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~たとえ控えでも~ユベントスVSナポリ【コッパイタリア決勝】マッチレビュー前編

<事前情報>

・ケディラが負傷により欠場

・マノラスはベンチ入り

・90分で勝敗がつかなかった場合は、延長なしで即PK戦

・ナポリは前日練習で、PK戦の練習を行ったとの報道

<スタメン>
who scoredより引用

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<チーム方針>

ユベントス

・ボールを保持して崩す

・守備はいつものハイプレスではなく44のラインを保ってリトリート

ナポリ

・全員守備からのカウンター

・PK戦になってもOK

<ナポリの守備>

インテル戦の後半に見られた守備と同じ形で、プレスは行わず、リトリートし、中央のスペースを全員でケアするというものを、ユベントス相手にも使ってきた。

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インテル戦とは異なった点もあった。それは、このリトリート守備を90分間通して行ったことだ。

インテル戦は前半はプレスをしていた。しかし、それが原因で間延びし、空いたライン間をカンドレーヴァに使われてチャンスを作られるシーンが多かった。

そこからしっかりと修正されていて、流石だと思った。

<ナポリの攻撃>

普段と同じようにカウンターベースの攻撃を狙っていた。しかしそれは、ユベントスのリトリート守備によって、ほとんど見られなかった。サッリの采配も効いていた。

インテル戦でのナポリは、カウンターを防がれていまうと、どうしようもなくなり、ポゼッションを試みても、インテルのプレスで簡単に防がれていたことを考えると、サッリのこの采配はとても的確なナポリへの対策だと感じた。

しかし、攻撃面でもガットゥーゾ監督は修正をしてきていた。

その修正とは、ポゼッション時の狙い目を明確にしたことで、その狙い目はライン間だった。

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このように4,5人がライン間にポジショニングしてボールを引き出し、チャンスを演出していた。ハイライトにも載っている、インシーニェのポストに当たったFKは、ライン間でボールを引き出した選手が受けたファールによって得たFKだ。

ナポリにとって、ユベントスがハイプレスしてこなかったことは幸運で、そのこともこの攻撃を機能させられた1要因だと感じる。なぜなら、DFが余裕をもってプレーすることができるからだ。プレス強度が低い状態でのナポリのDF陣のビルドアップは巧みだった。このことは、僕にとって意外で、サッリにとっても意外だったのかもしれない。

個人的には、ハイプレスに切り替えるべきだったと感じたが、選手のコンディション的に厳しかったのかもしれない。過密日程は大変だ。しかし、試合中にサッリ監督がこの攻撃への対策をできなかったことは事実なので、修正力という面では、ガットゥーゾ監督に軍配が上がる。


後編はコチラ!特にユベントスについて詳しく書いています。










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