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【まえがき全文公開】『職業、お金持ち。』

20歳の女子大生・あすか。ある日、大富豪の老紳士から「お金持ちになる秘訣」を学ぶことに。読むだけでみるみる「大富豪マインド」に生まれ変われる『職業、お金持ち。』。お金持ちになりたい人、必見の1冊。
まえがきを全文公開します!

プロローグ

お金が好きです。物心ついたときからずっと。 

だから、お金を悪者にする人はお金が嫌いな人だと思っていたし、お金持ちでない人はお金持ちになりたくない人だと思っていた。

好きなのに稼げない、お金持ちになりたいのになれないというのは、私の中ではあり得ないことだから。 

昔から、欲しいものはなんでも手に入れてきた。それが私の当たり前。 

お金持ちになること自体は初めから決めていたので、あとはそこにたどり着く方法を考えて実行するだけだった。

社長になろうかな、と思った時期もあったけれど、特に仕事でやりたいことがあるわけでもなく、情熱もない。地位や名誉はいらないし、元より興味がない。 

私はただ、お金にも時間にも縛られずに好きなことがしたい。

お金を理由にやりたいことを諦める人生を送りたくない。とすれば、「社長」という肩書きは必ずしも必要ではなく、単に お金が増えたら、それでよかった。 

お金を増やすには、どうしたらいいか?

答えは決まっている。 お金持ちに聞けばいい。 

お金持ちでない人に、お金の増やし方を聞いたってわかるはずもない。だって事実、その人はお金持ちになれていないのだから。 

まぁ、この人の言うことを聞いていてもお金持ちにはなれない、という反面教師として使うのであれば、止めはしないけれど。 

私がお金持ちとしてスタートを切るにあたって、最初にやったのは「お金持ちを探すこと」。成功者の言葉は宝の山。当時の私はお金持ちを探し、お金持ちに会いに行き、お金持ちの話を聞けば何かしらの手がかりが掴めるだろう、と考えた。 

二十歳、普通の私立大学生、後ろ盾一切なし。

家族は投資やお金の話題が大嫌い。周りの友人も先輩も、投資をしている人は誰もいなかった。 

「どこに行けばお金持ちに会えるんだろう?」 

高級ホテルのロビーに座ってみても、銀座や六本木を歩いてみても、当然ナンパ以外に声をかけてくる人はいない。 

「ここじゃダメだ。もっと、ちゃんと接触できる場に行かないと」 

考え抜いた結果、最終的に選んだ場は証券会社。選んだ理由は漠然と、お金持ちは投資をしている人が多そうだと思ったから。

テニスサークルに所属していた私はある日、練習前に、とある支店のロビーに降り立った。大きなラケットバッグを背負って。 

恐らく、あまりにもその場にそぐわない格好だったのだろう。ある老紳士が後ろから、私の肩をトントン、と叩いた。 

「お嬢ちゃん? ここ、銀行じゃないよ?」 

柔らかく穏やかな声だった。振り向くと、どことなくえびすさまのような、大黒さまのようなあたたかみの溢れる笑顔。

服装はイメージしていたお金持ちとは違ったけれど、身体中に電流が走った。

 「見つけた!」 

そこからはその支店に足繁く通い、色んな話を聞いた。老紳士は大層な資産家で、金融投資や不動産投資、そして実業についてもたくさんの引き出しを持っていた。 

転校が多かった私にとって、相手に合わせたコミュニケーションは得意中の得意。お金持ちの輪は瞬く間に広がっていった。 

お金持ちはお金持ち同士でつるむもの、と知ったのもこのときだ。ちょうど孫のような年齢だったのも功を奏して、資産家同士の集まりにもよく混ぜてもらっていた。 

あれだけの資産家の老紳士たちと週に何度もお茶をすすりながら談笑していた大学生は、 きっと日本中を見渡しても私ぐらいだろう。あえて、みんなと違うことをする。これは今でも日々実践している、成功法則のひとつ。 

お金を増やすこと、にフォーカスしたとき、別に投資でなければいけなかったわけではない。こだわりがあったわけでもない。ただ、お金持ちで投資をしていない人はいないし、労力を使わずに稼ぐ方法として最も適していたのが「たまたま」投資だった、というだけだ。 

いかに時間を使わずに、いかに楽をして着実に稼ぐか。

 大多数の日本人は、こう聞くと眉をひそめるだろう。拒否反応を起こす人もいるかもしれない。なぜなら、楽をすること、お金を稼ぐことは「悪」だという刷り込みが行われているから。 

しかし、これを批判する人の中に、残念ながらお金持ちは一人もいない。 そもそもお金持ちの世界とその他の世界では、常識が違うのだ。 

それゆえにお金持ちはお金持ちで居続けるし、そうでない人は一生お金の不安や心配を抱えて生きていくという、二極化が生まれている。 

お金持ちの世界へは、思っているよりもずっと簡単に行くことができる。こと日本において は、ほとんどの人がお金持ちになりたいと認めず、行動もしないので差をつけやすい。

自分がその気になればあっという間にたどり着くことができるし、そこには豊かで幸せな別世界が広がっている。

どんな人生を選ぶかは自由。 

断言できるのは、お金があると人生の選択肢が増えるということ。 経済的自由は、時間的、精神的自由を生む。 

たった一度の人生を余すところなく味わい尽くしたいから、私は「お金持ち」という生き方を選んだ。 

さて、あなたはどんな人生を選びますか?

『職業、お金持ち。』(冨塚あすか著)

目次

第1章 お金持ちになりたいのなら、常識を捨てなさい
第2章 20歳の女子大生が「投資」を選んだ理由
第3章 お金持ちだけが知っている、お金を稼ぐ「秘密の法則」
第4章 お金持ちだけがやっている、お金に好かれる習慣
第5章 ようこそ、豊かで自由なお金持ちの世界へ

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