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シュルレアリスムと池袋モンパルナス

1930年代、池袋界隈にあったアトリエ付き住居群。
パリの芸術家たちが集うモンパルナスに似た雰囲気として「池袋モンパルナス」と呼ばれていたようです。

板橋区立美術館で開催されている「シュルレアリスムと日本」の美術展にての講演会でその話題に触れてきました。

アトリエ付き住宅は、一日中太陽光が入ったり、作品の搬出入の扉があったり、天井が高かったり。。。貧しい暮らしの中で、同じ志を持つもの同士のコミュニティが生まれていた様子です。

コミュニティでの会話が化学変化を起こし、それぞれの作品に繋がっていく。戦争という背景の中、政府からの弾圧を受け、仲間と何をどのように表現していくか。何を守り抜いていくか。

シュルレアリスムという夢と現実を描く。
戦争の日々は、見慣れた風景が一晩で景色が一変。現実こそがシューレアリスムの絵画のような風景という言葉が印象的。

目で見たものばかりでなく、心理の内部を造形化するアーティストさんたち。

そこでのコミュニティは、「今ある先」を語り合っていたように思います。

「新しいもの」は取り揃えられなくとも、それはキャンバスをも。そんな中、すり減った足袋に現れた美しさを友人にお土産とする。それを飾る友人。

送った一枚のお手紙を友人にも回覧してほしいと伝えれば、友人宅でそのお手紙が残されていたとか。

創り出されるものは、ひとりではあるのだろうけれど、池袋モンパルナスにての皆で語り合いが反映されている作品なんだと思います。

それを現在いつも以上に多くの方々が足を運ぶ美術展となっている様子です。今の時代に惹かれ、欲する「シューレアリスムと池袋モンパルナス」なんだと感じます。

同じ志しあるもの同士、繋がるときを感じます。

そして私自身、夢か現実か
よくわからない最近を過ごしてます。

過去から未来
未来から過去

思考はストップ

こんなことも起きるんだ

と全身全霊
驚きながらも平然と生きてます。

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