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交換日記

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コロナ禍に会えなかった友だちと久しぶりに再会し、交換日記を始めることになりました。会えなかった期間、そしてこれからの思い出をもっと共有したいね。
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#交換日記

ダンゴムシに孤独を救われた女2023

いつの間にか11月に入っていて驚いた。 今年は夏が長いせいか、例年以上に後半戦のスピード感がすさまじいように感じる。 しかも未だに夏日を記録する日があり、どなたかがTwitter(かたくなにXとはいわない)で「夏、余ってたの?『余ってるのでよかったら……』っておすそわけするのなしにしよう」みたいなことを言っていて、ふふっと笑った。 変な気候。 前回のはるちゃんの日記を読んで、うれしかったことと考えさせられることがあったんだよね。 「男性というものがあまり好きじゃない」という

小さな星の小さな生命体のたわごと

長い長いコロナとの戦いもようやく終わりが見えてきました。そう、私は8月末にコロナにかかり、5日間の外出禁止令を受け、丸々その期間ずっと屍のように高熱と戦い、その後は咳と頭痛と倦怠感、いわゆるコロナ後遺症と戦うことになったのであった。 ようやくそれも良くなってきたかなという自覚はあるものの、まだまだ身体は「絶好調!」というわけにはいかず、毎週行っていたヨガも休みがちだし、新しいイベントにも気が乗らず、(はるちゃんには返信しているのでこれはオフレコなのだけど)LINEも実はコロ

鮮血と夏休みの終わり

おそるべきスピードで大量の血が体から出ていっている。 毎月毎月、本体である私が忘れていても見事に周期きっかりにやってくる私の生理ちゃんは基本的に重め。 よくもまぁ152cmという小さな体からこんなにも大量の血液が出るもんだと感心するほど大量に排出され、その代償もとても大きい。 全身がだるく重いし、めまいはデフォルト、尋常ではない眠気も襲う。 体の表面は冷えているのに病的な量の汗が分泌され、ただでさえ手汗をかきやすい私は、この時期はいつもPCのキーボードをべちゃべちゃにして

泣く子も黙る天下のディズニー(と、その思い出たち)

先日、ディズニー三昧の週末を過ごした。 とは言っても猛暑の中のパークではなく、ディズニーオンアイス(涼しい)&ディズニーの展示(涼しい)へ。 毎年、夏になると姉がディズニーオンアイスのチケットを取ってくれて、一緒に行くという恒例のイベントになっている。 ミッキーたちが出てくると、アイドルのコンサートばりに「きゃ〜〜♡」って声が響く。私も柄になくDオタのみなさんたちに混ざって黄色い歓声をあげちゃったわ。 ちょうど森アーツセンターギャラリーでディズニーの展示(ディズニー・ア

いつだって月の光は愛のメッセージ

はるちゃんが「世界に悲しいことが多くて筆が進まない」って連絡をくれたとき、私もずーっとどんよりした気持ちでいたよ。 あのとき、大変なことが起きてしまったなと思った。 ニュースサイトから「速報」と通知が届いて、記事を読んでもにわかには信じられなくて、どこか上の空で、お約束のように末尾に並ぶ「いのちの電話」の番号を眺めていた。 自他の境界線はわりとはっきりあるほうなのだけど、自身から生まれる悲しみだけでなく、残された家族を想って(勝手に)生まれるべつの悲しみもあって、これはと

ムシャクシャのちムシャムシャ

かなしみや怒りの感情は強い。 書きたいことはたくさんあったはずなのに、全部よくわからなくなって、一週のばしてしまいました。 かなしいことが多いし、それが自分に降りかかるかなしみでなくても沈み込んでしまう。 でもかなしくても生活は続くし、私たちには強く生きなければならない理由がたくさんあるからね。 わたしの風邪はかなしみから そんなこんなで若干風邪をひいてしまった。 なんか最近鼻がずびずびするな〜なんでだろう?と思っていたらあれよあれよと喉の痛みがあり、「あっ風邪か!?」

ICECREAM FEVERの試写会と性被害について

遅くなってしまった私のターン。 お待たせしました、ごめんね。 こないだは映画『ICECREAM FEVER』の試写会にお付き合いくださりありがとう! こないだ山の上ホテルに行ったきり、次の約束ができていなかった(違うか、約束はできていたけどお店の都合で予定が決まっていなかった、が正解だね)から、不意に会えて本当によかった! 急にお誘いしたし、平日の日中だし、ダメ元だったんだけど、ああいうときに誘いに応じてくれると感動も一層高まる。 観終わったあとにアイス食べながらあー

ウチらマジ最強だった高校時代

みなみちゃんの高校生活に共感し、私も高校時代に思いを馳せています。 でも地元では、選択肢にそもそも女子高とか男子高とかあんまりなかったような気がする、田舎だからでしょうか… スキップとローファーと進学校論 最近、アニメ「スキップとローファー」を家で見ている。 都内の進学校に通う高校生のスクールライフ・コメディ。ちょっとずれてる子・真面目っぽい子・ギャルっぽい子・ミーハーっぽい子etc、みんな素直で仲が良く互いを尊重しあっていて、心がウッとなるような悪意がなく、見ていて心が

女子高に思いを馳せたい2023

「タイムマシンで過去に戻れたら、いつに戻りたい?」という質問はよく耳にするけれど、私はいつだって今の自分が最高だと思っているので、いつだろうと過去には戻りたくない派。 なんだけど、最近は女子高時代が懐かしいなと思うことがある。高校時代ではなく、ポイントは「女子高」時代である。 高校受験のとき、記念も本命も滑り止めもふくめて、たしか私は4校受けたと記憶しているのだけど、そのうち3校は女子高を選んだ。 共学だったのは記念受験した1校のみで、頭の中ではずっと女子高を謳歌する自

憧れと欲望と一瞬大事党

先週末は台風一過、初夏の日差しがきれいな日に会えて嬉しかった。 山の上ホテルのパーラーで食べたプリンアラモード、神保町の古本屋たち、そしてカフェ・トロワバグでのミルクラム、完璧な休日をありがとう。 ミルクラムを飲みながら話した、「海外に住むという選択」の話。 私も大学生のときや、今よりもっと自由に動きやすかった二十代前半に、言葉も何もわからない土地で暮らしてみたかったなあと思う。私は漠然とした憧れのみで、具体的な目標も何もなかったのだけれど。 「今がいちばん若い」とは言う

明日はなにを着ていこう

はるちゃんの日記を読むと、いろんな部分に共感したり、話したいことが出てきたりして、つい私の日記は毎回アンサーソング的な立ち位置に落ち着いてしまいがちなので、今回は我慢しようと思う。 すべてに言及しなくても、そっと飲みこむことで共鳴することもあると信じているので。 そしてそのほうが、お互いの心の中でふくらむ豊かさもあるような気がする。 (人間、言葉で伝えないとわからないことも多いけどね) でも『あのこは貴族」についてだけ、ちょっと話したい。 「ずっとそう言ってほしかった気が

「ずっとそう言ってほしかった気がするから」

家族考 先日のみなみちゃんの日記をうけて すべてに深く共感した。家族という、当たり前の顔をしているが不思議な共同体… 親に老いが近づいてきている、とてもわかる。からだも考え方も。 いまだに帰省するたびに、率先して私のスーツケースを抱える父を見て「無理せずに…!」と思ってしまう。 でも「俺がやるからいい」と頑なに私に荷物を持たせない。その頑固さは年々強くなっていて、おっと祖父に似てきたぞ…と娘は思っているよ。「じいさんは頑固だ」といつも言っている、あなたの父そのものに。

私たちは違う国の女王さま

はるちゃんの日記を読んで「理解しあえないのは前提、だって別の人間だから」の一言に深くうなずいたよ。 私には『違国日記』(ヤマシタトモコ著/祥伝社)というだいすきでたいせつな漫画があるのだけど、作者のヤマシタさんは「“人と人は絶対にわかり合えない”という漫画を描きたい」という思いでこの作品を描きはじめたらしい。 実際にそれを象徴するように、主人公のひとり(叔母)がもうひとりの主人公(姪)に対してこんなことを言うシーンがある。 絆や愛というものはたしかに存在するし、それによ

幼かった私のために、過去を変えていく

連休は地元に帰っていたよ。 友人の結婚式に合わせて地元に帰り、 その前後でさまざまな予定を入れたので、比較的長めに滞在した。 各々の健康状態や家族構成や職業、それらによる衛生への気遣いの度合いなど考慮しなければならないことがたくさんあって、なかなか連絡できずにあれよあれよと数年が過ぎてしまったんだけど、高校時代の友人たちに久しぶりに会った。 10年前の過去にタイムスリップしたかのようだった。 会えずにいた数年なんて、まるでなかったかのように! 過去は変えられる 平野