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だから私はもう一度小説を書き始めた~台本と小説。自分が感じる創作の違い~

こんにちは。さわなです。
Twitterかバックヤードか、どちらで発言したかは忘れましたが、昨年末から細々と小説を書き始めました。
とっても楽しいです。

今回は小説を書き始めたきっかけ、書いていく中で自分が感じたこと創作との向き合い方についてまとめました。
小説を書き始めたら、台本とはまた違った良いフィードバックがあったり、気付きを得ることができました。
創作に対して気持ちの置き所や目標の捉え方についてモヤモヤと悩むことがあったので、同じように感じている方がいればこの記事が何かのきっかになれば嬉しいです。

再び小説を書き始めたきっかけ

私の文字書き歴は過去記事でも話しているので割愛します(過去記事:「台本師さんに聞きたい10の質問!」に答えてみた!)。
台本を書いていく中、声の演技、台詞のみで表現する難しさを痛感してきました。自分が表現したいものが「台本という媒体を越えている」「台本化は難しい」と感じることがあり、小説という手段は前々からずっと考えてきました
そんな時期に、たまたま文芸書の表現集を読んでいました。台本のネタ探しだったのですが、とても文章表現が面白くて。様々な作家さんの文章に触れたら小説を書きたくなったのです。

久々に書いた小説は2万字弱の短編小説でした。その内容については今回紹介はしませんが、台本を書き始めた時のように「書きたい!」から始まって本当に実現することができたんです!それが今回伝えたいことです!
創作期間は3週間〜1ヶ月でした。

台本とは違う良いフィードバックがある

・文章力が鍛えられる
台本とは違い地の文を書く大変さがあります。文章表現の難しさをより実感し、語彙の少なさを痛感しました。
「頭の中にあるイメージをどのように文で表現しようか?」
文章表現の原点に戻った感じがして、ゼロから少しずつ作り上げていく過程がとても楽しい。書いていくうちに、ピッタリな文章が浮かばず壁にぶち当たることもありました。最後まで書き上げることができ、自信につながりました。自分の力不足、補った方も良い点も見えてきました。

・感想がダイレクトに届く
台本は声の演技に使ってもらうことを想定し、それをひとつの目標として作成、公開(投稿)しています。台本は読み物としても楽しめますが、読書をしたい方にとってはあまり手に取るものではないかもしれません。そういう方は小説を読むでしょう。音声化後のコメントは、台本の内容に関する感想はあれど、当然台詞(演技)や音声に対する感想もあるため受け取って良いものか悩みます。コメントの多くは演技で形にした演者さんに向けられたものであると思っています。一方、小説は台本とは違い文章で構成され完結するものです。自分が表現者として、完成品を読者に届けることができる。ダイレクトに感想が届く。それを素直に受け取れるのはとても嬉しいです。

気持ちの置き所がわかった。楽になった

小説は自分のペースだけでやっていけるから気持ちが楽です。
自分のペースというのは「周りの影響を受けにくい」意味です。他人と自分の閲覧数を比べる、他人の小説更新頻度が気になるなど、自ら周りが気になってしまうことからくる影響は除きます。自分だけで創作を完結することができます。そういう「自分のペース」です。

台本の場合、こんな精神状況になることはまぁまぁよくあります。

「せっかく書いたのだから、読まれたい。読んで欲しい」
→結果、読まれずに埋れていく
→誰の目にも耳にも触れない

マイナスに気持ちが持っていかれてしまうんですね。
事実でもあったり、気持ち面の問題も大いにある。自身の実績に関わらず周りが輝いて見えて落ち込んだり、可視化できず成果を実感できない。自分で自分を褒められない。満足できない。などなど。
そこから、こんな状態に陥ります。

「書きたいものより台本として需要があるものを書こう」にシフトしていく
そのうち、やりたいことを見失う

小説の場合は、自分が納得・満足する表現で書けばそれでおしまいなので、気にしなくていいんです。なので好きなことばっかり書いていて、自分のために書いているようなものなんです。(需要や人気を狙って書く方ももちろんいるし、それはある意味正攻法でもあります。悪いとは言いません。自分の書く目的をどこに置くのかが問題)

私の場合は、楽しく書きたい。自分の表現を貫き通して、誰かに届けたいと常々思っていました。台本で表現してもそれが音声にならないと誰にも届かない時があって、書き終わった後も消化不良になることがありました。

でも小説を書き終わった後は、そんな気持ちには全くならなかった。納得する文章表現をしてそれを世に放った時点で私の役目は果たせたと思えたら、あとは野となれ山となれで「読まれた読まれない」の次元でクヨクヨするのはもう嫌だ。マイナス気分になるのはもうやめたいと思いました。

自分の中にある執着を手放せた気がします。もう、台本(特にフリー台本)に関しても書いて満足。そう思えるような創作をしていきたいと思いました。
そして、音声向け台本において自分の考えを実現させたいと思ったら、最終工程まで自分が関わって創作していけばいいのです!
今はそこに至るまでのエネルギーはないですが、いつかやってみたいなぁと…

感想はやっぱり欲しい

演者さんが利用時に台本に関する感想を伝えてくださったり、視聴者の方から内容に関するコメントを頂けるのはすごくすごく嬉しいんです。
演者さん、台本作者さんが増え、創作界隈が賑わってきた昨今。昔より「台本を書いている人」が認知されてきて、直接書き手に感想を伝えてくださる方も増えてきました。しかし、それでも文字創作に対する感想は少ないと感じます。
自分の考察ですが、「わかりやすさ」「時間」が関係していると思うのです。イラストはひと目でわかります。感じます。音声も数秒で好みな声かわかります。でも文字は「読む」「理解する」「イメージする」と言うように鑑賞するのに段階を踏んでおり他と比較すると多少の時間がかかります。さらに見慣れない文字やあるとそこで理解が止まってしまう。しょうがないのかなと思うところです。それでも中には文字を読むのが大好きな方、深く味わってくれる方もいます。
更新時の閲覧数の推移やいいね・ブックマークの反応を見て推し量ることはできますが、「読んでくださったあなたはどう思った?」「感じた?」と問いたいです。直接感想という声を聞かせて欲しいです。感想文でなくてもいいのです。「好き」「楽しい」それだけでもいい。伝えられなかったら匿名メッセージでもぜひ送ってください。
私もお待ちしています。

最後に

私が書いた(書いている)小説は気が熟したら、バックヤードでお披露していこうと思います。色々画策していることがあるのです。さわなとしての活動もほんの少し見直しします。

〜最後まで読んで頂き、ありがとうございました〜

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