純度100%の恋愛小説『ストロベリームーン』
4月、新年度の時期ですね。新年度の始まりということで、新しいなにか始めようとしている方も多いかと思います。
新しいことといえば、なんとすばる舎から初の恋愛小説が出版されることになりました。そのタイトルは『ストロベリームーン』。
芥川なおさんによる純度100%の恋愛小説です。
人を好きになることは、楽しく幸せなことだけれど、同時に切なくて苦しいこともある。永遠に好きな相手と一緒にいられればいいけれど、そうもいかない現実がある。この本は、人生にはいろんな困難があるけれど、好きな相手を大切に想い、今を精一杯生きる大切さを教えてくれます。
最近泣いていないなあ、感動していないなあ、という方は、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
ご紹介動画『ストロベリームーン』
あらすじ
物語の主人公は、普通の男子高校生、日向(ひなた)。日向は高校の入学式で、運命の相手、萌に出会います。容姿抜群の萌になぜか積極的にアプローチされ、出会った初日から付き合うことに。
日向と萌はデートを重ね、とても幸せな日々を過ごします。
そんなある日、ふたりは一緒に見ると永遠に結ばれるという神話がある「ストロベリームーン」を見にいきます。
ストロベリームーンはネイティブアメリカンが毎月の満月につけていた名前の一つ。夏至の時期の満月は地平線近くに位置し、朝焼けや夕焼けが光の反射で赤く見えるのと同じように、地平線近くの満月も時間帯によって赤みを帯びて見えます。
縁結びの効果があるといわれているストロベリームーンを一緒に見にいく日向と萌。ふたりの恋愛が最高潮に盛り上がる場面でした。
しかし、萌は中学3年生のときに、病のため余命1年と宣告されていました。萌の余命を知ってしまった日向。ふたりを待ち受ける運命はどうなってしまうのでしょうか。高校生の友情あり、純愛あり、どこか懐かしく、甘酸っぱい素敵な物語。後半は心の機敏な動きに釘付けになり、一気に読んでしまいました。
日向と萌の純愛に涙が止まらない一冊です。
読者様の感想
🌸🌸🌸
ストロベリームーンは主人公の2人にとって大切な約束であり、お互いを大切に想う気持ち。青春のキラキラや真っ直ぐに向き合う2人に心を打たれました。ストロベリームーンと呼ばれる「恋を叶えてくれる月」が実際に起こる日、きっとこの小説の事を思い出し夜空を見上げると思います。(NetGalleyレビュアー)
私は天の邪鬼なので、自分は絶対に泣きませんけど! と思っていましたが、ダメでした…気付いたら泣いていました。好きで好きでたまらないという気持ちが本当に純粋で、そしてその気持ちを抱えたまま天国に行ってしまう萌が切なくて苦しくて…。序盤はキラキラした青春が眩しすぎて、ニッコニコで読めましたが、後半はもう本当にダメでした。そしてどの場面でもその情景が鮮やかに浮かんできて、まるで一本の映画を観たような気分でした。2人の想いがとても綺麗であたたかくて…心が洗われました。純愛っていいですね。私もストロベリームーンを信じます!素敵な作品をありがとうございました!(書店員)
何というピュアで真っ直ぐな心の持ち主達なのだろうか。だからこそ、こそばゆいけれども応援出来た。先を信じていられた。これはピュアな心をもった高校生達が体験した4ヶ月の、でも一生に等しい長さの物語。(NetGalleyレビュアー)
🌸🌸🌸
ご興味を持たれた方はぜひ、お手に取ってみてくださいね。