前進と小休止の夏(2023年8月の創作活動振り返り)
音声作品向けのフリー台本や小説創作など、一次創作の物書きをして7年目になります。さわな と申します。
8月の活動報告です。
まえがき
夏期休暇もありましたが、子供たちが夏休みなのも相まって、満足に自分の時間が取れずの10日間でした。
その中で、小説を書くために見本となる小説を探したり、読者対象を意識した書き方や構想を練ったり、書き出すための準備ができたので上出来でしょう。
気持ちはあるのに上手く文字にならない。そんなモヤモヤした状態が続いていますが、「小説を書こう!」という前向きな気持ちになっているので前に進みたいと思います。「うまく書こう」なんて思わず、前進しようと思います。「小説」なんて気張らずに、「自分が考えた物語をどうやったら伝えられるか」考えてもがいてみます!
創作活動の振り返り
8月の投稿のお礼
たくさんのスキを頂いた投稿はこちらでした。ありがとうございます。
小説創作で伸び悩んでいる件について書いたエッセイと7月の活動報告です。
8月の活動成果
小説執筆・投稿
【投稿】短編小説→noteに投稿
小説を書き始める(短編と長編それぞれひとつ)
フリー台本執筆・投稿
【投稿】男性向けシチュエーション 1本
【投稿】女性向けシチュエーション 1本
【執筆中】男性向けシチュエーション1本(5話構成)
note投稿9本
活動報告・エッセイ:4本
小説作品記事:1本
頑張ったこと
小説創作のため、見本にする文体を探した(小説のサンプルをダウンロードし、冒頭を読んで感覚を掴んだ)
7月に続き、フリー台本を投稿!
今月投稿したフリー台本はこちらです。
7月に投稿した台本に引き続き、歴史ネタからインスピレーションを得た台本になっています。インスピレーションを得た、というだけで、史実は完全無視です。設定や状況や人物像のほんの一部を借りて創作しているようなものです。
ちなみに、ひとつめはジャンヌ・ダルク、ふたつめはマイヤーリンクの悲劇から着想を得ています。
8月のインプットの成果
読書と映像作品鑑賞のインプットは以下の通り。
映像作品:3本
読書:8冊+α
映像鑑賞
キングダム
(実写映画版 1作目~3作目)
2023/08現在、1,2作目はPrime Videoで視聴可能(1作目のみ追加料金なし)。3作目は映画公開中。
ついにキングダムに手を出してしまった~!(とは言っても原作漫画やアニメは見ていないのですが)
たまたま金曜ロードショーでちょろっと見て、気になって1作目から2作目を見て、我慢できずに3作目を映画館で…! みたいな流れです。
ストーリーと映像、役者と色々すごくて感激しました。個人的には吉沢亮さん演じる嬴政が素晴らしくて、それが一番の目当てでした。佇まいと目線だけで高貴さが溢れていて、ひれ伏すぐらいの美しさ。時代劇ものを見ると、庶民よりも王族に目がいってしまうタチなので、たまらん!という感じでした。(もっと語りたいけど、このへんで)
読書(自分の興味・趣味関係)
1,世界一おもしろい 世界史の授業 (中経の文庫) Kindle版
8/10読了。
世界史の通史を何冊か読んでいるため、知っている話が多かったが、「なぜどうなったか」や対立する勢力構造など、根幹を理解するのに役立った。冒頭に、世界史のパターンや構造を解説するページがある。それを先に読むことで、興亡の理屈のようなものが掴める。各地で似たような出来事が起こっていると言う目で見ることで、歴史の大枠が理解することができた。
2,覇権の歴史を見れば、世界がわかる――争奪と興亡の2000年史 Kindle版
8/16読了。
現在に存在する民族紛争や世界の覇権(経済や宗教)のルーツをトピック形式で記した本。現代の国際問題を過去の歴史の因縁から紐解くので、古代・中世・近世の世界史に関する事前知識や現代の国際問題に関する関心がないと読みにくいかも。
世界の覇権争いはもとを辿れば、食料や土地、資源、経済(商業地域)の確保と奪い合いによるもの、という記述は人類史の根幹であり、自分の知見になった。
読書(創作実用書)
1,たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座 増補新装版 Kindle版
8/17読了。
タイトルの『たった40分で~小説が書ける』に惹かれて手に取った。
タイトルにあるようにこの本の目的は超ショートショートを書くこと、小説を書いたことがない人でも実質40分で超ショートショートが書ける、と言うもの。白紙の状態からアイディアを出し、それをショートショート小説に仕上げるメソッドが書かれている。すでにアイディアかあって、それをどう小説にするか、というニーズに対しては不向き。ただ、白紙からショートショートを作る過程は会社の製品企画のアイディア出し(製品キャッチコピーや製品のペットネームなど)に役立ちそうと感じたので、とても良かった。
2,いきなり1行目から書く物語制作術 創作実践シリーズ Kindle版
8/18読了。
長すぎず、要点がぎゅっとつまっていて、読みやすかった。おそらく1時間弱で読めた。
タイトルの通り、「いきなり1行目から書く」創作方法論を提唱。
いきなり書き始められるのか?設定は考えなくていいのか?プロットは?と、思い悩むよりもまずは1行目を書き始めよう!というもの。四の五の言わずに1行目を書き始めた方がいい理屈も納得。鼓舞された私はその日のうちに1行目を書き始めた。
すごく感銘を受けたので、別記事で紹介する。
関連記事:『四の五の言わずにとにかく書け!!!!』
3,つまらなさとはなにか?: 創作に虚しさを感じるあなたへ Kindle版
8/18読了。
「創作の苦しみ」について書かれており、とても共感した。
自分で創作したものが「面白くないな」「思っていたものと違うな」と感じてやる気を失うことがあり、それは何なんだろうとずっとわからずにいた。自分は「創作には魔物が棲んでいるからどうしようもないし、太刀打ちできない」と諦めていた。
筆者によれば、それは期待と現実のギャップからくる虚しさによるものだそう。納得。
さらに、何故虚しいのか、自分の心を分析し、言語化できれば、自分が納得する仕上がりにすることができるとのこと。
一筋の光をさしてくれ、とても励まされた。
4,コンセプトから始める創作論 Kindle版
8/19読了。
「創作とは自分を楽しませる作品をつくることである」という筆者の考えを綴った本。「客観視することは大切だけど、評価のものさしを他者に設定すると、他人を楽しませることが第一目的になり、自分が楽しく創作に向き合うことにはならないのでは?」という他者評価に対する意見が述べられていた。
端的に言うのは難しいけど、ひとつの作品を作るときに、「自分がこの作品で表現したい、これを描きたい」譲れないポイントみたいなものが、著書の中で言われている「コンセプト」で、それをしっかり決めて、ブレないように楽しく創作しましょうということが語られている。
創作は自分が楽しんでナンボという意見にはとても共感した。
5,短編小説の書き方。小説を完結できないのはなぜ? 読者がつかないのはなぜ? 太った文章の痩身術: 小説の書き方ガイド Kindle版
8/19読了。
精神論よりはテクニックに寄った実用書。テーマと着地点が決まっていないとブレて、完結まで持っていけない。と言う話と、余計な文章が多いと読んでくれないという話が中心。文の具体例を示していてダメな例がわかりやすい。
不要な表現を削って成り立たなくなる小説は、すでに失敗作という話が刺さった。キャラの特性を説明させるのではなく、行動描写や台詞で描き出すことも肝に銘じたい。
6,創作に悩んだ時のための33の質問: スランプ編 創作質問シリーズ Kindle版
8/25読了。
小説を書き始めたものの、「うまく書けないなー」と悩んでいたので手に取った。
著者の「つまらなさとは何か?」にも通じるけど、言語化することの重要さを実感した。「どのような作品を作りたいのか」「自分はどうなりたいのか」「何に悩んでいるのか」言葉で説明できないと解決することができない。
今、書いている小説について、伸び悩んでいたのは、「こんな展開、受け入れられるだろうか?」「手垢がついたような物語展開になってしまう」というもので、本書を読んで「まずは自分が楽しいと思う物語を書こう」と立ち戻った。「自分が楽しい物語はなにか?」というところが、上手く言語化できていないので、話も気持ちもがブレているんだと感じた。まずは自分が好きな作品、自分が心震えた作品を振り返り、「どんなことろに惹かれたのか」「どこがよかったのか」を要素分解し、それを自分の作品の軸としたい。まずは「自分を楽しませる作品をつくる」をゴールにしたい。
7,小説(サンプル)を色々読んでみた
詳しくは省略しますが、自分が書きたい小説の見本となる文体を探すため、商業小説のサンプルをダウンロードして、冒頭を読んで研究していました。
やはり、冒頭が大事ということで、最初の書き出しはどんな風に書いているのか気になった。というのがきっかけです。
あとがき
なかなか創作活動って、劇的に前進するものではないというか、コツコツとしか前に進めないものだなぁと思いました。
それでも、コツコツ毎月最低1記事でも、noteに振り返りを綴るのは目標の再設定や現状把握にとても役立っています。
*
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