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海に纏わる彼此

海は怖い。
わたしは泳げないし、濡れるのも好きじゃない。
12年前の、生まれ故郷の忘れられない映像。

でもわたしは1年に1回くらい、ひとりで海を見に行く。
鈍行に乗って、他には特に目的も持たずに、なんなら海に行くかどうかも決めずに、ふらふらと歩く。

ここ何年かは、高校の頃の先生と秋になると海に行っている。訳もなく海が見たいだけの急なわたしに、つきあってくださってて、ありがたい限り。秋の海は侘しくて、人が少なくて暑くなくていいんだよ。

だいたい海に行きたいときは、いろんな気持ちに引きずられているときで、海に行くとそのエネルギーにもっと引き摺り込まれてしまう。それは怖いんだけれど、だからこそやっぱり生きなきゃなと思うわけ。わたしにとって、海は生きるために必要なものなんだろうなぁとおもう。

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