長編小説処女作を振り返る。小説執筆指南本を読んで見えてきた反省点
3月上旬、「小説家になろう」で初の長編小説を投稿しました。
(全年齢対象の長編小説としては処女作です)
小説執筆の指南本を読んで気づいた反省点を記します。
■ 長編小説投稿を投稿した結果…
現在、3月22日に本編の最終話を投稿し、番外編SSの投稿が約1週間残っている状態です。本編としては完結です。
結果(評価)は
芳しくありませんでした!
初の全年齢向け長編小説。競争が激しいジャンル。
1ヶ月半で11万字執筆。
初挑戦づくしなので、自分を褒めたいところですが、改善点を見出したいのでしっかり振り返っていきたいと思います。
■ 今回振り返る長編小説投稿について
女性向けの異世界恋愛小説を「小説家になろう」に投稿しました。
第4回アイリス異世界ファンタジー大賞に応募(チャレンジ)しています。
【タイトル】
外敵女騎士のわたしが竜王様の寵妃に!? 降伏から始まる溺愛生活
↓作品リンク↓
https://ncode.syosetu.com/n1561ir/
■ 参考文献
振り返りの参考にした本はこちらです。
※以降、参考文献の内容を引用していますが、原文ままの引用ではなく、私が理解して書き下した要約になっています。
[参考文献1]プロだけが知っている 小説の書き方(eBook)
[参考文献2]これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。 (祥伝社新書)
■ 反省点
細かいところは色々ありますが、主な反省点は5つです。
説明する地の文が多かった
設定を一気に説明しすぎた
伏線回収が早かった
ストーリーに無理矢理人物の役割を当て込めてしまった
読者を意識して書けていなかった
説明する地の文が多かった
私の技術や努力不足としか言えないのですが、設定や舞台、人物の性格、感情など、地の文で説明しているところが多いと気づきました。
キャラが嬉しいと思ったところで「嬉しかった」と感情をそのまま書いてしまったり。
情景を描写するのではなく、「▼▼に●●があって~」とか、説明文みたいに書いてしまったり。
振り返るとつまんない文ばっかり書いているんですよ!
あー、本業で文書を書くのですが、日中にビジネス文書を書いて、夕方の通勤電車で小説に向き合うと、ビジネス文書の文体をそのまま引きずってしまうのかな。と気づきました。
めっちゃ硬い文章ばっかり書いているので。
後は重要な文章を段落の先頭に書くって癖(ビジネス脳の時)があって、その調子で小説を書くとまったく文学的にならないんですよね。読み応えがないと言うか。
まぁ、そんな言い訳はいい!
[参考文献1]によりますと、説明してはだめ、描写しなさい。とあります。
『そこに置かれた人物の行動や反応からその場の様子を描写する』
『会話を交えながら人物の性格を伝える』
『人物の視点や感情のフィルターを通して伝える』
説明文みたいに書いてしまうのは、どうも作者視点のせいじゃないかなと気づきました。
主人公が感じたことを描写するはずが、私が伝えたいことを主人公がかわりに伝えている形になってしまった。
視点のコントロール大事です。”作者”の存在を消して書かないとダメですね。
設定を一気に説明しすぎた
これもひとつ前のトピックと似ています。
第1話から舞台や人物の置かれている状況など、いわゆる設定を説明する書き方は避けたのですが、第2話から説明が入りました。……入れてしまいました。
作者としては、読者に状況を理解してもらわないと、この先の話が理解できないだろうと思い、ファンタジーなので、舞台背景の説明から入ってしまったのです。
これについては徐々にで良かったのかなと反省です。
[参考文献2]では『おもしろさ=読者にページをめくらせる力』と述べており、必要なのは設定の説明ではなく『この先どうなっていくの?』と『なんでこうなったの?』と伏線(謎)を仕込みつつ、話を転がして転がして、気になって次のページをめくってもらうようにしなければならない。とありました。
いやー、できてねー。
自己満で説明をしてしまった。
一気に説明してしまうと、種明かしも一気に済んでしまって、読者の興味を引っ張っていけません。
伏線回収が早かった
上のトピックと似た話になります。
『序盤で仕込んだ伏線はクライマックスで一気に回収する』
『伏線と伏線回収の距離が長いほど読者は興味を持ってくれる』
『伏線が回収されても、そこからさらなる謎を呼ぶ展開が良い』
[参考文献2]より
確かに。
今作では伏線を次話で回収してしまいました。
全然引っ張ってない。
クライマックス前で回収してしまっている。
言い訳になりますが、異世界恋愛なので、「早くふたりをくっつけたい」と思うところがあり、人物設定の話は前半に済ませ、ふたりがどうなっていくか?みたいなところに着目して話を書いていた。
「なぜそうなった?」の過去へ遡るような伏線回収は序盤に済ませてしまったのですよね。
もうひとつの謎じゃないですけど、伏線みたいなものを仕込んでおけば……
ストーリーに無理矢理人物の役割を当て込めてしまった
ストーリーの骨子は決まっていました。
その流れに沿って着地させることを第1目標にしていました。
キャラ設定は練っていたのですが、人物があまり生き生きしていないような気がしていました。
なぜだろう? なぜそう感じたのか?
[参考文献1]にその答えがありました。
『キャラの意思が行動になり、行動がシーンになり、シーンが集まって物語になる』
『展開はキャラがつくる。プロットはキャラ視点で考える』
『キャラを動かすには人物像と人生の目的を深掘りする』
これだーー!!
私の場合、ストーリーありきの人物だったので、その中に小さく収まっている感があったのです。
キャラ視点でプロット考えていなかったーー!
「こういう展開にしたいから、キャラを動かそう」なんて、人形劇のようなプロットでした。
こじんまりまとまっている感でちゃうわ。
キャラの感情の起伏に合わせて物語全体の盛り上がりを調整すると良いのだそう。
感情が落ち込むのに合わせてピンチ。ピンチを切り抜けて幸せに。最大のピンチを切り抜けて気分が最高潮になっていくところでラストシーンを迎えるように物語を設計すると良いそう。
読者を意識して書けていなかった
これまで書いてきたことを総括する反省点になります。
1~4すべて、「読者視点」を欠いていたことが要因だと気づきました。
初めて書いた長編小説なので、『まずは自分が読みたい作品。納得できる作品』を書こうと決めていました。
自己満な作品は書けたので、第1作目としては良かったです。
しかし、今後は読者目線をより一層意識しないといけないと思いました。
どんな読者に届けたいのか。読者のプロフィールまで考えられるとベスト。
後はその人が満足してもらえるようなお話、文章表現を考えれば良いだけ。
シンプルですが、すごく難しい。
■ 良かった点
反省点ばかり挙げてきましたが、良かったところも挙げておきます。
[参考文献2]で『最終話では問題解決後の余韻を表現する。その前ですべての問題解決は済ませておく』とラストシーンに関する話がありました。
個人的に読了感はすごく気にしており、余韻を味わえるようなシーンを考え、言葉を選んでいます。
参考文献でも『最後にどうなったかを説明しない。ただ人物のその後の様子を描写すればいい』とありました。
私も「苦難を乗り越えたキャラ達が日常生活に戻って笑い合う」ラストシーンを書いています。ありきたりですが、その様子を作者自身もみたいと思っているのでそうしています。
指南本に書いてあることを読む前から実践できていたので、そこだけは花丸です!
まとめますと、
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