親の強みを活かして子どもの強みを育てる新たな1on1募集
前回の記事にて、親子まるっと自己理解を通じた自分のやりたいことを紹介しました。
その中でやりたいことの一つとして挙げた「親子それぞれの資質や強みにあった子への接し方の提案」をやっていきたいと思います。
具体的にはGallup社が開発した子どもの強み10資質を主軸に、親の得意を活かした子育てにご興味ある方を1on1で募集、対話させていただければと思います。
尚、今回の内容は子どもの「強み」の育て方という本を参考にしています。
子どもの「強み」の育て方
Gallup社の「強み心理学」研究に基づいた子育て本で、キャッチフレーズは
「自分の得意なやり方で子どもと接してみよう!」です。
付録には「クリフトン・ユース・ストレングス・エクスプローラー」という10資質の子どもの強みが解説されています。
ストレングスファインダーは15歳以上を対象としている一方で、14歳以下の子どもの才能を定義しているものになります。
ストレングスファインダーのように受講することもできますが、現時点では英語版しかないとのことです。
この10資質のうちどれがあてはまるかを知ることで、次のことができるようになります。
子どもの才能を把握できる。
日常生活で子どもの行動や思考、感情パターンを活かせるようになる。
子どもの成長を促す声かけや体験が可能になる。
子どもの強みを体系的に知ることもそうですが、その前に親自身が強みを知ることが大事と書籍には書かれています。
子どもが強みを軸に生きるために必要なのは次の3ステップ。
親の強みを知る
子どもの強みを知る
親子で会話する
親がまずは自分を理解すること。
それこそが子どもの強みを体系的に知って活かすための第一歩だということです。
ストレングスファインダーなどで強みを把握している親御さんへ向けて、クリフトン・ユース・ストレングス・エクスプローラーの10資質を使ってお子さんの強みを把握し、子育ての満足感を高めていきたいと考えています。
クリフトン・ユース・ストレングス・エクスプローラー
10資質はさまざまな状況下で子どもを観察することで作られ、子どもがもつ潜在的才能と定義されています。
それらの特徴とストレングスファインダー34資質のうち該当しそうな資質を独断と偏見で解説していきます。
(※34資質は筆者が該当しそうなものをピックアップしているため、公式見解ではありません。)
① オーガナイザー
ひとことでいうと「まとめ役」です。
スケジュールを立ててその通りに実行していくことや、整理整頓が好きなタイプです。
【親から子への接し方】
収納場所にラベルを貼って決まったところに片付けができるようにする。
日課やルーティンを一緒に考える。
夏休みの予定や計画を一緒に立てて、そのアイデアを実行できるようサポートする。
【資質を表す言葉】
整理整頓/マイルール/計画/リスト化/スケジュール化/整える/まとめる
【34資質なら】
規律性、調和性、戦略性
② 思いやり
親切心に溢れたお世話好きなタイプで、他人を助けることを大切にしています。
思いやりにより信頼を獲得します。
【親から子への接し方】
思いやりや気遣いを認めて肯定する。
子どもの行動がどのように助かったか、ありがたかったかを伝える。
親などの他の人がやっている思いやりの行動について話し合う。
【資質を表す言葉】
人助け/手伝い/面倒見がいい/お世話好き/親切/友好/協力/献身的/心が広い/他人を信じる/感情を分かち合う
【34資質なら】
共感性、調和性、親密性、成長促進
③ 関係力
友達を作って人間関係を大切にし、その関係を長く続けていくことが好きなタイプです。
一人でいる友達を誘い、自然と輪に入れることもできます。
【親から子への接し方】
子どもの友達のことを傾聴し、口出しせずに受け入れる。
どんな人間関係の形やグループが心地良いのか話し合う。
子どもが心地良い関係性を作れる人たちがいる交流の機会を作る。
【資質を表す言葉】
友情/友達の輪/縁/橋渡し/親しみやすい/すぐ友達になる/人とつながる/友達の名前をすぐ覚える
【34資質なら】
親密性、社交性、個別化、包含
④ 競争力
勝負にこだわり負けず嫌い。
勝利がモチベーションで勝ちたい気持ちが強く、そのための方法を追究します。
【親から子への接し方】
勝ち負けで強い感情表現をしても、耳を傾けて子どもの気持ちを認める。
記録したりシールを貼ったりして子どもが自分自身の成長を感じられるようにする。
競争心が発揮される分野を理解して機会を作る。(スポーツ、学業、芸術など)
【資質を表す言葉】
勝負/負けず嫌い/勝利/勝ちたい/意欲/数値化/ライバル/チャレンジ目標/結果志向/勝てないと落ち込む
【34資質なら】
競争性、目標志向、最上志向
⑤ 自信
自分を信じ、自分はできるという思いから難しいことにも挑戦します。
誰もやらないことをやるのが好きなタイプです。
【親から子への接し方】
自信のある分野とない分野があるので、不安を感じていそうなときはサポートをする。
子どもにとって挑戦的な取り組みを自ら選ばせて実行させる。
最初は子ども本人に任せていろいろさせてみて、すぐに口出ししない。
【資質を表す言葉】
自分ならできる/挑戦/推進力/成果/確信/自立心/リーダー/誇り/自分を信じている
【34資質なら】
自己確信、目標志向
⑥ 信頼性
自分がやると言ったらやるし、周りも必ずやってくれると信頼しています。
責任感が強く、お願い事をされると嬉しくなります。
【親から子への接し方】
子どもを信頼している、頼りにしていることを伝える。
自分で選んだことは必ずやり遂げるので、選択肢を与えて本人に選ばせる。
家事や学校活動などで役割を任せる。
【資質を表す言葉】
信頼/信用/約束/忠実/お手本/役割/頼られるのが好き/善悪に敏感/やると言ったらやる/約束を守ることで信頼獲得
【34資質なら】
責任感、信念、公平性
⑦ 存在感
堂々としていてみんなの注目の的になる存在です。
クラスの中心的存在として人前でパフォーマンスすることに抵抗がありません。
【親から子への接し方】
子どもの聴衆になって話に拍手したり笑ったりなどの反応をする。
パフォーマンスの良かったところをフィードバックしてほめる。
パフォーマンスに関連した習い事に挑戦させる。(スポーツ、音楽、ダンス、演劇など)
【資質を表す言葉】
中心/ユーモア/発表/演者/スター/パフォーマー/華やか/影響力/注目を集める/惹きつけたい
【34資質なら】
自我、社交的、活発性、コミュニケーション
⑧ 達成力
頑張り屋さんで目標達成できたらワクワクするタイプです。
一生懸命で長時間物事に取り組むことができ、忙しく活動的なときに調子が出ます。
【親から子への接し方】
子どもの成功体験に耳を傾けて認め、気づきをフィードバックする。
成果を見える形にする。(写真や作品を壁に貼る、成果をリスト化するなど)
子どもが何かに取り組んでいるとき「ゾーン」に入っていることがあると理解し、見守る。
【資質を表す言葉】
達成感/自発的/頑張り屋/勤勉/目標/リスト化/エネルギッシュ/活動的/集中して取り組む/計画を終わらせたい
【34資質なら】
達成欲、学習欲、活発性、目標志向
⑨ 発見力
好奇心旺盛で興味のあることに集中し、夢中で調べます。
考えたり学んだりすることが好きで疑問を解決し、アイデアを思いつくタイプです。
【親から子への接し方】
子どもに専門家になってもらい、教えてもらう。
子どもの学んでいる姿を観察して「どうやったの?」「どうして?」などの質問をする。
自由に学びを深めたり工作したりできるような片付け不要のスペースを用意する。
【資質を表す言葉】
興味/好奇心/アイデア/疑問/エキスパート/博士/探究/飽きっぽい/勉強好き/分かりたい/ものを分解
【34資質なら】
着想、学習欲、収集心、適応性
⑩ 夢想力
未来に夢を見て想像するのが好きなタイプです。
将来なりたいものや、未来の生活などを大きく発想し、人生の意義を見出します。
【親から子への接し方】
「こうなったらいいなと思うことは何?」「来年は何をしていると思う?」など子どもが描いている未来を言語化する。
ごっこ遊びのようなシミュレーションを通じて将来やりたいことの練習をさせる。
夢を叶えている人との交流や場作りで将来の夢に向けてサポートする。
【資質を表す言葉】
未来/夢/将来/想像/空想/深く考える/脳内会話/クリエイティブ/表現力/希望/ビジョン
【34資質なら】
未来志向、ポジティブ、内省、着想
資質の活かし方
子どもの資質によって接し方は変わると思うのです。
例えば子どもがお風呂を嫌がるとき、子育て本には「どっちが早く服を脱げるか競争しよう!」というなんてことが書いてあったりしますが、競争力の高い子には当てはまるものの、競争に興味のない子には全く刺さらないのではないでしょうか?
同じ状況でも資質によって対応は次のように変わります。
<オーガナイザー>お風呂の時間をスケジュール化
<関係力>「一緒に入ろうか?」と声かけ
<競争力>「どっちが早く服を脱げるか競争しよう!」と競争心をあおる
<信頼性>入る時間を自分で決めさせる
<発見力>興味のある遊びをお風呂でやれるようにする
<夢想力>お風呂に入って気持ちのいいところをイメージさせる
親が子どもの資質を理解すれば、子どもへの接し方が分かるし、子どももより自分に合ったやり方で生活が送れるようになると思います。
それぞれの10資質はどれか1つに限定して考えるものではなく、次のステップで考えていきます。
関連ワードから子どもに該当しそうな資質を3つ程度選ぶ。
資質をもとに観察し、組み合わせたりしながら強みを把握する。
親子のお互いの資質や強みを共有する。
また、親が心配したり子どもが自信をなくしたりするときもありますが、それは他人と比較したときが多いはずです。
他人軸ではなく強みの自分軸があれば、子ども自身が強みを使って弱みに対処できるようになります。
親子で強みを見つけて理解することで、親もブレることなく自身の得意を活かしながら子どもを信頼して一人の人間として見守ることができるでしょう。
1 on 1募集のお知らせ
新たに「クリフトン・ユース・ストレングス・エクスプローラー」の10資質を使って子どもの強みを理解する企画を開始します。
基本はストレングスファインダーを受講済みの子育て中の方が対象ですが、お子さんの有無に関係なく10資質に興味のある方、私と深めて下さる方も大歓迎です!
親子の強みを活かした子育て1 on 1
【対象者】
・ストレングスファインダー受講済みの子育て中の方
・クリフトン・ユース・ストレングス・エクスプローラーの10資質にご興味ある方、私と深めて下さる方
【 内容】
・お子さんの資質発見、エピソードから深掘り
・親御さんの上位資質からお子さんへの得意な接し方を見つける
・資質の解釈を対話で理解
・実際に接し方を試してみて後日フィードバック
【形式】
・オンライン対話(Googlemeet)
・1時間程度
・限定5名
【お願い事】
・事前事後アンケートにご協力をお願いします。
・対話後に親御さんとお子さんそれぞれの強みをまとめた「強み活用シート」をお渡しします。
・「強み活用シート」お渡し後、1週間程度経過しましたら事後アンケートとしてのフィードバックをお願いします。
お子さんが同席されたり、声が入り込んだりしても大丈夫!
親御さんが安心して参加できる会として気兼ねなくご参加いただければ嬉しいです。
「親が得意を活かして子育てを楽に&子どもの強みを理解して子育ての自分軸を作る!」
を目的に対話をさせていただけたらと思います。
興味のある方はXにてご連絡、もしくはこの記事にコメントいただけましたら幸いです。