やっぱり涙で終わる。2回目の教育実習

肢体不自由の子どもたちが通う学校に、3週間浸ってきた。
いろんなことがあって、去年母校に実習に行った時と同じことを思ったり、違うことを考えたり。
やっぱり刺激の多い毎日だった。

廊下の端には窓があって、そこから山が見えて、山が大好きなわたしはその景色が毎日楽しみだった。
ある天気のいい日、車椅子を押しながら、「今日は山が綺麗に見えるよー」と言いながらしゃがんで彼と同じ高さに視線を落とすと、空しか見えなかった。

それが3週間でいちばん衝撃的だったこと。
うまく言えないんだけど

手や足、体に不自由なところがあって、ひとの助けを借りることが多いことだったり、代替する機能を使うことがあったり、そういうことは学んできたし、学校に入って目にするのも早かった。
でも、見える景色に制限があること、車椅子を押すわたしと、それに乗っている子どもたちは、同じ道を進んでいても見えているものが違うこと。それはやっぱり経験しなければわからないことだった。


彼らがどんな景色でも見られるように、わたしはしたい、いつか。
愛おしい子どもたちに感謝を込めて。

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