見出し画像

ストレス解消!ヘビメタ通勤 さぁ、会社に復讐だ!“Back In Black”-AC/DC

ヘビメタ通勤のすゝめ、本日ご紹介するのは、オーストラリア出身のロックバンドAC/DCの代表曲”Back In Black”です。

この曲の魅力は、とにかく骨太なギターリフと、曲全体を貫く豪快なシャウトではないかと思います。


骨太なギターリフを組み立てているのは、バンドの中心メンバーであるヤング兄弟(兄マルコム、弟アンガス)のツインギターです。

AC/DCの曲は、ほぼ全曲この2人によるギターリフを中心に構成されていると言っても過言ではありません。

裏方として正確にリフを刻み続ける職人肌のマルコムと、バンドの顔として派手に暴れ回るパフォーマーのアンガス。

2人のコンビネーションは、世界中のヘビメタファンを魅力しました。

この曲のギターリフでも、マルコムが刻む土台の隙間にアンガスが遊び的なフレーズを入れているのが印象的です。


悲しいことに、兄のマルコムは2017年に亡くなってしまいました。

2人揃っての演奏をもう生で観ることができないと思うと、残念でなりません。

私は2010年の来日公演で、彼の勇姿を目に焼き付けることができました。

生で観たマルコムは本当に必要以上の動きをしないギタリストで(笑)、いぶし銀といった佇まいがカッコ良かったです。


さて、この曲のもう1つの魅力である豪華なシャウトですが、この曲が収録されたアルバムから加入したボーカリストのブライアン・ジョンソンによるものです。

AC/DCの初代ボーカリストはボン・スコットという人なのですが、彼がまたもの凄くカリスマ性のある人物でした(リアルタイムを知りませんが、当時の映像をみると確かにめっちゃカッコいい)。

ところが、ボン・スコットは1980年に急死してしまいます。

悲しみに暮れ、バンド解散も考えたメンバーでしたが、「ボンも続けることを望んでいるだろう」ということでバンドの継続を決定します。

そこで次なるボーカリストとして白羽の矢が立ったのが、ブライアン・ジョンソンでした。

噂によれば、ブライアンはそれまであまりヘビメタを歌った経験がなかったのだとか。

それでも何とかオーディションで爪痕を残したいと考えて思いついたのが、「とにかく叫ぶ」ということだったそうです(笑)。

その作戦がまさかの功を奏し、時期ボーカリストに大抜擢されたというわけです。

ブライアンのシャウトは、「ボンの後釜がこんなさえないハンチング野郎かよ」だの、「やっぱりオリジナルメンバーのボンじゃなきゃね〜」だのといった下馬評を蹴散らし、加入後初のアルバム『Back In Black』にバンド史上最大の売り上げをもたらしました。

どれくらい売れたかというと、音楽アルバムとして世界で(確か)3番目に売れました(笑)。

どう見てもヘビメタ的マッチョイズムとは真逆のおじさん(当時30代前半だけど)が、そのシャウトで世界にこれだけのインパクトを与えるというのが実に痛快です(笑)。

以前この曲のバンドスコアをチラ見したのですが、五線譜の遥か上空で音符が蠢いていたのが印象的でした。

さて、そんなブライアンがこの曲で散々シャウトしている”Back in black”ですが、歌詞カードやネット上の和訳をいろいろみた結果、解釈が2パターンに分かれているようです。

1つめが、「暗闇に帰ってきた」的な解釈(ちょっと復讐めいたニュアンス)、2つめが「黒いに衣装(喪服?)に身をつつんで帰ってきた」的な解釈です。ダブルミーニングかもしれません。

ただ、どちらの解釈にせよ、毎朝黒い衣装(スーツ)に身をつつんで会社という暗闇に戻っていく我々サラリーマンにはピッタリの曲といえるのではないでしょうか(曲解)。

この曲が、我々サラリーマンを搾取する会社という組織に対しての復讐のアンセムになる日は近いでしょう…。


ちなみに、別マガジンに載せたのですが、私のBack In Blackのイメージはこんな感じです。