タイ一人旅小話 #3 世間は狭いよ、まじで

初日の夜、バンコクの川沿いにあるアジアティークというショッピングやらグルメやらが乱立しているエリアを訪れた。最大の目的は『カリプソキャバレーショー』というニューハーフショーである。

客席にはテーブルが置かれ、1テーブルごとに4席ずつくらい椅子が並べられている。全席指定席で、この日は体感300人くらいは入ってそうだ。

私が1人で席に座って待っていると、偶然同じテーブルに日本人女子3人組が座った。日本人が特に多いという訳でもない中、たまたま同じテーブルになったという縁で、私たちは少しだけ会話を交わした。「どこから来たんですか？」なんて場繋ぎトークをしていたら、なんと同じ石川県から来ていた事が判明する。これは結構凄い。東京とか大阪とか大都市なら全然分かるが、石川で被るのは結構凄い。どれくらいの凄さかというと「中学時代の部活は何だったー？」という話で少林寺拳法で被るくらいの凄さだ。

そしてそんな地方の同じ県から来ただけでもプチ驚きなのだが、よくよく話を聞くとまさかの同じ大学の学生だという。いやこれ結構えぐない？？同じ時期に石川からタイに来てたまたま同じショー、同じ回を見てたまたま隣に座る、しかも同じ大学の学生ってそんな事ある…！？これにはさすがに世間の狭さを感じざるを得なかった。

この日見たショーは歌やらダンスやら盛りだくさんのギンギラギンがさりげなくないド派手なショーだったが、まさかの同大学の学生に会う奇跡が印象的すぎて少し霞んでしまった気がする。

帰りにお見送りしてくれる、
古の帝国劇場ジャニーズワールドスタイル

続く。