感じる(こんなことを書いているが別に日ハムの回し者という訳ではなく、私は楽天ファンだ)。
昨年バズった“きつねダンス”なんかは野球をよく知らない人でもなんとなく聞いたことがあるのではないだろうか。

そんな日ハムがきつねダンスに続いて昨年から流行らせようとしているジンギスカンダンスというダンスをご存知だろうか。知らない人のためにここにshort動画を貼っておくのでよろしければ見てみて欲しい(YouTube)。

可愛い羊のカチューシャをつけて笑顔で踊るファイターズガール達。観客席を見渡すと、手拍子をする人やノリノリでそれを真似する人がいて皆思い思いに楽しんでいる。なんとも微笑ましい光景だ。

しかし私は思うのだ、「このダンス、よく考えたらめちゃくちゃ残酷じゃない??」と。

今「はて?」と思った方もいるだろう。という訳でこれから私が感じるこのダンスの怖ポイントを説明する。

まず、ファイターズガールが両手に持っているものをよく見てほしい。まるでタンバリンのような手さばきだが、これはジンギスカン用の鍋である。この鍋を持っていることやダンスの名前から分かる通り、ジンギスカンダンスでは羊を完全に“食材”として捉えているのである。食べ物のダンスを流行らそうとしているなんてだいぶ変ではあるけど、この時点ではまだ怖くはない。

では一体何が怖いのか。それは羊耳カチューシャを装着してニコニコで踊っている点だ。つまり、動物としての可愛い羊のカチューシャをつけておきながらそれを焼く道具を持って笑顔で踊っているのだ。そして観客達はそれを見て楽しんでいるのだ。私が羊だったら恐ろしくて震えているね。

でもきっと羊達は、人間様が野球場でそんな興行で楽しんでいるなんて知らずに今日も牧場で平和に生きているのだろう。あぁ残酷な世界だ。

まあそうは言っても、私はヴィーガンでもなんでもない。なのでジンギスカンダンスを見ても「ちょっと残酷なダンスだな〜」と思うくらいなのだが、もしも思想が強めのヴィーガンに見つかったら変な暴動が起きそうだ。

そう考えると、このダンスは下手に流行らせない方が良いんじゃないかな…と思ったりもする。



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