SMAP歌詞分析①/君と僕の6ヶ月

突然ですが、今日から少しずつ歌詞分析をしていきたいと思います。
今まで20曲くらい歌詞を作ってきましたが、最近同じ言葉や言い回しが増えてきて、そろそろちゃんと勉強したほうがいいんじゃないかと思ったので、noteで分析してみることにしました。
それと昨日、SMAPの昔の曲をいろいろ聴いてみたのですが、「君と僕の6ヶ月」という名曲を見つけました。がんばりましょうのB面なのですが、爽やかだけど、切ない、超良い曲なんです。それで作詞した方を調べたら、森浩美さんという方でした。他に作詞された曲も調べたんですが、「笑顔のゲンキ」「オリジナルスマイル」「ダイナマイト」「青いイナズマ」「SHAKE」・・・。なんとバキバキのヒットメーカーだったんです。SMAPファンからしたら当たり前の情報なのかもしれません。なぜ今まで気づかなかったのか・・・。
なので、しばらくはいま興味のある、森浩美さんの作詞した曲を分析してみたいと思っています。では、やってみます。
*歌詞は載せていいのか分からないので、どこかで入手してください。

君と僕の6ヶ月

「この僕にもう少しの勇気があれば違っていたの?」から始まるのがまず良い。
その後出会ったきっかけや思い出を言い、半年で別れるまでが一曲の歌になっている。
出会ったきっかけから始まる曲だと前半と後半みたいな感じで曲が二分してしまうけど、始めに別れることを連想させておくことで、一曲がまとまる。前半の出会ってすぐのウキウキした感じも、始めの1行があるために、普通のウキウキした感じではなくなり、涙腺を刺激してくる。青春の甘酸っぱさとか人生の不条理とか、そういうことを感じて。でもそれが曲の多幸感につながってる気がする。
コンビニで出会うのもいい。「おつりが切れてる振り」とかはすごいありそうだし、情景がすぐに浮かぶ。コンビニの店員と長く話すには、このキッカケしかない。こういうセンテンスを見つけるのが歌詞の難しいけど楽しいところ。
頬を君につねってもらう」とかはリアルだとほぼないけど、歌だとありだし、1曲の中の一部なら良いアクセントになるんじゃないかな。かわいい男女は幸せな気分になる。
「休憩時間に毎晩デート」「ポテチ内緒で持ち出す」とかはコンビニあるあるを上手く歌詞にしてる感じだな。でも毎晩デートってよく考えれば他の店員にいじられたりしそうだし、ポテチも内緒で持ち出したらそのうちめっちゃ怒られそうだけど、フィクションだからこれも成立するか。
「君の微笑みと金星探す」とかはロマンチックすぎるか・・ってなるけど微笑みという言葉選びと金星っていう少し硬めの固有名詞でバランス取れてる。
その後、初めて泊まった彼女の家で、卒業後、地元に帰ることを告げられる。
「明るい未来が突然悲しい」って歌詞が強いわ・・・。この歌詞なかったら最後まで前半の勢いが持たないし、この歌詞によって一気に後半が盛り上がってる気がする。「短い夜が連れ去る星のよう朝露の中へ」前半の金星ともリンクしてて、これまでのことが終わっていくのを耽美的に表現してる。
そして、最後の一文で、「愛し合うことだけじゃどうにもならないことを知ったよ、でも君との思い出は消えないさ、また恋をしても」
と教訓を述べてまとめている。
最後の一文は結構シンプルで、他の曲でも使われているような内容になることが多い。また、前半が具体的であれば、最後の一文は、前半を受け止められる包括的で、キャパの大きい内容が良い。

以上のように、最初から最後まで完璧な歌詞だと思います。分析してみて凄みをさらに感じました。


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